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2025.04.15 更新

【医師監修】ロングスリーパーは病気?原因や診断方法、改善策などを解説

【医師監修】ロングスリーパーは病気?原因や診断方法、改善策などを解説

自分にとって必要な睡眠時間が長すぎることで「何かの病気かも…」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

毎朝なかなか起きられず、長く眠ってしまう方は「ロングスリーパー」である可能性があります。

この記事では、ロングスリーパーの特徴と原因、診断方法、改善策をわかりやすく解説します。ロングスリーパーと間違われやすい「過眠症」との違いも詳しく説明するため、長時間睡眠で悩んでいる方や不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。

  1. ロングスリーパーの特徴を解説
  2. ロングスリーパーに該当する睡眠時間
  3. ロングスリーパーは睡眠障害に該当する?
  4. ロングスリーパーと過眠症の違い
  5. ロングスリーパーになる2つの原因
  6. ストレスや過度な疲労
  7. 親からの遺伝や影響
  8. ロングスリーパーのデメリット
  9. ロングスリーパーの診断方法
  10. ロングスリーパーを改善する方法
  11. 長い睡眠時間を快適なものにしたいならNELLマットレスがおすすめ
  12. まとめ

ロングスリーパーの特徴を解説

一般的な平均睡眠時間より長く眠ることだけがロングスリーパーの特徴ではありません。

ロングスリーパーへの理解を深めるために、まずは以下の3つを紹介します。

  • ロングスリーパーに該当する睡眠時間
  • ロングスリーパーは睡眠障害に該当する?
  • ロングスリーパーと過眠症の違い

それぞれ、以下で詳しく解説します。

ロングスリーパーに該当する睡眠時間

ロングスリーパーを定義するための明確な睡眠時間はありませんが、10時間以上寝る人のことを「ロングスリーパー」とするケースが一般的です。

睡眠障害国際分類第3版(ICSD-3)では、成人は10時間以上、子供は年齢に適した睡眠時間より2時間以上多い場合にロングスリーパーとされます。

1日に9時間以上眠る方は人口の5~10%いるといわれているため、ロングスリーパー自体はそれほど珍しいことではありません。

また、1日の平均睡眠時間が6時間未満で平気な人のことを「ショートスリーパー」と呼び、ロングスリーパーと同じく、人口の5~10%いるといわれています。

なお、それ以外の80%〜90%の人は、最適な睡眠時間が約6〜9時間である「バリュアブルスリーパー」と呼ばれています。

ロングスリーパーは睡眠障害に該当する?

ロングスリーパーは前述のとおり睡眠障害国際分類において7つの睡眠障害カテゴリーのうち、中枢性過眠症の一種とされています。

ただし、異常な状態というより、体質に起因する症状と考えられるため、病気としての診断や治療をすべきかは意見がわかれる状況です。体質などにより「正常な状態でも睡眠時間が長すぎる人」であるケースがほとんどであるため、睡眠障害とは違うことを理解しておきましょう。

なお、ロングスリーパーやほかの睡眠障害であるかどうかは、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)や睡眠潜時反復検査(MSLT)を通じて評価されます。

  • PSG…脳波や心拍、呼吸状態などを測定し、睡眠の状態を詳細に解析する検査
  • MSLT…日中の眠気を測定する検査

寝つきが悪い、眠れないと感じていて、単なる体質なのか、ほかの睡眠障害が関係しているのか悩んでいる方は、上記の検査が可能な医療機関への受診を検討しましょう。

ロングスリーパーと過眠症の違い

ロングスリーパーはよく「過眠症」と同じものだと間違われますが、実際にはロングスリーパーと過眠症は、意味合いが異なります。ロングスリーパーは睡眠障害ではありませんが、過眠症は睡眠障害に含まれる疾患の1つです。

ロングスリーパーは、十分な睡眠がとれれば日中は正常な状態で活動できますが、過眠症の場合、「十分な睡眠時間をとったにもかかわらず、昼間に強い眠気がある」などの症状があります。

しかし、現代社会では、夜遅くまで仕事や勉強などをする方が増えた影響で、10時間以上の睡眠時間を確保できない場合も考えられます。

そのため、ロングスリーパーの方でも、平均的な睡眠時間(6時間〜8時間など)をとっても睡眠時間が足りず、寝不足のような状態になっているというケースがあります。

上記の場合、ロングスリーパーか過眠症かの区別が難しく、検査結果によってはロングスリーパーが過眠症であると判定されることもあります。

竹村俊輔

竹村俊輔

日暮里内科・糖尿病内科クリニック 院長 医学博士 

過眠症とロングスリーパーの違いは、睡眠時の不調(症状)の有無です。

過眠症の場合は、「十分な睡眠時間をとったにもかかわらず、昼間に強い眠気がある」「日中に、急に強い眠気に襲われる」などの症状があります。反対に症状がない場合は、ロングスリーパーの可能性があります。

ロングスリーパーになる2つの原因

ロングスリーパーになる原因としては、主に以下の2つが考えられています。

  • ストレスや過度な疲労
  • 親からの遺伝や影響

それぞれの原因を、以下で詳しく解説します。

また、ロングスリーパー以外で長時間睡眠になる場合に関しては以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひご一読ください。

長時間睡眠 メリットだらけ
長時間睡眠はメリットだらけ?眠ってしまう原因や影響・眠りの質を高める方法を解説

ストレスや過度な疲労

仕事や運動などによって体や精神に疲労が溜まると、心身のバランスをとるために長時間睡眠が必要になり、平均的な睡眠時間より長く寝ることが多くなります。

特にストレスは、活動的な神経である「交感神経」が優位な状態となり、睡眠の質を低下させる原因になります。

睡眠の質が低下すると、精神を安定させるために長時間の睡眠時間が必要になり、結果的にロングスリーパーになるケースがあります。

親からの遺伝や影響

まだ明確に判明していませんが、体質的な遺伝のほか、日常生活による親からの影響によって、ロングスリーパーになるケースも考えられています。

例えば、親が長く寝る家庭の場合、子供も長時間睡眠をとることが、生活習慣として定着しやすくなるでしょう。

結果、将来的に「ロングスリーパー」になる可能性が高くなります。

ロングスリーパーのデメリット

ロングスリーパーのデメリット

先述のとおり、ロングスリーパーは、十分な睡眠時間が確保できれば日中の眠気もないため、治療が必要な「睡眠障害」とは捉えられていません。

しかし、病気ではないものの「1日のうち、多くの時間が睡眠にとられてしまう」という問題を抱えている方もいるでしょう。

例えば「仕事が忙しい」「趣味にも時間を使いたい」などの理由で、10時間以上の睡眠が難しい方もいます。

結果、一般的な睡眠時間をとれても日中に眠気や疲労を感じるでしょう。

ロングスリーパーは病気ではないため、治療(投薬)を受けられないケースも多くあり、日常生活や仕事に支障が出るなどの問題が生じる可能性があります。

また、現在ロングスリーパーに対する有効な手段はまだ見つかっていないため、社会生活を送る上で困難を感じているロングスリーパーの方に向けて、症状に合わせた支援が必要ではないかとも検討されています。

ロングスリーパーの診断方法

ロングスリーパーの可能性がある場合、心療内科や精神科、睡眠外来を受診するケースが一般的です。

しかし、ロングスリーパーには明確な医学的定義がなく、診断方法は医療機関によって異なります。

例えば、1週間以上にわたり自分の睡眠リズムや睡眠時間を記録し、10時間以上の睡眠を継続的にとっているか確認する診断方法があります。10時間以上の睡眠をとっていて、昼間に眠気がないならロングスリーパーと診断される場合があります。

一方で、10時間以上の長時間睡眠をとっても日中の眠気が強い場合は、ほかの睡眠障害が関与している可能性があるため、専門医の診察を受けましょう。

ロングスリーパーを改善する方法

ロングスリーパーは、病気としての治療を行えないため、一般的な睡眠時間まで短縮させることは難しいでしょう。

そのため、改善のための現実的な方法として、快適な1日を過ごすために「睡眠の質を高めること」が考えられます。

睡眠の質が向上すると、睡眠時間がいつもより短くなる可能性があります。以下、睡眠の質を高めるための具体的な方法として挙げられることです。

  • 朝起きて太陽光を浴びる
  • 起床時間や就寝時間を一定にする
  • 健康的な食生活を心がける
  • 就寝直前に食事をとらない
  • 就寝前にぬるめのお湯に浸かってリラックスする
  • 就寝前に覚醒作用のあるもの(アルコールやカフェイン)をとらない
  • 就寝前にスマホやパソコンの画面をみない
  • マットレスなどの寝具を見直す

上記の方法を取り入れる中で睡眠時間を短くする場合は、一気に減らさずに15〜30分など、少しずつ減らしてみると良いでしょう。

また、どうしても睡眠時間を減らすことが難しい場合は、睡眠以外の時間を削減することも検討しましょう。

睡眠以外の時間を削減するためには、「十分な睡眠時間がとれる仕事を選ぶ」「職場の近くに引っ越して通勤時間を減らす」などの方法があります。

さらに、マットレスや枕などの寝具を見直すことで睡眠の質を高めれば、短い睡眠時間でも眠気を感じずに済む可能性があるでしょう。

いずれにしても、無理に一般的なライフスタイルに合わせると生活に支障が出てしまうため、「ロングスリーパーの体質に合わせてライフスタイルを変える」ことを意識して、より快適な生活を目指してください。

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値段(税込)75,000円/シングル
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1,479個/セミダブル
 1,734個/ダブル
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まとめ

ロングスリーパーは睡眠障害の国際分類のカテゴリーに属し、一般的には1日10時間以上の睡眠を必要とする方のことを指します。

ストレスや過度な疲労のほか、体質や遺伝、親の影響などが関係している可能性がある症状です。

「過眠症」などの睡眠障害とは異なり、十分な睡眠を確保できれば快適な日常生活を過ごせますが、日常的な睡眠の質が低い場合はより多くの睡眠時間が必要になる場合もあります。

生活習慣を改善し、睡眠の質を高めることで睡眠時間を短縮できる可能性があるため、快適な睡眠をとるための行動や環境作りを心がけましょう。

この記事の監修者
竹村俊輔
竹村俊輔日暮里内科・糖尿病内科クリニック 院長 医学博士 
日暮里内科・糖尿病内科クリニック 院長 医学博士。東海大学医学部卒業、済生会川口総合病院初期研修医修了、東京女子医科大学糖尿病・代謝内科入局、東京女子医科大学大学院内科学(第三)卒業、東京女子医科大学糖尿病・代謝内科助教、日暮里内科・糖尿病内科クリニック院長 就任。
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