シーツを洗濯せずに放置していると、シーツにしみ込んだ汗などが原因で雑菌が繁殖する可能性があります。清潔な状態を保つために、定期的に洗う必要があります。
ただし、「シーツをどのくらいの頻度で洗えば良いのかわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、シーツを洗う頻度について解説します。シーツを清潔な状態に保つ方法や、綺麗に洗うためのポイント、洗う際の注意点もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
シーツは、どのくらいの頻度で洗うべき?
どのくらいの頻度でシーツを洗うべきなのかは、季節によって異なります。主に「夏の時期」と「冬の時期」分けて考えると良いでしょう。
以下で、それぞれの時期で適切な洗濯頻度をご紹介します。
夏の時期にシーツを洗う頻度
汗や皮脂がしみこんだ状態のシーツを使い続けていると、雑菌やダニが繁殖し、咳やかゆみなどのアレルギー症状が生じる可能性があります。
汗をかきやすい夏は、少なくとも1週間に1回の頻度でシーツを洗うべきです。なお、大量に汗をかいた場合は、1週間よりも狭い時間間隔で洗うことも検討しましょう。
冬の時期にシーツを洗う頻度
冬は、夏に比べて汗をかきにくい傾向があるので、シーツを洗う頻度を2週間に1回程度にしても問題ないかもしれません。
ただし、季節を問わず、人間は就寝中にコップ1杯程度の汗をかくとされていることや、就寝中の汗の量には個人差があり、多めに汗をかく方もいることを認識しておく必要があります。
厚着をしていたり、暖房で室内が高温になっていたりすると、冬場でも多くの汗をかくことがあるので、気になる場合は、夏場と同じように1週間に1回の頻度で洗うことをおすすめします。
シーツを清潔な状態に保つ方法
「忙しくてなかなかシーツをこまめに洗濯できない」という方もいるのではないでしょうか。洗う頻度が少なくても、以下の方法を実践すれば、シーツを清潔に保ちやすくなるので、ぜひ参考にしてください。- 布団乾燥機を使う
- 予備のシーツを準備する
それぞれについて詳しく説明します。
布団乾燥機を使う
布団乾燥機とは、布団を温めて湿気を除去する機器です。熱風で乾燥させるため、マットレスやシーツのダニ対策になります。
布団やブランケットを敷いてマットレスとの間に布団乾燥機を挟み運転することで、シーツやマットレスにも熱が伝わります。
布団乾燥機を使用する前に、各アイテムが布団乾燥機での乾燥に対応している製品かどうかを確認してください。素材によって耐熱温度が異なるため、生地が縮んだり痛んだりする可能性があります。
また、ダニの死体やフンは、布団乾燥機では除去できないため、使用後に掃除機などで吸いとる必要があることも認識しておきましょう。
予備のシーツを準備する
忙しい中で大きなシーツを洗濯し乾かすとなると、時間や手間がかかります。また、シーツを汚してしまい、急いで洗って乾かすことが難しい状況もあるかもしれません。
そのような場合に備えて、「予備のシーツ」を準備しておくと安心です。1〜2枚の予備シーツを用意しておけば、常に清潔なシーツで寝られます。
シーツを綺麗に洗うためのポイント
以下は、シーツを綺麗に洗うためのポイントです。
- 目視で確認できるゴミやホコリを除去する
- シミや黄ばみで汚れている場合は下処理をしておく
- 洗濯ネットに入れて洗う
それぞれについて詳しく説明します。
目視で確認できるゴミやホコリを除去する
まずは、視認できるゴミやホコリを、ガムテープや粘着カーペットクリーナー(コロコロ)で除去してください。
シーツの表面には毛や垢、衣類の繊維が多く付着します。例えば、髪は常に生え変わっており、健康な方でも、1日に50本~100本程度は抜け落ちます。
綺麗に使っているつもりでも、就寝中にさまざまな汚れやゴミが付着するので、洗濯機に入れる前に除去しましょう。
シミや黄ばみで汚れている場合は下処理をしておく
尿や血液が付着したり、寝汗の黄ばみで汚れたりする場合は、クエン酸や重曹、シミ取り専用洗剤を用いて、ある程度シミを落としてから洗濯機に入れると良いでしょう。
汚れている部位を水洗いするだけでも、綺麗になる場合もあります。漂白剤に漬けてから(あるいは、汚れている部位に漂白剤を塗ってから)、洗濯機に投入することもおすすめです。
色が付いているシーツを洗う場合は、色落ちを防止するために酸素系漂白剤を使用することをおすすめします。ただし、ウールやシルクに関しては粉末の酸素系漂白剤を使用できないので、素材の種類に適した漂白剤を選んでください。また、そもそも漂白剤を使用できない素材も存在します。
洗濯ネットに入れて洗う
シーツをそのまま洗濯機に投入すると、シワが生じやすくなります。また、洗濯機の内部でこすれて、シーツが傷む可能性もあるので、そのまま投入するのは避けましょう。
そのため、事前にシーツを蛇腹折りにし、洗濯ネットに入れたうえで洗濯機に投入することをおすすめします。蛇腹折りとは、「山折り→谷折り→山折り…」の順番を繰り返して折る方法で、印刷物やカーテンなどで利用されています。
洗濯ネットに入れると、シーツの痛みを防ぐだけでなく、摩擦による毛玉の発生も防げます。
シーツを洗う際の注意点
シーツを洗う際は、以下の点に注意しましょう。
- 洗う前に洗濯表示を確認する
- 色落ちや色移りに注意する
- 脱水が完了したら速やかに乾燥させる
それぞれについて詳しく説明します。
洗う前に洗濯表示を確認する
シーツによって素材が異なるため、それぞれに適した洗濯方法を選択することが重要です。洗濯表示をチェックし、「家庭用洗濯機で洗うことが可能か」「何℃まで上昇させることが可能か」など、表示内容を踏まえて適切な方法で洗いましょう。
洗濯表示には「干し方」に関する情報も記載されています。「乾燥機を使用できるかどうか」「自然乾燥させる方法」など、表示内容を正しく把握したうえで適切に乾燥させましょう。
色落ちや色移りに注意する
色が付いている服を洗濯すると、素材や染料の種類によって、染料が溶け出して色落ちする場合があります。例えば、白っぽいシーツを色が付いている服と一緒に洗濯機に投入すると、色移りする可能性があるのでご注意ください。
色移りを防止するために、「シーツ単独で洗う」「一緒に洗濯機に投入するのは、同系色の製品だけにする」「色落ちを抑えられる中性洗剤を使用する」といった対策をとりましょう。
また、色止めを活用することもご検討ください。色止めとは、洗濯をする際に少量の塩または酢を一緒に入れる(水1リットルに対し、塩なら大さじ1杯、酢なら50ml程度)ことで染料を繊維に安定させ、溶け出しにくくする処理のことです。事前に30分程度漬けると、さらに色が落ちにくくなります。
脱水が完了したら速やかに乾燥させる
脱水が完了したら、速やかに洗濯機からシーツを取り出し、乾燥させてください。
濡れた状態で長時間放置していると、シーツにシワが付きやすくなります。また、雑菌が繁殖しやすくなり、生乾き臭の原因にもなるので注意しましょう。
シーツの乾燥方法について、以下の記事で詳しく紹介しています。詳しく知りたい場合は、ぜひご覧ください。
清潔な就寝環境を保つにはマットレスの通気性も大事
シーツを適切にお手入れすれば、衛生的な寝室で眠ることに繋がります。ただし、マットレス自体にカビが生えてしまったり汚れてしまうと、シーツがどんなに綺麗でも寝心地が良いとは言えないでしょう。
マットレスを清潔に保つには、通気性に優れた素材でできたものを選ぶことが重要です。
NELLマットレスは、薄いウレタンと不織布を交互に重ねた独自の13層構造を採用しており、高い通気性を維持することが可能です。
小口径のポケットコイルがふんだんに使用されており、頭、腰、足の各部位に対して最適な固さのコイルを配置しています。
さらに、腰部分をやや硬めに設計した「センターハード構造」になっているため寝返りのしやすさに優れており、腰痛や肩こりなどの体の不調を改善することが期待できるでしょう。
NELLマットレスの詳細は、以下の通りです。
制菌加工がされたNELLボックスシーツを合わせるのがおすすめ
NELLボックスシーツは、NELLマットレスの通気性の良さと合わせて、衛生面でも睡眠の質をサポートします。こだわりの生地は制菌加工が施され、汗臭や生乾き臭の原因菌※の増殖を99.9%以上抑えてくれます。
さらに、伸縮性にも優れており、マットレスへの取り付けを限りなく簡単にしました。シワやヨレができても、シーツをひとつまみ「ぴんっ!」と張るだけで、1秒ベッドメイキングが完了します。
常に清潔な寝室で上質な睡眠をとりたい方は、寝返りに特化した厚みのあるNELLマットレスと、ぴったりシンデレラフィットする専用のボックスシーツをぜひ合わせてチェックしてみてください。
※汗臭の原因菌と言われる「黄色ブドウ球菌」と生乾き臭の原因菌と言われる「モラクセラ菌」
季節や汗の量に応じて洗う頻度を変え、シーツを清潔に保とう
シーツは、夏季には1週間に1回程度、冬季には2週間に1回程度を目安に洗いましょう。ただし、あくまでも「目安」であり、汗の量などに応じて洗う頻度を変えてください。
また、「布団乾燥機を使用する」「予備のシーツを準備する」といった対策を講じておけば、清潔な状態を保ちやすく、シーツを洗う頻度を少なくできる可能性があります。
シーツを綺麗に洗うためには、確認できるゴミやホコリを除去したり、シミや黄ばみの下処理をしたりすることが欠かせません。そのうえで、シーツをそのまま洗濯機に投入するのではなく、洗濯ネットに入れて洗ってください。
洗う際には、「洗濯表示を確認する」「色落ちや色移りに注意する」「脱水が完了したら、速やかに洗濯機から取り出して乾燥させる」などの点に注意することが重要です。