LEDシーリングライトは蛍光灯などに比べて寿命が長く人気のある照明ですが、いつまでも使い続けられるわけではありません。LEDシーリングライトにも寿命があり、寿命を迎えたら交換する必要があります。
この記事では、LEDシーリングライトの寿命や交換するべきタイミング、寿命を判断するポイント、長持ちさせるコツ、交換方法を解説します。
LEDシーリングライトの寿命は「約40,000時間」
一般的なLEDシーリングライトは、約40,000時間が寿命だといわれています。1日10時間点灯させた場合は約10年間、5時間の使用の場合は約20年間も使い続けられる計算です。
ちなみに、一般的な蛍光灯の寿命は約6,000~12,000時間です。LEDシーリングライトは蛍光灯に比べて長持ちすることから、コストパフォーマンスに優れた照明として多くの方に使われています。
LEDシーリングライトの寿命を判断するポイント
LEDシーリングライトの寿命は約40,000時間ですが、寿命を終えるまで使い続けられるとは限りません。
照明器具は10年を過ぎると劣化が進み、故障が増えるといわれています。そのため、LEDシーリングライトを約40,000時間使っていなくても、10年を過ぎたタイミングで交換すると良いでしょう。
「いつから使用しているかわからない」「交換するべきか悩む」場合は、LEDシーリングライトについている銘板(ラベル)をチェックしてください。
カバー内のラベルに記載がある「製造年月日」がわかれば、交換が必要であるかを判断できます。製造年が不明の場合、多くが製造から10年以上経っていると考えられるため、交換をおすすめします。
また、LEDシーリングライトが寿命を迎えたかどうかは、次のような照明の状態からも判断できます。
- 普段より明るさが減っている
- 照明が点滅している
- スイッチを入れても点灯しない
- ひび割れなど本体が劣化している
- 照明の発煙などに繋がるサインが見られる
それぞれ詳しくみていきましょう。
普段より明るさが減っている
明るさの設定を変更していないにもかかわらずLEDシーリングライトが普段よりも暗い場合は、寿命が近いサインです。
LEDシーリングライトを長く使い続けていると、内部部品の劣化によって明るさが減ることがあります。明るさが足りないと感じる場合は使用年数をチェックし、10年近く使っている場合は交換しましょう。
照明が点滅している
照明が点滅する症状も、LEDシーリングライトの寿命を判断するポイントの1つです。LEDシーリングライトは寿命が近付いて内部部品が劣化すると、照明が点滅する場合があります。
ただし、照明が点滅する症状は、器具側の調光機能とLED電球の調光機能が噛み合っていない場合にも発生することがあります。寿命がまだ来ていない状態で点滅する場合は、購入先のメーカーに相談しましょう。
スイッチを入れても点灯しない
LEDシーリングライトのスイッチを入れても点灯しない場合、照明の内部部品が劣化している可能性が考えられます。内部部品が劣化していると電力を供給できず、照明を点灯させることができません。
内部部品の劣化のほかには、接触不良の可能性も考えられます。この場合は照明を付け直すと改善する可能性があるため試してください。
ひび割れなど本体が劣化している
照明自体の不調だけでなく、本体部分のひび割れや変色、変形などの破損がある場合も、交換が必要なサインです。
本体が劣化している場合、照明自体に問題がなくても落下するリスクが高くなり、怪我をする可能性があります。落下による怪我を回避するためにも、そのまま使い続けるのは避けましょう。
照明の発煙などに繋がるサインが見られる
LEDシーリングライトの不調や故障状況によっては、ライトが発煙や発火する可能性があります。なかでも、照明の発煙や発火に繋がる危険なサインとして挙げられることが、以下の症状です。
- 照明から異音がする
- 照明から異臭がする
- ちらつきが頻繁に発生する
これらの症状が見られる場合は早めに点検を行うか、購入先のメーカーに相談しましょう。
LEDシーリングライトを長持ちさせるコツ
LEDシーリングライトは元々長持ちする照明器具ですが、さまざまな工夫によってさらに長持ちさせることもできます。ここからは、LEDシーリングライトを長持ちさせるコツを3つ紹介します。
- 照明をつけっぱなしにしない
- 湿気対策を行う
- 定期的にお手入れする
それぞれ詳しくみていきましょう。
照明をつけっぱなしにしない
一般的な蛍光灯はスイッチを入れるタイミングで多くの電力を消費するため、寿命を延ばすには頻繁なスイッチのON・OFFをしないほうが良いといわれています。
しかし、LEDシーリングライトの場合はつけっぱなしにせず、こまめにスイッチをOFFしましょう。こまめにスイッチをOFFにすると内部部品が熱を持つ時間が短くなり、劣化を遅らせることができます。
特に寝室からリビングに行く時、リビングから仕事部屋に行く時など、部屋の移動時は照明をつけっぱなしにしやすいです。部屋の移動時にスイッチをOFFする癖がない方は、この機会に習慣化しましょう。
湿気対策を行う
LEDシーリングライトの内部は電子部品で構成されています。電子部品は基本的に湿気に弱く、湿気が原因で部品のショートや劣化に繋がる可能性が考えられます。
そのため、LEDシーリングライトを使う場所でも湿気対策を行いましょう。湿気対策の方法はさまざまですが、よくある例は「こまめに換気する」「除湿剤を活用する」「エアコンの除湿モードを使う」などの方法が挙げられます。
定期的にお手入れする
LEDシーリングライトにほこりがついているとLEDが必要以上に熱を帯び、寿命を縮める可能性があります。LEDシーリングライトをより長く使うためにも、定期的なお手入れでほこりを取り除きましょう。
LEDシーリングライトのお手入れは以下の手順に沿って行います。
- 主電源を切る
- 熱が引いてからLEDシーリングライトを取り外す
- 乾いた布に洗剤を含ませ、LEDシーリングライトを拭きあげる
- 洗剤が残らないように再度乾いた布で拭きあげる
寿命を迎えたLEDシーリングライトの交換方法
LEDシーリングライトが寿命を迎えたら、新しいものに交換しましょう。一般的なLEDシーリングライトの交換作業は「LEDシーリングライトを取り外す」「LEDシーリングライトを取り付ける」の2ステップで行います。
LEDシーリングライトを取り外す手順
準備ができたらまずは以下の手順に沿って、これまで使っていたLEDシーリングライトを取り外します(シーリングライトによって交換方法は異なるため、詳しくは説明書をご確認ください)。
- LEDシーリングライトの電源を切り、熱が引くまで待つ
- 熱が引いたらシーリングライトのカバーを反時計回りに回して取り外す
- LEDシーリングライトに接続されているコネクタ(本体の電源と接続するための配線状のパーツ)を取り外す
- アダプター(天井に差し込むコンセントのような形状のパーツ)のボタンを押してLEDシーリングライト本体を取り外す
- アダプターのボタンを押しながら反時計回りに回し、アダプターを取り外す
(※)アダプター例
LEDシーリングライトを取り付ける手順
無事LEDシーリングライトの取り外しが完了したら、以下の手順に沿って新しいLEDシーリングライトを取り付けましょう。
- アダプターを天井の引掛シーリングに差し込む
- カチッと音が鳴るまで時計回りに回す
- シーリングライト本体のコネクタをアダプターに接続する
- カバーを時計回りに回す
なお、LEDシーリングライトを交換する際は、脚立を使っての作業をおすすめします。イスを脚立がわりにすると足場が安定しにくく、作業中に思わぬ怪我をする可能性があるため注意してください。
古いLEDシーリングライトの処分方法
今まで使っていた古いLEDシーリングライトの処分方法にはいくつか方法があり、一般的には以下のいずれかの方法で処分します。
- 粗大ゴミとして出す
- 燃えないゴミとして出す
- 新しいLEDシーリングライトの購入先に引き取ってもらう
- 不用品回収業者に処分を依頼する
なお、粗大ゴミや燃えないゴミに出せるゴミの基準は自治体によって異なります。古いLEDシーリングライトを粗大ゴミや燃えないゴミとして出す場合は、自治体が設けるゴミ出しのルールを事前にチェックしましょう。
まとめ
LEDシーリングライトの寿命は約40,000時間ですが、10年を過ぎると故障や不調が増えるため10年を目安に交換しましょう。
また、寿命を迎えていなくても、LEDシーリングライトに不具合が出ている場合は新しい照明への交換をおすすめします。交換は紹介した方法に沿って行うことが一般的ですが、念のためにLEDシーリングライトの取扱説明書を見ながら作業を進めましょう。
なお、寝室におすすめのシーリングライトは、以下の記事でも詳しく解説しています。寝室のシーリングライトを買い替えようと考えているなら、ぜひこちらもご一読ください。