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2022.09.16

睡眠時に胸が痛いのは放っておいても大丈夫?病気の可能性や主な原因など解説

睡眠時に胸が痛いのは放っておいても大丈夫?病気の可能性や主な原因など解説

睡眠時をはじめ横になっている時、胸が痛いと感じると不安になってしまうでしょう。胸が痛くなる原因はさまざまですが、病気が潜んでいることもあるため、状況の悪化を招かないためにも、医療機関を受診したほうが良いケースがあります

また、ストレスによる心的要因によって胸が痛んでいる可能性もあり、このような場合は医療機関の受診に加えて、自分でも取り組める対処法や予防法があるため、具体的な方法を把握しておくことが大事です。

この記事では、睡眠中に胸が痛いと感じた時に考えられる病気や主な原因、受診の有無、対処法などを解説します。胸が痛くて悩んでいる方や不安に感じている方は、ぜひ参考にしてください。

  1. 睡眠時など横になると胸が痛いのは病気が潜んでいる可能性がある
  2. 胸が痛い場合は速やかに医療機関を受診する
  3. 睡眠時に胸が痛くなるのはストレスが原因の場合もある
  4. ストレスによる胸の痛みへの対処法・予防策
  5. まずは安静に過ごす
  6. 日頃から自律神経のバランスを整える
  7. まとめ

睡眠時など横になると胸が痛いのは病気が潜んでいる可能性がある

睡眠のために横になった時、胸が苦しい・痛いと感じる場合、心不全によって痛みが生じている可能性があります。

心不全とは、狭心症や心筋梗塞、高血圧、貧血、不整脈など、さまざまな病気が進行することで心臓のポンプ機能が落ちた状態の総称です。

横になると心臓へ戻ってくる血液の量が急に増えてしまうため、ポンプ機能が低下した心臓では、その血液を再び体に送り出す力が足りず、息切れや胸の痛みを感じているのかもしれません。悪化してしまうと生命を縮めるリスクもあります。

狭心症や心筋梗塞のような、最終的には心不全に至る血管に関係した疾患は、生活習慣の変化が原因の一つとされ、特に喫煙や肥満、運動不足、ストレス、睡眠不足はリスクを高める傾向があるので、病気にならないように健康的な生活を送ることが大切です。

また、胸が痛いと感じる場合、心不全だけでなく以下のような病気の可能性も考えられます。

  • 気胸
  • 胸膜炎
  • 帯状疱疹
  • 肋間神経痛
  • 逆流性食道炎
  • 胃潰瘍

なお、内科的な病気以外にも骨折、筋肉痛や関節や軟骨の炎症、精神的なものなど、胸が痛くなる原因はさまざまあり、自分で判断するのは基本的に難しいです。そのため、胸に違和感がある時は、医療機関を受診して医師の診断を受けましょう

胸が痛い場合は速やかに医療機関を受診する

前述したとおり、睡眠中や横になると胸が痛いと感じる時は、病気の可能性を考慮して医療機関の受診をおすすめします。特に、以下の症状がある場合は緊急性が高い可能性があるため、速やかに受診を検討してください

  • 突然痛みに襲われた
  • 安静時も持続している
  • 背部や頸部の疼痛も伴う、圧迫感を感じる痛みがある
  • 冷や汗、嘔気、呼吸困難を伴う
  • 意識レベルの低下、しびれや麻痺を伴う

胸の痛みを感じていなくても、最近血圧が高くなった、または、階段を上がると息が上がるようになったなど、気になる症状があるなら一度医師に相談しましょう。

受診する科は症状によって異なりますが、主に循環器内科、呼吸器内科が挙げられます。内科を受診しても原因がわからない場合は、心療内科を受診するケースもあります。

何科を受診すれば良いのかわからない時は、かかりつけ医に相談するのも良いでしょう。

睡眠時に胸が痛くなるのはストレスが原因の場合もある

睡眠時に胸が痛くなるのはストレスが原因の場合もある

胸が痛む原因は病気や怪我だけでなく、ストレスが原因となっている可能性もあります。ストレスが胸の痛みを引き起こすのは、人間に備わっている「自律神経」の影響です。

自律神経は、内臓の働きや代謝、体温などをコントロールする役割を持っており、日中の活動時に優位になる「交感神経」と、リラックスした状態で優位になる「副交感神経」という2つの種類があります。

心臓の動きも自律神経の影響を受けるため、ストレスを感じると交感神経が活発になり、心拍数や血圧が上昇し、動悸が生じます。

夜に眠ろうと横になると、通常は副交感神経が働くために心拍数や血圧は徐々に落ち着きますが、ストレスの影響で自律神経のバランスが乱れてしまうと、正常な状態に戻らなくなります。その結果、横になっても交感神経が優位な緊張状態が続いてしまい、胸の痛みに繋がることがあるのです。

その場合も圧迫感や息切れ、吐き気、腹痛、手足のしびれ、めまい、頭痛などを伴うことがあるので、ほかの病気との区別が難しくなりますそのため、心配ならば医師に相談するようにしましょう。

ストレスによる胸の痛みへの対処法・予防策

前述しているように、胸の痛みや圧迫感がある場合は、基本的に医療機関の受診がおすすめです。ただし、ストレスが原因の場合は、医療機関の受診に加えて、自分で取り組める対処法や予防策もあります。

主な対処法や予防策は、以下のとおりです。

  • まずは安静に過ごす
  • 日頃から自律神経のバランスを整える

それぞれを解説します。

まずは安静に過ごす

精神的または肉体的ストレスが過度にかかって胸が痛いと考えられる場合は、楽な姿勢になり、深呼吸して安静にしましょう。

ネクタイやベルト、ボタンで体が締め付けられているなら、締め付けているものを緩めて、以下のような姿勢をとると症状が和らぐ可能性があります。

  • 起き上がっているなら前屈みの姿勢になる
  • 寝ているなら仰向けで頭を高くし、膝を曲げた姿勢になる

ただし、狭心症などの病気でも、安静にすると一時的に症状が治まるケースがあるため、注意が必要です。特に、先ほど解説した緊急性が高い可能性のある症状を伴う場合は、ストレス以外の原因が疑われるため、速やかに医療機関で受診するようにしましょう。

日頃から自律神経のバランスを整える

ストレスによる自律神経の乱れが睡眠中の胸の痛みの原因となっている場合は、日頃から自律神経を整えことで予防できる可能性があります。

日常生活でストレスを完全に受けないのはほぼ不可能なため、受けたストレスを解消するよう心がけましょう。

ストレスを溜めないためのおすすめの行動には、以下のものがあります。

行動内容
健康な心身の原材料となる食事を楽しむ毎日3食決まった時間にバランスの良い食事をとる。暴飲暴食でストレスを解消するのではなく、おいしく食事を楽しむことで気分転換をする。
睡眠の質を高める十分な睡眠時間を確保し、熟睡できるように寝具や寝室環境を整える。寝るときは部屋を暗くし、朝起きたら太陽の光を浴びる。就寝2時間前からスマホやゲームの画面を見ない。
ゆっくり湯船に入浴する38℃のぬるめのお湯に25分~30分ほど浸かり、リラックスする。就寝直前の入浴は避ける。
適度な運動をするストレッチやウォーキング、ジョギングなど、太陽の下で適度な運動を行う。
リラックスできる時間を作る読書や映画鑑賞、スポーツ、ゲームなどで気分をリフレッシュする。

まとめ

睡眠時、つまり横になっている時に胸が痛いと感じる場合は、心臓や肺、食道や胃などの病気が潜んでいる可能性や、ストレスなどの心的要因が原因となっている可能性があります。

自分で原因を突き止めるのは難しく、適切な治療が必要になるケースもあるため、気になる症状がある時は医療機関を受診して医師に相談しましょう

また、ストレスを受けている自覚があるのなら、医療機関の受診と一緒に日頃の生活にも気を配ることが大切です。

記事内で紹介した食生活や入浴方法など、ストレスを解消できる行動を取り入れながら、自律神経を整えられるよう心がけましょう。

この記事の監修者
三井愛
三井愛総合高津中央病院 医師
総合高津中央病院内科常勤医。主に呼吸器疾患全般と救急医療を担当。地元・川崎市の皆様の健康のため、患者様とご家族に寄り添いながら毎日診療に奔走。休日は27年の登山歴を活かし、かながわ山岳ガイド協会所属登山ガイド・長野県認定信州登山案内人として活動中。医師としてガイドとして、山に登りたい患者様を外来から山の中までサポート。
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