首の痛みが気になる場合、単なる首のこりではなく「頚椎症(けいついしょう)」の可能性があります。
頚椎症になる原因としては、加齢や外傷などが考えられますが、スマホやパソコン操作、普段使っている枕が症状の悪化に関係しているのかもしれません。
頚椎症の悪化を防ぐためにも、首に負担をかけない枕やマットレスを選ぶことは大切です。
この記事では、頚椎症の原因から症状までわかりやすく解説します。
どのような寝具を使えば悪化を防ぐことが期待できるかについても紹介するので、頚椎症かもしれないと疑っている方はぜひ参考にしてください。
枕が合わないと頚椎症になる可能性がある
頚椎症とは、クッションの役割をしている椎間板(ついかんばん)や、首の骨、関節、靭帯などに何かしらの異常が起こることによって生じる病気です。
日常生活における姿勢などが理由となる可能性があり、頚椎が変形し、神経が圧迫されることによって症状があらわれます。
そもそも頚椎(けいつい)とは、首の骨のことです。首や背中部分の神経の圧迫が関係している病気なので、合わない枕を使っていることが頚椎症に繋がっている可能性も考えられます。
特に、枕に頭を乗せた時や寝起きに症状がでるのであれば、枕が合わないことが理由となって痛みが生じているのかもしれません。
ちなみに、日本人の睡眠時間は6〜8時間が標準的といわれているため、1日の4分の1もしくは3分の1の時間を睡眠で占めていることになります。それだけ長い間、自分に合わない枕を使い続けて首に負担をかけてしまうことは望ましくありません。
自分に合わない枕を使い続けることは、頚椎症のほか、肩こりや寝違えなどさまざまな体調不良に繋がるだけでなく、睡眠不足に陥る可能性もあるため注意しましょう。
頚椎症の症状を悪化させないことを含め、毎日快適な睡眠をとるためには自分に合った枕を使うことが重要です。
ソシアス美緒
麻酔科標榜医 日本アンチエイジング外科美容再生研究会認定医
頚椎症を放置すると、痛みやしびれが強くなったり、症状のある範囲が広くなったりすることがあります。
また、筋力が低下することがあり、筋萎縮を起こすこともあります。
枕以外で考えられる頚椎症の原因
頚椎症(けいついしょう)の原因は枕だけではなく、下記のような行動も一因として考えられます。
- 重い荷物を持つ
- パソコン操作
- スマホ操作
- うがいをする姿勢(首を後ろにそらせること)
「重い荷物を持つ」「スマホ操作で前傾姿勢になる」「うがいで上向き姿勢になる」など、日々の生活で無理な姿勢が続くことで体への負担が増し、頚椎症に繋がる可能性があります。
また、これらの行動だけでなく、加齢に伴って体内の水分量が減少し、椎間板の弾力性が失われて変形することも頚椎症を引き起こす原因の一つです。
加齢は自分でどうにかできるものではありませんが、枕をはじめとした寝具を見直すことや、日々の姿勢を正すことは日頃から行えます。
可能な限り、頚部に負担をかける行動は避けるよう心がけましょう。
頚椎症には2つの種類がある
頚椎症には、引き起こされるメカニズムや症状が異なる2つの種類があります。
- 頚椎症性脊髄症(けいついしょうせい せきずいしょう)
- 頚椎症性神経根症(けいついしょうせい しんけいこんしょう)
頚椎症の自覚症状がある方もいる反面、高齢になると気づかずに悪化するケースもあるとされています。
誰もが年齢を重ねることは避けられないので、あらかじめ頚椎症の特徴を知っておくことで「もしかしたら頚椎症かも」と自分で気付けるかもしれません。
ここからは、それぞれどのようなメカニズムで生じる病気なのか、詳細を解説します。
頚椎症性脊髄症
頚椎とは首部分にある骨のことで、なかには脊柱管(せきちゅうかん)と呼ばれるトンネル状の管があります。
脊柱管のなかには、脳から繋がる中枢神経の脊髄(せきずい)がとおっており、これを保護することが頚椎の役割です。
加齢や首への負担により、椎間板が変形することを「頚椎症」と呼ぶことは前述しましたが、この頚椎症によって脊髄が圧迫される病気を「頚椎症性脊髄症(けいついしょうせい せきずいしょう)」といいます。
具体的な症状は後述しますが、首や手先にかけて痛みやしびれを引き起こすほか、重症化した場合には感覚まひが起こることもある病気です。
頚椎症性神経根症
脊髄が圧迫される病気を「頚椎症性脊髄症」と呼ぶ一方、脊髄から伸びる「神経根(しんけいこん)」が圧迫される病気を「頚椎症性神経根症(けいついしょうせい しんけいこんしょう)と呼びます。
神経根とは、脊髄から左右に枝分かれした細い神経のことです。頚椎症性神経根症の主な症状として、片側の首から腕や手先に、しびれや痛みを感じることがあります。
重症化すると、筋力の低下や感覚まひに繋がるケースもあるため、迅速に治療を行わなくてはなりません。
ソシアス美緒
麻酔科標榜医 日本アンチエイジング外科美容再生研究会認定医
どちらの頚椎症の場合も、まず整形外科を受診して診断をつけましょう。検査にはレントゲンとMRIが必要です。投薬、リハビリでは改善しない場合は、ペインクリニック科の神経ブロックも有効です。
頚椎症であらわれる症状を解説
ここからは、頚椎症である「頚椎症性脊髄症」と「頚椎症性神経根症」、それぞれの病気で生じる具体的な症状について詳細を解説します。
頚椎症性脊髄症
頚椎症性脊髄症の具体的な症状として挙げられるのは、手足のしびれ・上肢の痛み・頚部の痛み・膀胱直腸障害・歩行障害などです。
最初に手足のしびれなどの感覚異常がみられ、徐々に進行するにつれて筋力低下や膀胱直腸障害に繋がるとされています。
症状があらわれることによって考えられる日常的な支障は、以下のとおりです。
- ペンで字を書きづらい
- 箸が持ちにくい
- 歩きづらい
- 歩行時に足がもつれる
体の片側に症状が出る傾向がある頚椎症性神経根症とは異なり、頚椎症性脊髄症では体の両側に症状があらわれる傾向があります。
頚椎症性神経根症
頚椎症性神経根症の症状には、首や肩の痛み、腕や指のしびれ、脱力感などがあります。主に片側の神経が圧迫されるため、体の片側だけに症状があらわれやすい傾向があるところが特徴です。
症状が進行することによって、日常生活に下記のような支障がでる可能性が考えられます。
- 重い荷物が持てない
- 上を向く動作(うがいなど)ができない
- 手を下げるとしびれる
頚椎症性神経根症は自然治癒するケースもありますが、だからといって自己判断で「問題ない」と決めつけることは望ましくありません。
基本的にはいずれの頚椎症でも医療機関を受診し、適切な治療やアドバイスを受けることをおすすめします。
ソシアス美緒
麻酔科標榜医 日本アンチエイジング外科美容再生研究会認定医
運動神経の障害が起こると、手に力が入らなくなったり、つまづきやすくなったりします。また、排尿障害が起こる場合もあります。
このような場合は手術の必要性を考え、早急に整形外科を受診しましょう。
頚椎症におすすめの枕の選び方
頚椎症を治療するには、医療機関で専門的なアドバイスを受ける必要がありますが、少しでも症状を緩和させるために、日常生活でも取り組めることはないかと考える方は多いでしょう。
頚椎症の原因は人によって異なるため、枕が原因とは一概にいえません。
しかし、首に負担をかけずに「寝心地が良い」と感じる枕を選ぶことは、つらい症状を避けるためには大切なことです。
首に負担をかけずに眠るためには、寝姿勢や体型に応じて適した高さの枕を選びましょう。普段の寝姿勢に合わせた枕の高さの選び方は、以下のとおりです。
人は直立した時、頭から背中にかけて骨が緩やかなカーブを描いていますが、仰向け寝ではこの状態が自然にキープできる状態が理想的とされています。
仰向け寝をした時の目線は、真上よりやや前を向いた状態が目安です。前を向きすぎていると枕が高すぎる、あごが上がって頭が反ると枕が低すぎると判断してください。
横向き寝では、片側の肩が下にくることで首の位置が高くなることを考慮しなくてはなりません。もし低すぎる枕を使った場合、首が不自然に曲がった状態となって首に負担がかかり、頚椎症の悪化に繋がる可能性があるため注意しましょう。
続いて、自分自身の体格に合わせた枕の高さの選び方を紹介します。
- 体格が良い方:やや高めの枕
- 細身の方:低めの枕
成人の頭部は体重の10%ほどの重さがあるため、体格が良い人ほど頭に体圧(体重による圧力)がかかりやすくなります。
マットレス・敷布団と首の間に生じる隙間を埋めて、しっかり頭や首を支えるためにも、体格が良い方はやや高めの枕を選ぶことが望ましいです。
一方、細身の方は頭にかかる体圧が比較的少ないため、首が前傾姿勢になって圧迫されることを避けるためにも、低めの枕のほうがおすすめといえます。
いずれにしても、高すぎる枕や低すぎる枕、柔らかすぎる枕など、首の骨が理想的な状態を保てない枕を使うと、頚椎症の症状の悪化に繋がる可能性があります。
寝姿勢や体格に応じた一般的な高さを基準にしたうえで、頚椎症の方は「首がつらい」と感じない適度な高さの枕を選びましょう。
以下の記事では、4段階に高さ調節が可能な「NELLまくら」について紹介しています。他にも寝心地の良さの理由やお手入れの仕方についても説明しているので、ぜひご一読ください。
枕を変えるなら、高さ調整のできるNELLまくらがおすすめ
「NELLまくら」は、4段階の高さ調整が可能であるため、頚椎症の方でも自分にあった高さに調整して心地よく眠ることができます。
NELL独自開発の「ポケットファイバー構造」により、面ではなく点で頭を支えることで、睡眠時の動きを安定的にサポートし続け、「動きをアシストする反発力」と「心地よくフィットする安定感」を実現しています。
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頚椎症の方がなるべくしてはいけない行動
首が過度に前傾したり反ったりする姿勢は望ましくありません。頚椎症で悩む方は、普段から首に負担がかかる行動を避けることをおすすめします。
具体的には、以下の行動を行う時間を短くするなど、日常生活で意識すると良いでしょう。
- パソコン操作
- スマホ操作
- 勉強
- 読書
- デスクワーク
- 同じ姿勢での作業
- 首を過度にそらせる姿勢(美容院のシャンプーや、うがいなど)
特に現代は、「時間があれば常にスマホを操作する」「デスクワークで長時間パソコンを見る」など、前屈の姿勢が続くケースが多くなっています。
このような首に負担がかかる状態はなるべく避けることが望ましいですが、どうしても避けられないのであれば定期的に姿勢を変えるなどの工夫を行いましょう。
また、姿勢が崩れるのは起きている時だけではありません。就寝する際の寝具が体に合っていないと、寝姿勢が崩れて首に負担がかかる可能性があるため、枕をはじめとした寝具の選び方にもこだわってください。
体の大部分が密着するマットレスは、体圧分散性と反発力に優れたものを選ぶことをおすすめします。
就寝中に体にかかる負担を軽減させるには、上手に寝返りを打つことが重要です。
適度な反発力があるマットレスは寝返りを打ちやすく、体圧も分散できるため、体の一部だけに負担がかかることを避けられる可能性があります。
特に頚椎症の方は、寝姿勢が崩れると首への負担を増加させるリスクがあるため注意しなくてはなりません。
ただし、前提として頚椎症は病気の一種であるため、「痛みが激しい」「症状がおさまならい」など、つらい症状が続く場合は、自分で解決しようとせずに医療機関を受診してください。
そのうえで、日常生活の姿勢の改善や寝具の見直しに努めると良いでしょう。
まとめ
頚椎症とは、脊髄神経や神経根が圧迫されることによって起きる病気です。「頚椎症性脊髄症」と「頚椎症性神経根症」の2種類があり、加齢や首に負担がかかることが原因となって引き起こされます。
医療機関で治療を行うほか、症状を悪化させないためには日常生活における姿勢や寝具を見直すことも大切です。
パソコンやスマホ操作などによる無理な姿勢は避け、就寝時には体に合う寝具を使うことをおすすめします。
枕を選ぶなら、NELLまくらがおすすめです。以下の動画では、NELLのマーケティング担当が、NELLまくらの特徴やよくある質問についてより詳しく解説しています。ぜひ一度ご覧ください。
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