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2024.03.01 更新

【医師監修】毛布を自宅で洗濯する方法とは?パターン別の洗い方と干し方を紹介

【医師監修】毛布を自宅で洗濯する方法とは?パターン別の洗い方と干し方を紹介

毛布が汚れたタイミングや季節の変わり目など、「そろそろ毛布を洗濯したい」と思った時、どうやって洗濯しようか悩む方は多いと思います。

毛布はクリーニングに出すこともできますが、お金がかかるうえに運ぶ手間がかかります。費用や手間のことを考えると、自宅で洗濯したいと考えるかもしれません。

ただし、毛布の素材や厚さによっては自宅での洗濯が難しい場合もあります。自分が持っている毛布が自宅で洗濯できるのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、自分が使っている毛布が洗濯できるのか確認する方法や、洗濯機を使って毛布を洗う方法などを解説します。

洗濯機が使用できないケースのことも考えて、浴槽で手洗いする方法も紹介するので、ぜひ参考にして自宅で毛布を洗濯してみてください。

  1. 毛布の素材によっては自宅の洗濯機で洗える
  2. 洗濯の頻度は月1回が理想
  3. 毛布を洗濯する前にチェックすべきポイント
  4. 毛布の汚れをチェック
  5. 洗濯表示タグをチェック
  6. 洗濯機の容量が何キロかをチェック
  7. 【洗濯機】毛布を洗濯する手順を解説
  8. ①毛布に合った洗剤を選ぶ
  9. ②折りたたんで洗濯ネットに入れる
  10. ③毛布コースや手洗いコースで洗う
  11. 【浴槽】毛布を洗濯する手順を解説
  12. ①浴槽にお湯をはって洗剤を入れる
  13. ②足踏み洗いで汚れを落とす
  14. ③しっかりすすいで脱水する
  15. 洗濯したあとの毛布の干し方
  16. 「M字干し」で効率良く乾かす
  17. 日向・日陰どちらに干すか洗濯表示タグで確認する
  18. 毛布が洗濯機にぎゅうぎゅうで入らない時はどうすればいい?
  19. コインランドリーで洗う
  20. クリーニングに出す
  21. 毛布の寿命はどれくらい?
  22. 日頃から毛布のダニ対策も行おう
  23. まとめ

毛布の素材によっては自宅の洗濯機で洗える

洗いたい毛布の洗濯表示タグをチェックして、洗濯桶か洗濯機のマークが表示されていれば、洗濯機で洗える毛布です。最近は、洗濯機を使って洗える毛布が多く販売されています。

洗える素材の例として挙げられるのは、綿ポリエステルアクリルなどです。一方、カシミヤ・キャメル・シルクなど、クリーニングに出さなければいけない素材の毛布もあります。

自宅で洗濯する場合、洗濯機を使う方法と浴槽で手洗いする方法があるため、都合に応じてどちらの方法で洗うか検討すると良いでしょう。洗濯方法の詳細は後述します。

洗濯の頻度は月1回が理想

毛布を洗濯する頻度は、月に1回程度が理想です。もし毎月洗濯することが難しくても、最低ワンシーズンに1回は洗濯するように心がけましょう
まだ汚れていないように見えたとしても、ほこりや皮脂、汗などが付着し、意外と汚れているものです。洗濯して清潔に保つことで、気持ち良く眠れることはもちろん、ダニやハウスダストの抑制にも繋がります。

また、毛布をワンシーズン使い終わった際には、洗濯してから収納するようにしましょう。洗濯しないまま収納すると、汚れによって生地が傷んだりダニが発生したりする可能性が高くなります。

収納時のほこりや湿気を落とすために、可能であればシーズンの最初にも洗濯することをおすすめします。

豊田早苗

豊田早苗

とよだクリニック院長

大きさが1mm以下のチリやホコリをハウスダストといい、ハウスダストの中には、花粉や衣服の繊維、カビや細菌、フケや皮膚片、ペットの毛などさまざまな物質が含まれています。

こうしたハウスダストやダニの死骸やフンなどを吸い込むと体の中でアレルギー反応が起こり、くしゃみや鼻水、鼻詰まり、咳や目のかゆみなどの症状が生じます。

アレルギー反応が一時的であれば症状も一時的で治りますが、持続的にハウスダストやダニが生息する環境にいるとアレルギー反応が治らず、アレルギー性鼻炎や気管支喘息、アトピー性皮膚炎やアレルギー性結膜炎などのアレルギー疾患を発症することになります。

毛布を洗濯する前にチェックすべきポイント

毛布を洗濯する前に、チェックしておきたいポイントについて解説します。洗濯に失敗しないためにも、事前に必ず次の3点について確認しておきましょう。

  • 毛布の汚れ
  • 洗濯表示タグ
  • 洗濯機の容量

それぞれの内容について、詳しく解説します。

毛布の汚れをチェック

毛布を洗濯機に入れる前に、まずは毛布がどれくらい汚れているかチェックしましょう。洗濯前には、毛布を物干し竿に干して軽くたたき、全体のほこりや髪の毛を取り除きます。布団用の掃除機ノズルを使って、掃除機で表面の汚れを吸い取るのもおすすめです。

また、毛布に汚れている部分があれば、先に落としておくと洗濯をスムーズに行えます。少しの汚れであれば、洗剤をつけたブラシで軽くこするだけで落とすことが可能です。

もし汚れがシミになっていたら、汚れた部分に洗剤を染み込ませて少し時間をおき、軽くブラシでたたいて落としましょう。ついている汚れの濃さや種類を見極め、洗濯前に対処することできれいに落としやすくなります。

洗濯表示タグをチェック

毛布を洗濯したいと思ったら、まず毛布に付いている洗濯表示タグをチェックしましょう。タグに洗濯桶のマーク(古い毛布の場合は、洗濯機のマーク)が表示されていれば、家庭で洗濯できます。

【過程で洗濯が可能】

【過程で洗濯が可能】

参考:消費庁「洗濯表示(平成 28年12月1日以降)」

【家庭で洗濯が可能(旧)】

【家庭で洗濯が可能(旧)】

参考:消費者庁「洗濯表示(平成28年11月30日まで)」

一方、洗濯桶に×印が付いている場合は、洗濯機・手洗いのいずれにしても、家庭では洗濯できません。

【家庭での洗濯は不可】

【家庭での洗濯は不可】

参考:消費庁「洗濯表示(平成 28年12月1日以降)」

ただし、洗濯機で洗えない毛布でも、素材によっては手洗いできるものがあります。洗濯桶に手を入れているマークが表示されていれば、手洗いのみ可能ということです。

【手洗いのみ可能】

【手洗いのみ可能】

参考:消費庁「洗濯表示(平成 28年12月1日以降)」

また、洗濯桶のマークに記載されている数字は、水温を示しています。洗濯する際には、その水温以下で洗うことを守りましょう。

【洗濯時の水温40℃が限度】

【洗濯時の水温40℃が限度】

参考:消費庁「洗濯表示(平成 28年12月1日以降)」

洗濯機の容量が何キロかをチェック

洗濯表示タグをチェックして洗濯機で洗えることが判明したら、次は洗濯機の容量をチェックしましょう。
毛布は厚みがあるので、容量が大きい洗濯機でないと入らないことがあります。

洗濯する前には、折りたたんだ毛布がきちんと入るかどうか、一度洗濯機に入れて確認しておくと良いです。毛布全体がしっかりと洗濯機に入って、周囲に余裕があれば洗濯できます。

自宅の洗濯機の容量で洗える毛布のサイズに迷うかと思いますが、以下の内容を目安にしてください。

  • 5kgの洗濯機:薄手の毛布1枚
  • 8kgの洗濯機:シングルサイズ毛布1枚
  • 12kgの洗濯機:ダブルサイズの毛布1枚

一般的な厚みの毛布を洗うなら、洗濯機の容量は7~8kg以上が理想的といえるでしょう

【洗濯機】毛布を洗濯する手順を解説

【洗濯機】毛布を洗濯する手順を解説

洗濯表示タグと洗濯機の容量が確認できたら、実際に洗濯機で毛布を洗う手順を見ていきましょう。毛布はサイズが大きいので洗濯が難しそうに思えるかもしれませんが、洗濯機を使えば簡単にできます

  1. 毛布に合った洗剤を選ぶ
  2. 折りたたんで洗濯ネットに入れる
  3. 毛布コースや手洗いコースで洗う

それぞれの手順について、詳しく解説します。

①毛布に合った洗剤を選ぶ

毛布の風合いを損なわないためには、洗剤選びが大切です毛布の洗濯には、弱い水流でも汚れを落とせるうえに型崩れや色あせも防げる、おしゃれ着洗い用の洗剤をおすすめします。

洗濯表示タグに漂白剤の使用不可の記載があれば、漂白剤が入っていない洗剤を使いましょう。誤って漂白剤入りの洗剤を使うと、色あせに繋がる可能性があります。

また、柔軟剤を入れるとふっくら仕上がるので、好みで使用してください。

一方で、毛布は肌によく触れる寝具でもあるので、洗濯洗剤の成分を確認して肌に優しいもの選ぶと良いでしょう。

豊田早苗

豊田早苗

とよだクリニック院長

敏感肌の方が洗剤を選ぶ際には、以下の成分に注意しましょう。

・ラウリル硫酸ナトリウム
・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・αスルホ脂肪酸エステルナトリウム
・アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
・塩化アルキルトリメチルアンモニウム
・塩化時アルキルジメチルアンモニウム

これらの成分は皮膚に刺激を与える物質で、皮膚トラブルを引き起こす原因となります。

②折りたたんで洗濯ネットに入れる

毛布をそのまま洗濯機に入れると、生地が傷んだり毛玉ができたりする可能性が高くなります。毛布はきちんと折りたたんで、洗濯ネットに入れましょう

毛布を折りたたむ時は、汚れが気になる方を外側にして、同じ幅で山折り・谷折りを繰り返して折る「屏風たたみ」がおすすめです。また、毛布を洗濯機に入れる時は、汚れが気になる側を下にして入れると汚れが落ちやすくなります。

③毛布コースや手洗いコースで洗う

毛布を洗濯機に入れたら、「毛布コース」や「手洗いコース」など、優しく洗濯できるコースで洗いましょう。コース名は使用する洗濯機によって異なるため、自宅にある洗濯機の取り扱い説明書をチェックしてください。

もし毛布用のコースがなければ、一番弱い水流で洗えるコースを選ぶと良いです。

最初は毛布に水が浸透しにくいため、洗濯槽に水がたまったら一度洗濯機を止め、毛布をしっかり押して水を浸透させると内側までしっかり洗えます

【浴槽】毛布を洗濯する手順を解説

毛布が大きい、もしくは洗濯機の容量が小さくて洗濯機に入らない場合は、自宅の浴槽を使って洗いましょう。その際には、毛布に余計な汚れが付着しないように、あらかじめ洗剤で浴槽を掃除してから毛布を洗うことをおすすめします。

浴槽で毛布を洗濯する手順は、以下のとおりです。

  1. 浴槽にお湯をはって洗剤を入れる
  2. 足踏み洗いで汚れを落とす
  3. しっかりすすいで脱水する

浴槽で洗う前準備として、洗濯機で洗う時と同様、毛布についている汚れを確認して落としておいてください。その後の流れについては、以下で詳しく説明します。

①浴槽にお湯をはって洗剤を入れる

浴槽に毛布が浸かる程度のお湯を入れ、おしゃれ着洗い用の洗剤を入れます。洗剤を入れたら、ムラがないようにしっかりかき混ぜましょう。

お湯の温度は、洗濯表示タグに表示されている温度を限度として、それよりも低い温度に設定するようにしてください

②足踏み洗いで汚れを落とす

前述した洗濯機で洗う方法と同じく「屏風たたみ」をした毛布を浴槽に入れ、足で踏みつけて汚れを落とします。この時、洗剤で足が滑らないように注意しましょう。

毛布の折り方を変えたり表裏を返したりして、毛布全体に洗濯液が行き渡るように洗います。汚れをしっかり落としたいからと強く踏みつけると、毛布が傷んだり毛玉ができたりするため、優しく洗うよう心がけてください。

③しっかりすすいで脱水する

毛布全体を洗い終わったら、しっかりとすすぎましょう。毛布に洗剤が残るとカビの発生に繋がる可能性があるため、きれいにすすぐことが大切です。

まず、浴槽から洗剤液を抜き、毛布にシャワーを当てて洗剤を落とします。再び浴槽にお湯を入れて足踏みしながらすすぐという工程を、水がきれいになるまで繰り返しましょう。

最後、すすぎ終わったら浴槽からお湯を抜いて洗濯完了です。足で踏んだり絞ったりして水気を取ると、乾くのが早くなります。もし可能であれば、浴槽の縁に毛布をかけてしばらく放置して、水分を取ると良いでしょう。

豊田早苗

豊田早苗

とよだクリニック院長

カビが発生した布団を使用すると、カビそのものが原因で起こる真菌感染症(水虫や肺炎、胃腸炎や髄膜炎など)や、カビの胞子を吸い込むことで起こるアレルギー性鼻炎や気管支喘息、アトピー性皮膚炎などの病気を発症する危険性があります。

洗濯したあとの毛布の干し方

水を大量に含んだ毛布は重たいので、物干し竿もしくは重さに耐えられる場所に干しましょう。毛布は中までしっかりと乾燥させないと、細菌が繁殖して嫌な臭いの原因になるため注意してください。

毛布を干す時に気を付けたいポイントは、以下の2点です。

  • 「M字干し」で効率良く乾かす
  • 日向・日陰どちらに干すか洗濯表示タグで確認する

ここからは、それぞれのポイントについて解説します。

「M字干し」で効率良く乾かす

厚みがある毛布は、そのまま干すと内側まで乾くのに時間がかかります。アルファベットの「M」のように2本の物干し竿にかけて干すことで、風通しが良くなって乾きやすくなるでしょう。

もし物干し竿が1本しかなければ、ハンガーやピンチハンガーを使って、毛布の間に空気の通り道を作ると良いです。さらに、時々ひっくり返して干すと裏側も乾きやすくなり、干す時間を短縮できます。

毛布を乾かす時は、生地同士が付かないように干すことが大切です。自分の環境に合わせて、自由に工夫してみてください。

日向・日陰どちらに干すか洗濯表示タグで確認する

せっかくきれいに洗濯した毛布を色あせや生地の傷みから守るには、干す場所が重要です。洗濯表示タグをチェックして、日向と日陰どちらに干すのが適しているかを確認しましょう。

洗濯表示タグの自然乾燥の記号には、「つり干し」と「平干し」があります。

四角に縦線が入っていればつり干し、さらに左上の角に斜線が入っていれば日陰のつり干しです。また、四角に横線が入っていれば平干し、さらに左上の角に斜線が入っていれば日陰の平干しを示します。

どちらの表示であっても、色あせを防ぎたいなら日陰に干す方法がおすすめです。

毛布が洗濯機にぎゅうぎゅうで入らない時はどうすればいい?

洗濯機の容量が小さくて入らない場合や、浴槽で洗うことが難しい場合には、コインランドリーやクリーニングの利用をおすすめします。それぞれ費用がかかるところが難点ですが、自宅で洗濯するよりも労力がかからないところが魅力です。

ここからは、自宅での洗濯が難しい方に向けて、以下の2種類の洗濯方法について解説します。

  • コインランドリーで洗う
  • クリーニングに出す

それぞれのメリット・デメリットを詳しく確認しましょう。

コインランドリーで洗う

コインランドリーに自分で毛布を持って行くと、設定されている洗濯乾燥機に入れるだけで、洗濯から乾燥まですべて行えます。

コインランドリーで洗濯するメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
・高温の風で乾燥できるためふんわりと仕上がり、ダニ予防にもなる 大型の洗濯機なので、毛布全体をしっかり洗える
クリーニングよりも安く洗える
・お店まで自分で運ぶ必要がある
・ 洗濯・乾燥が終わるまで、コインランドリーで待つ必要がある
・ 自宅で洗濯するよりも費用がかかる

コインランドリーには大型の乾燥機が備え付けてあるため、高温の風ですっきり乾かせるところが魅力です。また、家庭用よりも洗濯機にゆとりがあることから、毛布全体をしっかり洗うことができるでしょう。
ただし、毛布を自分で運ぶ必要があるうえに、コインランドリーで洗濯が終わるまで待つ必要があります。自宅に一旦帰宅したり買い物に出掛けたりすることも可能ですが、結局すぐまたコインランドリーに出向くこととなり、面倒だと感じるかもしれません。
コインランドリーで毛布を洗う場合、重さや使用する洗濯機によって料金は異なりますが、約1,000円前後が相場です。自宅で洗濯するよりは費用はかかりますが、自宅で洗濯する手間を省きたい方には向いているでしょう。

クリーニングに出す

コインランドリーが身近にない場合や、手洗いできない素材の場合は、クリーニングに出す方法がおすすめです。

毛布をクリーニングに出すメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
・デリケートな素材や水洗いできない素材にも対応できる
・洗濯の手間が一切必要ないので楽
・洗濯に失敗する可能性がほとんどない
・クリーニング店まで自分で運ぶ必要がある
・ 自宅で洗濯する方法・コインランドリーで洗濯する方法よりも費用がかかる

プロに洗濯してもらえるクリーニングは、デリケートな素材にも対応できる点が魅力です。自己流で洗濯すると、生地を傷めたり毛玉を作ったりすることがありますが、クリーニングに出せば失敗する可能性はほとんどありません。
自宅での洗濯やコインランドリーよりも費用がかかりますが、洗濯の手間がない点と失敗がほとんどない点を考えると、忙しい時にはクリーニングに出したいと思う方は多いかもしれません。

クリーニングの料金は店舗によって異なるほか、毛布が1重・2重どちらか、シングル・ダブルどちらかによっても異なります。相場として、1,000円~2,000円ほどを目安にしておくと良いでしょう。

毛布の寿命はどれくらい?

素材や扱い方によって毛布が劣化するスピードは異なりますが、生地が損傷している、肌触りが変わってきたなどの症状があったら買い替えのサインです。

毛布の寿命は、お手入れの仕方によっても左右されやすく、日頃からこまめにお手入れができていると長く使えるケースもあります。

何度も洗濯をしていると生地がすり減り、破れやほつれが目立ってきます。薄くなった毛布は購入当初よりも保温力や保湿力が低下しているしまうため、速やかに買い替えましょう。

また、長年の汚れが蓄積していると、洗濯をしても落ちなくなることもあります。汗や皮脂などの汚れが付着したままになりやすい毛布は、長年放置すると睡眠の質低下にも繋がります。洗濯では落ちない汚れがある場合も、買い替えを検討するタイミングです。

日頃から毛布のダニ対策も行おう

毛布を清潔に保つために、日頃から毛布のダニ対策を行うことは必須です。ダニは乾燥と熱に弱い性質を持つため、意識して対策を行いましょう。

ダニが死滅する温度は50~70℃です。コインランドリーの場合、80℃以上の温度で乾燥させるのでダニ対策には有効であるといえます。自宅で洗うことが難しい厚手の毛布も、コインランドリーなら気軽にダニ対策が行えるでしょう。

自宅でも布団乾燥機などを使用することで、定期的にダニ対策ができます。ただし、厚手の毛布だと内部まで熱が届かない場合もあり、ダニを全て駆除することが難しいケースもあります。

厚手で大きめの毛布を洗いたい場合は、コインランドリーを利用するほうが、効率的にダニ対策を行えるかもしれません。

先述のとおり、ダニ対策に有効な温度は約50〜70℃です。50℃の熱を当てる場合は、20〜30分程度長めに当てることでダニを死滅させられます。60℃以上の熱を当てると一瞬で死滅するため、効率的にダニ対策を行えます。

また、ダニが夜行性であることを利用して、熱を当てる1時間程度前から暗い場所に置いておくことも効果的です。毛布の表面までダニが出てくるため、より効率的に死滅させられます。

なお、布団のダニ対策について、以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひこちらもご一読ください。

布団 ダニ
【医師監修】布団のダニ対策をしよう!繁殖原因や4つの予防方法を解説

まとめ

毛布をきれいに使っているつもりでも、寝汗やよだれによって、意外と汚れているものです。衛生的に使うためには、月に1回程度の洗濯が理想とされています。
綿・ポリエステル・アクリルなどの毛布は、自宅で洗濯できるケースが多いです。毛布の洗濯表示タグを見て洗濯できる素材であれば、ぜひこの機会に洗濯機または浴槽での洗濯にチャレンジしてみてください。

もし自宅での洗濯が難しければ、コインランドリーやクリーニングを活用することをおすすめします。毛布を清潔に保つために、日頃からダニ対策を行うことも大切ですが、自宅での洗濯・布団乾燥のほか、コインランドリーで乾燥機能を使うことで気軽に対策が可能です。

寝具の質で睡眠の質は大きく左右されます。自分の環境に合った方法で毛布を洗濯して、清潔な毛布ですっきり気持ち良く眠りましょう。

なお、コインランドリーでの羽毛布団の洗濯については、以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひこちらもご一読ください。

羽毛布団 コインランドリー
羽毛布団はコインランドリーで洗濯できる?洗濯する際の手順や注意点などを解説
この記事の監修者
豊田早苗
豊田早苗とよだクリニック院長
鳥取大学卒業後、JA厚生連に勤務し、総合診療医として医療機関の少ない過疎地等にくらす住民の健康をサポート。2005年とよだクリニックを開業し院長に。患者さんに寄り添い、じっくりと話を聞きながら、患者さん1人1人に合わせた診療を行っている。
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