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2024.01.18 更新

寝ている間の歯ぎしりはストレスが原因?具体的な対処方法や歯ぎしりが体に与える影響も解説

寝ている間の歯ぎしりはストレスが原因?具体的な対処方法や歯ぎしりが体に与える影響も解説

歯ぎしりとは、上下の歯をギリギリとさせてこすり合わせることを指します。無意識のうちに行われる行動なので、睡眠中に歯ぎしりをしていることを家族に指摘されると気になってしまうでしょう。

就寝中の歯ぎしりは自覚しにくいものですが、歯ぎしりが続くことで体の不良に繋がる可能性があるため、注意しなくてはなりません。家族やパートナーから指摘されているのであれば、歯ぎしりの原因を把握して改善に努めることをおすすめします。

この記事では、歯ぎしりの原因から歯ぎしりが体に及ぼす悪影響まで、わかりやすく解説します。日頃からできる改善方法についても紹介するので、歯ぎしりに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

  1. 寝ている時に歯ぎしりをする原因
  2. 日常的なストレス
  3. 日ごろからの癖や習慣
  4. 飲酒や喫煙
  5. 歯並びや骨格
  6. 【番外編】子どもが歯ぎしりを起こす原因
  7. 睡眠中の歯ぎしりは体に悪影響を及ぼす可能性がある
  8. 歯・口周り
  9. 体全体
  10. 歯ぎしりは「マウスピース」で治す方法がある
  11. 睡眠中の歯ぎしりを治すために日常生活で取り組めること
  12. ストレスを溜めないよう心がける
  13. 口周りの筋肉をマッサージする
  14. 生活習慣を整えて歯ぎしりの原因を解消する
  15. まとめ

寝ている時に歯ぎしりをする原因

歯ぎしりは誰にでも起こり得る行動ですが、症状の大小は人それぞれ異なります。

歯ぎしりが起きてしまう原因として、以下の行動に注目しましょう。

  • 日常的なストレス
  • 日ごろからの癖や習慣
  • 飲酒や喫煙
  • 歯並びや骨格
  • 【番外編】子どもが歯ぎしりを起こす原因

それぞれについて、以下で詳しく紹介します。

日常的なストレス

歯ぎしりの原因として、最も多く考えられるものは、日常的に受ける心身へのストレスです。歯ぎしりや強く歯を食いしばる行動は、ストレスを解消させるために無意識的に行われるものだと考えられています。

ストレスは多かれ少なかれ誰もが抱えるものです。しかし、歯ぎしりをすることで体調不良に繋がるほどのストレスを受けている場合は、自律神経の乱れが生じている可能性もあるため注意しなくてはなりません。

ストレスによって自律神経が乱れると、夜になっても活動的な「交感神経」が優位な状態になり、寝つきづらくなります。

なかなか眠れないことで、睡眠の質が低下したり睡眠不足になったりと、さまざまな悪影響を及ぼすリスクが懸念されるでしょう。

日ごろからの癖や習慣

スポーツ選手や力を使う仕事に就いている方は、競技中や仕事中に歯を食いしばって力を入れることが癖になっている場合があります。

例えば、「競技中に踏み込む際に歯を食いしばる」「重い荷物を持つ時に歯に力を入れる」という行動などです。

このような癖がある場合、その癖が睡眠中にもあらわれて歯ぎしりの原因となっている可能性が考えられます。

飲酒や喫煙

具体的な因果関係はわかっていないものの、飲酒や喫煙も歯ぎしりの原因となるケースがあると考えられています。

そもそも歯ぎしりとは浅い睡眠の時に起こりやすい現象ですが、ここで注意して欲しいのがアルコールや喫煙による睡眠への影響です。

アルコールには覚醒作用があり、喫煙には自律神経を刺激する作用があるため、就寝前に飲酒や喫煙をすることで睡眠の質が低下してしまう可能性があります。

熟睡できず浅い睡眠が続くことで歯ぎしりが起こりやすい状況となってしまうため、就寝前に飲酒や喫煙の習慣がある方は控えたほうが良いといえるでしょう。

歯並びや骨格

上下の歯の嚙み合わせが悪い方は、歯ぎしりが起こりやすいとされています。また、歯の詰め物の高さが合っていないと、治療後に歯ぎしりをするようになる方もいらっしゃるようです。

「治療によって歯がぶつかるようになった」「詰め物が不自然に高すぎる」などの場合は、歯の詰め物が原因で歯ぎしりが起こっていないかを疑いましょう。

また、生まれつきの骨格によっては、もともと歯の嚙み合わせが悪く歯ぎしりをしやすいケースもあります。

後天的な要素としては、日中に食いしばったり片方の歯で食べ物を噛んだりする癖があると、骨格が変化することによって嚙み合わせが悪くなり、結果として歯ぎしりの原因になってしまうことも懸念されるようです。

【番外編】子どもが歯ぎしりを起こす原因

子どもが歯ぎしりをする場合、原因が大人とは異なる可能性があります。

子どもの歯ぎしりは、生後6ヶ月~中学生頃までの間に起こるのが一般的です。

この期間に起こる歯ぎしりは、乳歯から永久歯に生え変わる際の不快感や、嚙み合わせを調整しようとする生理現象であることが多いとされています。

歯が削れてしまうほどの激しい歯ぎしりでなければ治療の必要はなく、大人になるにつれて自然と解消されるケースがほとんどなので、過度に心配する必要はないでしょう。

ただし、歯が削れるほどの強い歯ぎしりをしている、健康状態に悪影響が出ている、成長しても解消されないといった場合には、早めに医療機関を受診して、適切な診察を受けることをおすすめします。

睡眠中の歯ぎしりは体に悪影響を及ぼす可能性がある

睡眠中に歯ぎしりをすることで、口周りをはじめとした全身に悪影響を及ぼす可能性があるため、可能な限り対策を行うことが大切です。

  • 歯・口周り
  • 体全体

上記2つの項目に分けて、どのような悪影響が生じるのかなど詳しく解説します。

歯・口周り

歯ぎしりをすることで影響が及びやすいのは、歯を含む口周りに関するトラブルです。

実際に起こり得る症状として、以下のことが挙げられます。

  • 歯がすり減ることで炎症が起こり痛みを感じる
  • 歯周病が悪化する可能性がある
  • 健康な歯やセラミックが割れることがある
  • 知覚過敏になると歯がしみたり痛んだりする
  • 顎関節症になり痛みや開口障害が起こる可能性がある

歯ぎしりの強さによるものの、歯そのものにダメージを与えることがあり、場合によっては顎の骨格に関わる部分に不調が生じる場合もあります。

すでにこれらの症状があらわれているのであれば、早めに医療機関を受診して治療に努めるようにしましょう。

体全体

歯ぎしりをすることで、口周りだけでなく全身に悪影響を及ぼす可能性もあります。

歯ぎしりが原因となって、全身に起こる症状として考えられる内容は、以下のとおりです。

  • 力が入って緊張状態が続くと頭痛が生じることがある
  • 筋肉に負荷がかかると肩こり・腰痛に繋がる可能性がある
  • 筋肉の緊張による痛みが悪化するとしびれる感覚があらわれることがある
  • 就寝中に力むことで倦怠感に繋がる場合がある

歯ぎしりが体の各部位に悪影響を与えるのは、歯ぎしりをする際に力を入れることで筋肉が緊張することが主な理由です。

歯ぎしりをすることで全身に不調が起こり、痛みやしびれが気になってなかなか眠れなくなれば、日中の活動へ対するパフォーマンスが低下する可能性もあるため、注意しなくてはなりません。

歯ぎしりは「マウスピース」で治す方法がある

歯ぎしりは「マウスピース」で治す方法がある

歯ぎしりを治療する方法として、「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを使った方法があります。

歯の型をとって作ったナイトガードを就寝中に着用し、無意識的に起こる歯ぎしりや食いしばりから歯・顎を守る治療法です。医療機関を受診して、虫歯などの口内トラブルがなければナイトガードの製作が進められます。

ナイトガードを使うことで期待できる効果はさまざまあり、具体的な内容は以下のとおりです。

  • 歯ぎしりの回数を減らす
  • 歯が割れたり削れたりするのを防ぐ
  • 歯ぎしりの音を軽減させる
  • 顎にかかる負担を減らす

歯科医院によっては、ナイトガードによる治療だけでなく矯正治療や薬物治療が行われることもあります。治療方針は病院によって異なるため、希望する治療方法がある方は受診する医療機関に確認するようにしましょう。

睡眠中の歯ぎしりを治すために日常生活で取り組めること

歯ぎしりによって体調不良が起こっているのであれば、医療機関を受診して専門家のアドバイスを受けることが大切です。

それと同時に、普段から取り組める歯ぎしりへの対処法もあります。歯ぎしりが気になる程度だという方は、下記のような日常で行える対処法を意識してみましょう。

  • ストレスを溜めないよう心がける
  • 口周りの筋肉をマッサージする
  • 生活習慣を整えて歯ぎしりの原因を解消する

それぞれについて、以下で詳しく紹介します。

ストレスを溜めないよう心がける

日常的に受けるストレスが歯ぎしりの原因になっていると感じる方は、ストレスへの対処法を身に付けましょう。

ストレスの原因は、周囲の方との人間関係、仕事のプレッシャー、騒音トラブルなど、人によってさまざまです。生きていくうえで悩みや問題が生じることは多々あるため、これらのストレスをすべてゼロにするのは難しいと思います。

ストレスをゼロにしようとすることで、かえって疲れが溜まりストレスが悪化するという悪循環に繋がる可能性もあるため、ストレスが溜まることはしょうがないと考え、それを上手く発散させるという意識が重要です。

ストレス発散の方法は何でも構いません。例えば、趣味に取り組む、アロマを焚く、友人とお喋りするなど、自分に合う方法を見つけてストレスを上手に解消できるよう努めましょう。

口周りの筋肉をマッサージする

歯ぎしりの改善を目指すために、口周りの筋肉をマッサージする習慣を取り入れましょう。

頬杖をついたり歯を食いしばったりなど、普段の癖が原因となって嚙み合わせが悪くなっている場合、口周りの筋肉が緊張している可能性があります。

自宅でも手軽に取り組めるマッサージとしておすすめなのが、「咬筋(こうきん)」をほぐす方法です。

咬筋とは、頬に指を当てて歯を食いしばると、大きく膨らむ部分のことを指します。咬筋は顎のエラ部分から1センチほど上にあるので、この部分を2本の指で円を描くようにし、100回ほど揉みほぐすようにマッサージしましょう。

マッサージを習慣化するとともに、片側の歯で噛む、頬杖をつく、食いしばるといった癖がある方は、意識的にやめるよう心がけて改善を目指してください。

生活習慣を整えて歯ぎしりの原因を解消する

歯ぎしりは、睡眠が浅く頬の筋肉が動きやすいタイミングで起こることが多いため、睡眠の質を高めて熟睡することで歯ぎしりの予防に繋がる可能性があります。

前述のとおり、就寝前にアルコールの摂取や喫煙による刺激が加わると、睡眠の質が低下して歯ぎしりしやすい状況に陥る可能性があります。そのため、これらの嗜好品が習慣になっている方は、できる限り控えるようにしましょう。

また、毎日の起床時刻と就寝時刻を一定にして、睡眠リズムを整えることも大切です。就寝のタイミングが毎日バラバラだと、体内時計が乱れてスムーズな入眠に繋がりづらくなる可能性があります。

さらに、現在使っているマットレスや枕などの寝具が体に合っていないのであれば、体に合うものに見直すことも検討してください。

寝ている時の体に直接触れるマットレスや枕は、睡眠の質に大きな影響を与える要素の一つです。

寝具を選ぶ際には、体圧分散性と反発力に優れたマットレス、適度な高さのある枕を選ぶことをおすすめします。

ただし、睡眠の質を高めるために最も大切なのは「自分が快適に感じる寝具であること」なので、触り心地や寝心地が好みのものを選ぶようにしてください。

まとめ

寝ている時に歯ぎしりが起こるのは、ストレス日頃の生活習慣が原因となっているケースが多いです。

就寝中の歯ぎしりが続くことで、歯が欠けたり歯周病が悪化したり、場合によっては頭痛やしびれなどが引き起こされる可能性もあります。気になる方は、医療機関を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。

また、日常生活を見直すことで歯ぎしりの予防に努めることも大切です。

すでに何らかの症状があらわれている場合は、医療機関を受診することを推奨しますが、それと同時に歯ぎしりの予防にも取り組んでみましょう。

この記事で紹介したストレスを発散させる方法やマッサージする方法、睡眠の質を高めるための対処法を日常に取り入れて、歯ぎしりの改善を目指してください。

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