普段の寝つきが悪くて悩んでいる方は、就寝前にお茶を飲む習慣をつけてみてはいかがでしょうか。温かいお茶の香りで心身がリラックスすると、寝つきが良くなる効果に期待できます。
この記事では、眠りの質を高められるお茶やおすすめの飲み物などを紹介します。寝つきの悪さを改善し、眠りの質を高めたい方はぜひご一読ください。
寝る前はお茶を飲んでリラックスしよう
不安やストレスなどで心身が緊張状態にあると、なかなか眠ることができません。そのため、就寝前はできるだけリラックスして過ごすことが大切です。
リラックスする方法にはさまざまですが、そのなかでも実践しやすいのがお茶を飲む方法です。お茶の香りや風味豊かな味で心身がリラックスすると、自然な入眠をしやすくなります。
眠りの質を高めるためにお茶を飲むのなら麦茶やごぼう茶、一部のハーブティーなどノンカフェインのものがおすすめです。また、体を温められるホットを飲むと心身をリラックスさせる作用を持つ副交感神経が優位となり、さらなる寝つきの良さに期待できます。
ただし、お茶のなかでもカフェインの入った煎茶や紅茶は避けましょう。カフェインに含まれる覚醒作用により、目が覚めてしまう可能性があります。
眠る前に飲むおすすめのお茶
お茶には数多くの種類がありますが、眠りの質を高める目的で飲むのならハーブティーがおすすめです。
ハーブには心身をリラックスさせ、自律神経を整える効果があるといわれています。ここからは、眠りの質を高めるのに役立つおすすめのハーブを紹介します。
パッションフラワー
パッションフラワーは、ハーブティーにして飲むと、心身がリラックスして入眠しやすくなります。緑茶のような風味と癖のない味わいが特徴です。
ジャーマンカモミール
ジャーマンカモミールは、リラックス効果の高さが特徴のハーブです。
ストレスによる疲れや緊張をほぐす効果があると言われています。爽やかなりんごのような香りが特徴です。
レモンバーム
心配事や不安なことがあって寝つけない時は、レモンバームのハーブティーを飲むと良いでしょう。
レモンバームはリラックス効果や気持ちを高める効果があるといわれるハーブです。その名のとおり、レモンのような爽やかな香りと甘みのある味わいが特徴です。
リンデン
リンデンは、不安感やストレスを抑える効果のあるハーブです。ハーブティーにして飲むと、甘くて上品な香りが落ち着かせてくれます。
味に癖がなく飲みやすいため、ハーブならでの癖の強さが苦手な方にもおすすめです。ほかのハーブとブレンドして飲むのも良いかもしれません。
眠りの質はお茶以外の飲み物でも高められる
眠りの質を高めたい方は、お茶だけでなく牛乳やココアを飲むのもおすすめです。ココアには自律神経を整えて心身をリラックスさせる作用のある「テオブロミン」が含まれており、寝る前に飲むと寝つきが良くなるといわれています。
また、牛乳には、自然な眠りを誘う作用を持つメラトニンを作る材料「トリプトファン」が多く含まれています。トリプトファンを摂取してメラトニンの不足を防ぐことで、普段の眠りの質をより高めやすくなるでしょう。
なお、温かい飲み物は副交感神経を優位にしてくれるため、それぞれホットココア、ホットミルクにして飲むことをおすすめします。
お酒は不眠の原因になるのでNG
飲んでいて心身がリラックスする飲み物として、お酒をイメージする方もいるでしょう。しかし、就寝前の飲酒は睡眠を妨げる原因となるので注意してください。
就寝前にお酒を飲むと体からアルコールが抜けていく反動で眠りが浅くなり、熟睡しにくくなってしまいます。
眠りの質を高めたいなら寝酒は避け、ノンカフェインのお茶やホットココア、ホットミルクなどを飲みましょう。
眠りの質を高める方法
眠りの質は飲み物を飲む以外の方法でも高めることができます。主な方法として挙げられるのは次の4つです。
- 就寝前に軽くストレッチする
- 就寝3時間前までに夕食を済ませる
- リラックスして過ごす
- 体に合っている寝具を使う
就寝前にリラックスできる飲み物を飲んだうえで上記の方法を実践すれば、眠りの質をさらに高めやすくなります。以下では各方法を紹介するので、ぜひ試してみてください。
就寝前に軽くストレッチする
眠りの質を高めたい方は、就寝前に軽くストレッチをしてみましょう。ストレッチをすると体の緊張がほぐれ、寝つきが良くなるといわれています。背伸びをする、腕や肩を回すなど簡単なストレッチで良いので、ぜひ習慣にしてみてください。
また、暗い部屋で深呼吸しながらストレッチを行うと、より高いリラックス効果に期待できます。
以下で手軽にできるストレッチ方法を体の部位ごとに紹介しているので、ぜひ試してみてください。
就寝3時間前までに夕食を済ませる
就寝直前に食事をすると、睡眠中に消化活動が行われる影響で休息をとっている脳が刺激されてしまいます。脳が刺激されると眠りが浅くなったり、目が覚めやすくなったりする可能性があるので、就寝直前の食事はできるだけ控えましょう。
なお、一般的に消化活動にかかる時間は2時間〜3時間だといわれています。消化活動が終わった状態で眠りにつくためにも、夕食は就寝3時間前、遅くとも就寝2時間前までには済ませておくことをおすすめします。
リラックスして過ごす
先述したとおり、就寝前はリラックスして過ごすことが大切です。下記のように飲み物を飲む以外にもリラックスする方法はさまざまあるので、自分に合いそうな方法を試してみると良いでしょう。
- アロマを焚く
- クラシックや自然音が入った音楽を聴く
- 読書する
体に合っている寝具を使う
枕やマットレスなどの寝具は、自分の体に合った製品を使うことが大切です。使っている寝具が体に合っていないと、違和感から寝にくさを感じる可能性があるので注意してください。
例えば、枕が高すぎる場合は首に違和感が生じてしまいますし、マットレスの硬さが合っていない場合は寝づらさに繋がってしまいます。
眠りの質を高めるためにも、自分の体に合っている寝具を使うように心がけましょう。
まとめ
温かいお茶を飲んでホッと一息つくと、心身がリラックスして寝つきが良くなります。特にハーブはリラックス効果が高いので、眠りの質を高めたい方はぜひ就寝前のハーブティーを習慣にしてみてください。
また、「体に合う寝具を使う」「就寝前にストレッチをする」など、眠りの質を高める方法はさまざまあります。寝つきの悪さに悩んでいる方は、お茶を飲む以外の方法も実践してみると良いでしょう。