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2024.04.09 更新

【医師監修】眠気覚ましに効くツボを部位別に解説!眠気を飛ばす方法も紹介

【医師監修】眠気覚ましに効くツボを部位別に解説!眠気を飛ばす方法も紹介

夜にしっかり眠っていれば日中の眠気を感じにくくなりますが、それでも会議中やお昼明けの仕事中など、寝てはいけないタイミングで眠くなってしまうこともあるでしょう。このように、日中に襲ってきた眠気を飛ばすにはツボ押しが効果的です。

この記事では眠気覚ましに効くツボの種類や眠気を覚ます方法を解説します。日中の眠気に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

  1. 眠気覚ましにも効果的とされる「ツボ押し」とは?
  2. 【体の部位別】眠気覚ましに効果的なツボ
  3. 上手なツボの押し方
  4. リラックスした姿勢で行う
  5. 「痛くて気持ち良い」程度の力で押す
  6. 眠気覚ましのツボを押す時の注意点
  7. ツボ押し以外に眠気を覚ます方法
  8. ストレッチをする
  9. 顔を洗う
  10. 仮眠する
  11. カフェインを摂取する
  12. 日中に眠くならないよう日頃の対策も重要
  13. まとめ

眠気覚ましにも効果的とされる「ツボ押し」とは?

眠気覚ましにも効果的とされる「ツボ押し」とは?

ツボ押しとは、エジプトの古代壁画にも描かれているほど、古くから存在する治療方法です。東洋医学に基づくものであり、起源は中国にあるといわれています。

WHO(世界保健機構)でもその有効性は認められていて、現在認定されているツボの数は361種です。症状に合わせて各部位のツボを押すと、神経を通じて脳に刺激が伝わり、血行の促進や老廃物の排出促進などの効果が期待できるとされています。

不調を感じる部分の症状緩和が期待できるツボ押しですが、具体的な症状としては、肩こりや腰痛、頭痛などへのアプローチが可能です。眠気覚ましに効果的とされるツボもあります。

【体の部位別】眠気覚ましに効果的なツボ

デスクワーク中や会議中など席を離れることが難しい状況で眠気が襲ってきた際は、眠気覚ましに効果があるツボを押すことがおすすめです。席を移動したり体を大きく動かしたりしなくても、ツボ押しなら座りながら簡単に実践できます。

人の体には数多くのツボが存在しますが、中でも眠気覚ましに効果があるとされているのは下記の9種類です。

体の部位眠気覚ましに効果があるツボ
風池(ふうち)
清明(せいめい)、太陽(たいよう)
天柱(てんちゅう)、完骨(かんこつ)
合谷(ごうこく)、中衝(ちゅうしょう)、労宮(ろうきゅう)
大敦(だいとん)

以下では具体的なツボの位置や効果を体の部位別に紹介します。

頭には、眠気覚ましに効くツボ「風池(ふうち)」があります。風池は後ろ髪の生え際、真ん中の筋を超えた部分にあるツボです。眼精疲労を癒す効果があり、仕事や勉強で溜まった目の疲れを癒すことで眠気を飛ばしやすくなります。

風池を刺激する際は人差し指から薬指、両方の手を使って頭を支え、空いた親指でツボを押すことがおすすめです。この押し方なら力を込めやすく、気持ちの良い刺激を出すことができます。

眠気覚まし_ツボ

顔にあるツボを押して眠気を解消したい方には、「清明(せいめい)」と「太陽(たいよう)」の2つがおすすめです。

清明は目をスッキリさせてくれる効果があるツボで、目頭の内側、やや上のくぼんだ部分に位置しています。目を閉じながら円を描くように押すことがポイントです。

太陽は疲れた目を癒すのに効果的なツボです。眉尻と目尻の中間地点から外側に約2cm程度の位置、少しくぼんでいる部分にあります。

どちらのツボも目に近い位置にあるので、指で目を傷つけないように注意しながら押しましょう。

首に位置するツボの中では、「天柱(てんちゅう)」と「完骨(かんこつ)」が眠気覚ましに効果的です。

天柱は肩こりや眼精疲労、自律神経の安定などに効果があるツボで、頭がぼーっとするような眠気にも効果があります。

位置は首の後ろにある髪の生え際、中央のくぼみから左右へ親指1本分外側の部分です。あごを軽く上げて、頭を両手で抱えるようにして親指で押しましょう。

一方、完骨は両耳の後ろにある出っ張った骨から1cm程度下のくぼんだところにあるツボです。眼精疲労に効果があり、押すことで頭がスッキリします。押す際は指先をツボにあてて、上にゆっくりと持ち上げるように押すことがポイントです。

なるべく目立たないようにツボを押したい方には、手に位置しているツボ「合谷(ごうこく)」「中衝(ちゅうしょう)」「労宮(ろうきゅう)」の3つがおすすめです。

合谷は手の親指と人差し指の骨が合う部分、少しくぼんでいる場所にあるツボです。万能な効果があるツボであり、人体の機能を高めるツボとしても知られています。親指と人差し指を開き、もう一方の手の親指と人差し指ではさむようにして押すことがコツです。

中衝は手の中指の爪の生え際、親指寄りにあるツボです。眠気覚ましの効果が高いため、強い眠気を飛ばしたい方には特に向いています。合谷と同様に、親指と人差し指を開き、もう一方の手の親指と人差し指ではさむように押しましょう。

3つ目の労宮は、手を握った時に中指の先が当たる部分にあるツボです。刺激することで、覚醒や疲労回復を促すことができます。

足に位置するツボの中では、「大敦(だいとん)」が眠気覚ましに効果的です。めまいや体のだるさに効果があり、押すと眠気による体のだるさが解消されて集中しやすくなります。

大敦は足の親指の爪の生え際、人差し指側に位置しています。爪楊枝など先が細いもので刺激するとより高い効果を得られるので、眠気が強い時や体のだるさが気になる時はぜひお試しください。

なお、眠れない時におすすめのツボについて、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひこちらもご一読ください。

寝れない時 ツボ
【医師監修】道具がなくても実践できる!眠れないときにおすすめのツボ6選

上手なツボの押し方

上手なツボの押し方

ツボを押す際には押し方を意識することで、より症状の緩和に繋がりやすくなります。以下のようなポイントをチェックしましょう。

  • リラックスした姿勢で行う
  • 「痛くて気持ち良い」程度の力で押す

リラックスした姿勢で行う

ツボ押しはリラックスした状態で行うことが理想です。体に力が入って緊張した状態だと、筋肉も硬くなり効果が薄れてしまいます。

リラックスするための代表的な方法が、深呼吸やストレッチです。ゆっくり呼吸しながら軽くストレッチすると、体が自然とリラックスしてきます。ツボを押したい部分の周りを、軽い力でマッサージしてほぐすのも効果的です。

また、ツボ押しは安定した姿勢で行うのも大切です。床であぐらをかいたり、椅子に座ったりすると安定しやすいので、体がぶれないよう意識しながら取り組みましょう。

「痛くて気持ち良い」程度の力で押す

ツボ押しは「痛くて気持ち良い」程度の力が、最適な力加減です。「痛すぎる」と感じるほど強く押すと、筋肉が緊張してこわばりやすくなり、押した部分が炎症を起こす可能性があります。

一つのツボを押す時間は3〜5秒、繰り返す回数は2~3回が目安です。もし少し押すだけでも痛みを感じる場合には、軽くさするだけでも心地良さを感じられます。

また、呼吸を意識するとツボを押しやすくなります。大きく息を吸って、ゆっくりと吐きながらツボを押し、5秒程度経ったらゆっくり力を抜きましょう。

なお、ツボがなかなか見つからない時には、骨の付け根やくぼみをポイントにすると探しやすいです。ツボは神経が集中している場所にあるため、骨の付け根やくぼみ部分に指を置いて探ると、位置を見つけられます。

眠気覚ましのツボを押す時の注意点

眠気覚ましとしてツボを押す際には、気を付けたいポイントもあります。

  • 人が多い場所、騒がしい環境は避ける
  • 手が滑らないように、乾いた手で行う
  • 別のことをしながら押さない

ツボ押しは、周囲に人がおらず静かな環境で取り組むことがおすすめです。周囲に人がいると手元が安定せず、周囲の人とぶつかるリスクもあります。騒がしい環境ではなかなか落ち着かず、リラックスもしづらいでしょう。

また、手が濡れていると指が滑る可能性があり危険です。ツボを押す前には石鹸で手を洗い、水気をしっかり拭き取って清潔な手で行いましょう。

さらに、ツボ押しは場所・時間を問わない手軽さが魅力ですが、別の作業と並行する「ながら作業」はおすすめしません。ツボを押す時は、ツボ押しだけに集中して行ってください。

なお、ツボを押したい箇所に炎症・湿疹があったり、骨折・発熱していたりする状態でのツボ押しは控えることが推奨されます。そのほか、症状がひどい場合には自己判断で無理にツボを押さずに、医療機関で相談しましょう。

ツボ押し以外に眠気を覚ます方法

日中の眠気は、ツボ押し以外の方法でも覚ますことができます。眠気を覚ますのに特に効果的な方法が下記の4つです。

  • ストレッチをする
  • 顔を洗う
  • 仮眠する
  • カフェインを摂取する

以下で各方法を順番に見ていきましょう。

ストレッチをする

眠気が襲ってきたタイミングで体を動かせる状況にいるなら、ストレッチをすることがおすすめです。適度に体を動かすことで眠気を飛ばしやすくなるほか、疲労回復に繋がる、集中しやすくなるなど、さまざまな嬉しい効果を得られます。
特にデスクワークなどで同じ姿勢を長時間保っている方は、体を動かす機会が少ない分眠気を感じやすいです。簡単なストレッチで良いので、時間が空いたタイミングでこまめに体を動かす癖をつけましょう。

以下で手軽にできるストレッチ方法を体の部位ごとに紹介するので、ぜひお試しください。

ストレッチの仕方のイラスト

顔を洗う

顔を洗う

日中に襲ってくる眠気に対処するには、顔を洗うのも効果的です。冷たい水で顔を洗う刺激によって交感神経が活発となり、眠気を飛ばすことができます。効果は一時的ですが即効性があるので、「今すぐ眠気を飛ばしたい」という場面では特におすすめの方法です。

仮眠する

なかなか眠気が覚めない時には、仮眠が効果的です。仮眠には覚醒作用があるほか、認知力や注意力の向上、疲労回復など、日中のモチベーション維持に役立つさまざまな効果があります。

ただし、仮眠の時間が長すぎると深い眠りに入ってしまい、起きた後のスッキリ感を得にくくなるので注意してください。仮眠をするなら15分〜30分程度に留め、眠りすぎないか心配な方はアラームをセットするなどして対策しましょう。

カフェインを摂取する

カフェインの摂取は眠気を飛ばす定番の方法です。カフェインには覚醒作用が含まれており、摂取することで眠気を飛ばすことができます。また、集中力が向上する効果もあるため、仕事や勉強の効率を高めたい場面にも役立ちます。

なお、カフェインは主にエナジードリンクやコーヒー、紅茶、煎茶などに含まれています。カフェインを含む飲み物の多くはコンビニやスーパー、自動販売機で購入できるので、お探しください。

日中に眠くならないよう日頃の対策も重要

日中に眠くならないよう日頃の対策も重要

眠気を感じたらツボを押すのは有効な選択肢ですが、そもそも日中に眠気を感じないための対策に取り組むことも重要です。

睡眠不足が続いていたり、ストレスなどによって睡眠の質が低下したりしている場合、日中に眠気が生じやすくなります。こうした状況を避けるために、日々の生活を見直しましょう。

快眠のために取り組める対策として、例えば以下の行動があります。

  • 1日3食、きちんと食事をとる
  • 適度な運動習慣を身に付ける
  • 就寝の約90~120分前に入浴する
  • 就寝環境を見直す

食事や運動、入浴は規則正しい生活の基本です。朝食を抜かずに3食食べ、運動や入浴にも気を配りましょう。

また、寝室が寒すぎないか、明るすぎないか、騒音が発生していないかなどを確認し、落ち着いて就寝できる環境を作るのも大切です。

まとめ

眠気を覚ます方法はさまざまありますが、身動きが取りにくい状況で襲ってきた眠気にはツボ押しで対処することがおすすめです。手のツボ押しならデスクの下で行えますし、目立ってしまう心配もありません。

ツボ押しだけで眠気を飛ばせない場合は、ストレッチや仮眠、顔を洗うなどの方法も試してみましょう。

この記事の監修者
泉さくら
泉さくらココメディカルクリニック 院長
琉球大学医学部卒業/東京大学医学部附属病院皮膚科・都内美容皮膚科・形成外科勤務後、ココメディカルクリニックを開業。一般皮膚科、美容皮膚科、アレルギー外来、女性外来を行い、漢方薬などを用いた近代西洋医療と補完代替医療、伝統医学等を組み合わせて行う統合医療を積極的に取り入れている。
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