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2022.10.04 更新

枕を肩まで乗せて寝るのはOK?合わない場合に起こる体の不調や選び方も紹介

枕を肩まで乗せて寝るのはOK?合わない場合に起こる体の不調や選び方も紹介

睡眠に欠かせないアイテムである枕は、一般的に頭のみを乗せて使用しますが、枕を肩まで乗せて寝ている方もいるのではないでしょうか。

枕をどの位置で使うかは人それぞれですが、理想的な寝姿勢を保てていない場合、睡眠の質や体に悪影響を与えてしまう可能性もあるため、枕の使い方は重要です。

この記事では枕に肩まで乗せても良いのかどうか、枕が合っていないと起こりうる不調などについて解説します。自分に合った枕の選び方も紹介しているため、選び方に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

  1. 寝る時は枕を肩まで乗せたほうが良い?
  2. 枕が体に合っていない場合に起こり得る体の不調
  3. 頭痛
  4. 肩こりや首こり
  5. ストレートネック
  6. 自分に合った枕の選び方
  7. 枕の高さ
  8. 枕の素材
  9. 枕の硬さ
  10. 枕のサイズ
  11. 枕の寿命はどれくらい?
  12. まとめ

寝る時は枕を肩まで乗せたほうが良い?

枕を肩まで乗せたほうが良いかどうかは、体格などにもよって異なるため一概にはいえません。

枕を正しい位置で使いたい方は、「肩まで乗せるかどうか」ではなく「理想的な寝姿勢になっているかどうか」で判断すると良いでしょう。

理想的な寝姿勢は寝方によって異なります。以下を参考にしてください。

  • 仰向け寝:S字カーブを描いている
  • 横向き寝:頭から背骨が真っすぐになっている

寝た時に上記の姿勢を保ちつつ、首の隙間を無理なく埋めることができていれば枕の位置が安定していると判断できます。改めて自分の寝姿勢を見直してみましょう。

枕が体に合っていない場合に起こり得る体の不調

枕が体に合っていない場合に起こり得る体の不調

枕が体に合っていなくて理想的な寝姿勢が保てないと、以下のような体の不調が出る可能性があります。

  • 頭痛
  • 肩こりや首こり
  • ストレートネック

続いて、それぞれ症状が出る理由を詳しく解説します。

頭痛

枕が体に合っていない場合、頭痛の原因となる場合があるので注意が必要です。

頭痛と一口にいってもさまざまな種類がありますが、こめかみが締め付けられるような痛みが特徴の「緊張型頭痛」が起こる可能性があります。

緊張型頭痛は頭の後ろの筋肉が凝ることが原因で発生する頭痛のことです。枕が高すぎて頸に負担がかかると、筋肉が凝って緊張型頭痛に繋がるといわれています。

肩こりや首こり

肩こりや首こりは、普段の過ごし方だけでなくが原因になっている可能性もあります。

人の頚椎は、重い頭を支えるためにS字にカーブしていますが、位置が高すぎる枕を使うとカーブを描くことができません。すると首や肩の筋肉が緊張してしまい、肩こりや首こりに繋がります。

うつ伏せ寝で寝る方は、首が変な方向に曲がってしまい、より負担がかかりやすいため要注意。うつ伏せでしか寝られない方は、枕が合っていないことが原因で仰向けになるのが苦しい可能性があります。

ストレートネック

ストレートネックとは、姿勢の崩れなどによって頚椎が真っ直ぐになってしまう状態のことを指します。

人の頚椎はS字にカーブしていますが、ストレートネックになると頭部の重心が前に移動してしまいます。すると、頭を支える筋肉の負担が増え、肩こりや頭痛などに繋がる場合があります。

高さが合わない枕を使っていると、ストレートネックになるかもしれません。加えて、日頃座っている時に猫背になるなど、生活習慣が原因になる可能性もあります。一度ストレートネックになると治りづらいため、意識して予防しましょう。

自分に合った枕の選び方

体に悪影響が及ばないよう、自分に合った枕を使用することが大切です。枕を選ぶ際は高さと素材、硬さに注目して選ぶと自分に合った製品を見つけやすくなります。

  • 枕の高さ
  • 枕の素材
  • 枕の硬さ
  • 枕のサイズ

それぞれのポイントを詳しく解説します。

枕の高さ

肩こりやストレートネックを防ぎたい方は、枕の高さに注目してください。枕の高さの理想は「頭から背中までがまっすぐになる姿勢を保てるくらいの高さになること」ですが、体型は人によって異なるため、使う人ごとに枕の適切な高さは異なります。

枕が高すぎたり低すぎたりすると首が不自然な角度になり、肩こりの原因になることも。高すぎず低すぎず、丁度良い高さの枕を使うことが大切です。

枕の高さが合っていないと寝返りが適度に打てず、血行不良から肩こりに繋がる場合もあります。枕の高さは、以下の理想的な寝姿勢をキープできるかどうかを基準にすると良いでしょう。

  • 仰向け寝:S字カーブを描けている
  • 横向き寝:頭から背骨が真っすぐになっている状態が理想

寝方によって上記のような理想的な寝姿勢をキープできていれば、自分に合った高さの枕だと判断できます。

一般的にはしっかりした体格の方は高めの枕、細身の方は低めの枕が合いやすいとされています。ただし、最適な枕の高さは個人差があるため、上記を一つの目安として枕選びをしてください。

枕の素材

枕は製品によって使われている素材が異なります。素材によって使用感や寝心地が変わってくるため、より自分に合うものを選びましょう。

枕の主な素材ごとの特徴は以下のとおりです。

素材名特徴
そばがら安定感がある
熱の発散に優れている
低反発ウレタン凹凸に合わせて沈み込む
頭を包み込むように支える
高反発ウレタン適度な反発力がある
フィット感がある
パイプ通気性に優れている
水洗いできる
羽毛包み込むような寝心地
復元性が高い
羽根ふんわりした寝心地
吸湿性と放出性に優れている
ポリエステルわた弾力性がある
ふんわりした感触
ファイバー通気性が高い
水洗いできる

睡眠中は季節を問わず汗をかくため、通気性吸放湿性が大切です。

同じ高さの枕でも、羽根はふんわりとした柔らかい感触、低反発ウレタンはもちもちとしたフィット感の高い寝心地など、素材によって寝心地が大きく異なる場合があります。

快適に眠れるよう、好きな寝心地になる素材を選びましょう。

枕の硬さ

自分に合った枕を選ぶうえでは、硬さも注目したいポイントです。硬すぎる場合は首のカーブに枕がフィットせず、寝具と首の間に隙間が生まれてしまい、肩こりの原因となる場合があります。

一方で枕が柔らかすぎる場合、頭が沈み込みすぎて寝返りを打ちにくくなる可能性があります。寝返りは快適な睡眠のために欠かせない動き。睡眠の質を高めるためにも、寝返りをスムーズに打てる硬さを選んでください。

枕の硬さが丁度良いかどうかは、前述した理想的な寝姿勢をキープできるかどうかで判断しましょう。枕を触っただけでは自分にあった硬さかどうかはわからないため、実際に頭を乗せてチェックしてくださいね。

枕のサイズ

枕のサイズが合っていないと寝返りをした際に枕から頭が落ちてしまい、寝姿勢が崩れてしまう場合があるので注意しましょう。

寝姿勢が崩れて寝返りが打ちにくくなると、朝起きた時の肩こりに繋がる可能性があります。肩こりなど体への負担を減らすためにも、寝返りを打ちやすいサイズを選ぶことが重要です。

枕のサイズは以下を参考にしてください。

  • 小さめ:約50×35cm
  • 標準:約63×43cm
  • 大きめ:約70×50cm

上記はあくまで目安の大きさのため、実際に寝てみて自分の体にあっているかどうかを判断しましょう。

枕の寿命はどれくらい?

毎日使う枕は、頭の重さがかかることでどうしてもへたりが生じてしまいます。枕がへたってしまうと理想的な寝姿勢をキープできなくなる可能性があるため、寿命を感じたら買い替えを検討してください。

枕の寿命は素材によって異なります。

素材名特徴
そばがら1〜2年
低反発ウレタン3〜5年
高反発ウレタン3〜5年
パイプ3〜5年
羽毛2〜3年
羽根2〜3年
ポリエステルわた1〜3年
ファイバー2〜5年

使用環境によっては、上記の寿命よりも早くへたってしまう場合もあります。

上記の年数が経っていなくても、使用感や衛生面など気になる部分がある場合は、自分に合った枕を探して買い替えましょう。

まとめ

寝る時に枕に肩まで乗せたほうが良いかどうかは、体格や寝方など人によって異なります。枕をどのように使うかも大切ですが、「理想的な寝姿勢になっているかどうか」で判断する良いでしょう。

枕が体にあっていないと肩こりやストレートネックなど、不調に繋がる場合があります。枕が寿命を迎えていなくても、体にあっていないと感じるなら買い替えを検討しましょう。

この記事で紹介した枕の選び方を参考に、自分にあった枕を見つけて快適な睡眠を叶えてください。

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