朝起きたら無意識にバンザイ寝になっている方のなかには「肩こりがひどい」という方や「起床時に疲労感がある」という方も多いのではないでしょうか。
バンザイ寝は一時的には楽に感じるかもしれませんが、続けていると、さらに肩こりの悪化やいびきなどに繋がる可能性が高いので、早めの改善が必要です。
この記事ではバンザイ寝に関する原因や、根本的な改善方法を紹介します。睡眠の質を低くする原因となっているバンザイ寝をしてしまう方は、ぜひ参考にしてください。
大人がバンザイ寝の寝方をする原因とは?
赤ちゃんがバンザイポーズをして寝ている姿を見かけたことがある方も多いと思います。
赤ちゃんは体が未発達であるため、寝る時にバンザイポーズすることによって体温調整や、呼吸器官のフォローをしています。
赤ちゃんの場合は、呼吸器官が発達していないため自然なポーズでも、呼吸器官が発達している大人にとってバンザイポーズは不自然なポーズです。
バンザイをすると胸が開き酸素を多く取り込めます。つまり、大人がバンザイポーズをするということは、呼吸の浅さが原因になっている可能性が高いのです。
特に肩こりがある方や猫背の方はバンザイポーズの寝方が楽に感じやすいのではないでしょうか。そのような方は、バンザイをすると背筋が伸び、一時的に首から肩にかけての筋肉が緩むため、気持ちよく感じるのです。
このような理由から、バンザイ寝をする方は肩や首がこっていたり、頭が疲れていたりなど、疲労が溜まっている傾向にあるといえます。
また、睡眠中に「寝返り」をしないこともバンザイ寝の原因の一つとなります。寝返りには、就寝中に長時間体の一部へ負荷がかかることを避け、血行を促進する役割があります。
逆に寝返りをしない方は、血行不良となり筋肉が固くなりやすかったり、起床時に疲労を感じたりしてしまいます。
血行不良になると肩こりが悪化し、バンザイポーズで寝ることが増え、さらに肩こりが悪化するという負のループとなってしまう恐れがあります。
そのため、睡眠中にバンザイポーズをしてしまう方は、原因を取り除いたり、心地良い寝返りができる寝具などを使う必要があります。
バンザイ寝の寝方を続けるリスク
バンザイ寝を続けていると、下記のような症状に繋がるリスクがあります。
- いびきや睡眠時無呼吸症候群に繋がる
- 起床時の疲労感に繋がる
- むくみ・肩こりの悪化の原因になる
それぞれについて以下で詳しく紹介します。
バンザイ寝は起床時の疲労感に繋がる
バンザイ寝をすると、前述のとおり顎が圧迫され気道が狭くなることにより、就寝中に取り入れる酸素量が減ります。
体に溜まった疲労物質の代謝や緊張した筋肉の再生には酸素が必要ですが、取り入れる酸素量が減ると全身に回る酸素量も減り、内臓機能の低下を含め、さまざまな機能を阻害してしまいます。
このようにバンザイ寝は、酸素の循環を妨げることになるので、起床時に「十分寝たはずなのになぜか疲れが取れない」という症状に繋がります。
バンザイ寝はむくみ・肩こり悪化の原因になる
バンザイ寝をすると、肩から腕にかけての血管が伸びます。
血管が伸びるということは、血管が細くなるということを意味するため、長時間この状態が続くと筋肉が硬くなり、リンパや血液の流れが悪くなる、いわゆる「血行不良」に繋がります。
血行不良はむくみや肩こり、冷え性といった症状の原因となります。また前述したとおり、バンザイポーズで寝ることが楽に感じるようになってしまい、さらなる肩こり悪化に繋がってしまう恐れがあります。
バンザイ寝の治し方を紹介
バンザイ寝を改善する方法としては、大きく分けて下記の3つがあります。
- 寝る前にストレッチをする
- 湯船に使って筋肉をほぐす
- 自分に合ったマットレスや寝具を使う
今すぐ取り入れられるものもあるため、バンザイ寝による体調不良に悩んでいる方は参考にしてください。
寝る前にストレッチをする
バンザイ寝を治すためには、寝る前に筋肉をやわらげることが大切です。
日中にデスクワークなどで長時間同じ姿勢でいる方などは、首や肩の筋肉が硬くなることが原因でバンザイ寝をしてしまいがちになります。
寝る前に軽めのストレッチをして、肩や首の筋肉を動かし、凝り固まった部分をほぐしましょう。筋肉がほぐれると、腕を上げて寝なくても楽に眠れます。
ただし、激しい運動は交感神経優位の状態にし、睡眠の質を下げるため注意が必要です。あくまでもリラックス感を感じる程度のストレッチや運動に留めておきましょう。
湯船に浸かって筋肉をほぐす
筋肉をほぐす方法として、寝る前にストレッチと一緒に「入浴」を取り入れると効果的です。ぬるめのお風呂に15分ほど浸かり、肩や首の筋肉をほぐしましょう。
半身浴などもリラックス効果により筋肉をほぐせるため、おすすめです。
ただし、お湯の温度が熱すぎると逆に筋肉が緊張状態になるうえ、交感神経優位になり寝付きが悪くなるため注意が必要です。
おすすめは、ぬるめのお湯で入浴し筋肉をほぐしたあと、軽めのストレッチをして寝るという流れです。入浴によって筋肉の緊張がほぐれているため、より高いストレッチ効果が期待できます。
その状態で寝ると質の高い睡眠が期待できます。
自分に合ったマットレスや寝具を使う
バンザイ寝の根本的な解決をするためには、マットレスなどの寝具を見直すことも大切です。
例えば、マットレスなどの寝具は柔らかすぎると腰が沈んでいると寝返りが打ちにくくなり、肩こりや腰痛の原因になります。
そのほか、柔らかすぎるとマットレスの上でバランスをとろうとして無意識にバンザイ寝になってしまうこともあります。
低反発マットレスや、内部のコイル数が少ないマットレスなど、柔らかすぎるマットレスを使用している方は少し硬めのマットレスに変えることをおすすめします。
ただし、マットレスの硬い・柔らかいはその人の体重や体型にもよるため、自分の体に合うマットレスを探す必要があります。自分にとって硬すぎず柔らかすぎず、適度な反発力と体圧分散があるマットレスを選びましょう。
NELLマットレスは、一般的なマットレスに使用されるコイル数の約2倍以上のポケットコイルを使用しており、体圧を細かく分散されるため、寝返りがしやすく綺麗な寝姿勢が得られます。
バンザイ寝や肩こりでお悩みの方は、NELLマットレスを検討してみてはいかがでしょうか。
NELLマットレスの詳細は、こちらから確認できます。
さらにNELLマットレスでは、「120日間フリートライアル期間」を設けており、自宅で実際に寝心地を試すことができます。
自分の身体に本当に合うかどうかを確かめたいという方は、ぜひNELLマットレスをお試しください。
120日間のフリートライアルを始めましょう
NELL公式サイト
まとめ
デスクワークが多い方など、日中に同じ姿勢が長時間続き筋肉が硬直している方は特にバンザイ寝になりがちです。
一時的に楽に感じる姿勢ですが、長期的にその状態を続けると肩こりなどに繋がるリスクが高くなります。
バンザイ寝が原因で「寝起き時に疲れている」、「十分寝たはずなのに日中に倦怠感がある」といった方は、今回紹介したストレッチや入浴などの改善方法のほか、寝具の見直しなどをおこないましょう。
早めに改善することで、肩こりのなどのリスクを避け、毎日快適に過ごせます。