もちもちと触り心地の良いビーズクッションは、普段使いのクッションとして活躍するだけでなく、リラックスして寝たい時にも重宝するアイテムです。
サイズや素材が異なるさまざまなビーズクッションが多くのメーカーから販売されており選択肢が多い分、どのビーズクッションを選ぶべきか悩んでしまうこともあるでしょう。
この記事では、寝る時に使うビーズクッションの選び方や夜に寝る時にもビーズクッションを使うべきかを解説します。
ビーズクッションとは?
ビーズクッションとは、伸縮性のあるカバーに細かい粒子のビーズが詰められたクッションのことです。
もちもちとした触り心地の良さが特徴で、どのような姿勢でも体に程良くフィットします。また、サイズ展開が幅広く、抱き枕や普通の枕の代わりとして使える小さいタイプからソファとして使える大きなタイプまで、さまざまなサイズのビーズクッションが販売されています。
使い方は人によってさまざまで、小さいクッションを腰当てに使ったり、特大サイズのクッションをベッドのように使ったりと、自分の好みに合わせて使えます。
寝る時に使うビーズクッションの選び方
寝る時に使うビーズクッションを選ぶ際は、サイズやカバーの素材などをチェックしたうえで、自分が寝やすいと思えるものを選ぶことが大切です。ここからは、寝る時に使うビーズクッションの選び方を紹介します。
サイズで選ぶ
寝る時に使うビーズクッションは、使い方によって適したサイズが変わります。
例えば、ビーズクッションをベッド代わりにする、または体を預けて寝たい場合は、大きめのサイズを選ぶことがおすすめです。小さいものだと体がはみ出てしまい、寝心地が悪くなる可能性があるので気をつけましょう。
ちなみに、ビーズクッションに全身を預けるには、幅60cm〜65cmのサイズが最低限必要だといわれています。体格がしっかりしている方は、より大きいサイズのビーズクッションを選ぶと安心です。
一方で、ビーズクッションを枕代わりにする、または抱き枕として使いたい場合は、小さめのサイズがおすすめです。
ただし、抱き枕として使う場合、クッションのサイズが小さすぎると抱きにくいと感じるかもしれません。適したサイズ感がわからない方は、今使っている抱き枕のサイズを目安に選ぶのもおすすめです。
ビーズの大きさで選ぶ
ビーズクッションの中に入っているビーズの大きさは商品ごとに異なり、1mm以下から3mm程あるものまでさまざまです。体にフィットしやすいのはビーズの小さい商品で、ビーズの粒が小さければ小さいほどフィット感が増します。
ただし、ビーズクッションがフィットしすぎると体が深く沈み込んでしまい、寝ている時の体勢を変えにくい場合があります。ビーズクッションを使って眠るなら、ある程度ビーズが大きく、弾力性のある商品を選ぶことをおすすめします。
カバーの素材で選ぶ
ビーズクッションのカバーに用いられる素材は、ポリウレタンとポリエステル、コットンの3種類が主流です。素材によってそれぞれ特徴が異なるため、好みに合わせて選びましょう。
ポリウレタンやポリエステルは伸縮性に優れた素材で、ビーズクッションならではのもちもちとした手触りが特徴です。体にもフィットしやすく、特に柔らかな寝心地を求める方に向いています。
一方で、コットンを使ったカバーは比較的硬く、しっかりとした寝心地が好きな方に向いています。
お手入れのしやすさで選ぶ
ビーズクッションを使う頻度が高い場合は、お手入れのしやすさもチェックしましょう。特に「ビーズを補充できるタイプか」「カバーは取り外せるか」の2点はチェックしておきたいポイントです。
ビーズクッションを長期間使っていると、中に入っているビーズがへたってしまいます。へたりはビーズを補充すると解消できる場合があるため、長く使いたいならビーズを補充できるタイプの商品を選びましょう。
また、カバーの取り外しが可能なビーズクッションはお手入れがしやすく、衛生的に保ちやすいです。
カバーを取り外さなくても使うことはできますが、お手入れせずにいるとクッションに付着した埃やゴミを吸い込む可能性が考えられます。衛生的に使っていくためにも、ビーズクッションはカバーを取り外して洗えるタイプを選ぶことをおすすめします。
夜に寝る時はビーズクッションではなく寝具を使おう
大きなビーズクッションはベッドのような感覚で使うことができますが、寝具の代わりにはなりません。そのため、ビーズクッションは昼寝などのちょっとした睡眠に使うだけに留め、夜に寝る時は通常の寝具を使いましょう。
以下で、ビーズクッションが寝具の代わりにならない理由を詳しく紹介します。
寝返りが打ちにくい
快適な睡眠には、適度な寝返りが欠かせません。寝ている間にずっと同じ姿勢でいると体の特定の部位にだけ圧力がかかりますが、適度に寝返りを打つことで体にかかる負担が軽減し、朝にすっきりと目覚められます。
しかし、ビーズクッションのように柔らかなものを使って眠ると頭や体が沈み込んでしまい、思うように寝返りを打つことができません。
寝返りが打てずに長時間同じ姿勢が続くと血液の循環が悪くなり、肩こりや首こり、頭痛などの不調に繋がる場合があります。
通気性が悪い
ビーズクッションは中のビーズが小さければ小さいほどビーズ同士の密度が高くなり、通気性も悪くなります。
通気性が悪い大きいビーズクッションの上で寝たり、小さいビーズクッションを普通の枕の代わりとして使用すると、蒸れによって不快に感じたり、暑さによって途中で目覚めてしまったりする可能性があります。
立ち上がる際に体に負担がかかる
柔らかな素材が使われている大きいビーズクッションに横になると、体がビーズクッションに深く沈み込みます。柔らかい分、立ち上がる際に踏ん張りにくく、体を起こしにくいと感じる場合があるかもしれません。
踏ん張りの利かない状態から無理に立ち上がると、腰に負担がかかる可能性があるので注意しましょう。
まとめ
寝る時に使うビーズクッションは、サイズやビーズの大きさ、素材やお手入れのしやすさに注目して選ぶことが大切です。ビーズクッション選びに悩む時は、ぜひこの記事を参考にお気に入りの商品を探してください。
また、ビーズクッションは体を預けてリラックスできるアイテムですが、寝具の代わりにはなりません。毎日の就寝には、一般的なマットレスや布団を使うように心がけましょう。