「朝早く起きなければいけないのに、なかなか眠れない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。遅い時間まで寝付けないと、焦ってしまって余計に眠れなくなることもあるでしょう。
この記事では、眠くなる方法のなかでもすぐに実践できるものを厳選して紹介します。眠れなくなる原因も併せて解説するので、夜眠れずに困っている方はぜひご一読ください。
今すぐ試せる!眠くなる方法10個を紹介
眠くなる方法にはさまざまありますが、「明日早いので今すぐに試したい」という方もいらっしゃるでしょう。そんな方は、下記10種類の方法を試してみてください。
- 寝る前に温かい飲み物を飲む
- ヒーリングミュージックを聴く
- 腹式呼吸をする
- 筋弛緩法で心身の緊張をほどく
- ストレッチをする
- 眠気を誘うツボを押す
- アロマを焚く
- 長めに入浴する
- 寝巻きにこだわる
- 寝室の環境を整える
以下ではそれぞれの方法について、詳しい内容を紹介します。
1. 寝る前に温かい飲み物を飲む
眠れずに困っている時は、ホットミルクや白湯などの温かい飲み物を飲んでみましょう。人間は体温が低くなると眠くなる生き物です。
ただし、カフェインが含まれるお茶やお酒は逆効果なので避けましょう。
名倉義人
新宿ホームクリニック 理事長・院長
人は体の中の体温(深部体温)が低下すると眠気を感じます。就寝1時間程度前に温かい飲み物を飲み、一時的に体温を上げ手足の先の血管を拡張させることで、その後の熱の放散を促します。すると深部体温が下がり、自然な眠りへとスムーズに入ることができます。
2. ヒーリングミュージックを聴く
ヒーリングミュージックとは、聴くことで安心感やリラックス効果を得られる音楽のことです。就寝時にヒーリングミュージックを流して心理的にリラックスできれば、より眠りやすくなります。
なお、ヒーリングミュージックには自然の音を取り入れたものやクラシック調のものなど、さまざまな種類があります。自分の好みに合った曲を探してみてください。
3. 腹式呼吸をする
腹式呼吸とは、お腹を動かして行う呼吸法のことです。腹式呼吸によって内臓を動かすと副交感神経が刺激され、体をリラックスした状態に導いてくれます。眠れない時は、下記の手順に沿って腹式呼吸を行なってみてください。
- お腹を膨らませるように鼻からゆっくり息を吸い込む
- 口からゆっくり息を吐き出す
息を吐き出す時は、お腹を凹ませつつ体の中の悪いものを出しきるようなイメージで吐くのがポイントです。
4. 筋弛緩法で心身の緊張をほどく
筋弛緩法(きんしかんほう)とは、筋肉に力を入れてすぐ脱力させることによって体の緊張をほぐすリラクゼーション法です。
体の緊張をほぐしてあげることで、より眠りやすくなります。ここでは寝ながら行える筋弛緩法を紹介するので、ぜひ試してみてください。
- 肩に力を入れて5秒ほどキープする
- 息を吐きながら肩の力を抜く
- この手順を2回ほど繰り返す
5. ストレッチをする
なかなか眠れない時は、ストレッチも効果的です。寝る前にストレッチをすると、心身の緊張がほぐれて寝付きが良くなります。以下では「うつ伏せ」「仰向け」の体勢で行えるストレッチを紹介するので、眠れない方は実践してみてください。
- 腕を頭上に伸ばしてうつ伏せで寝る
- 息を吸いながら片方の脚と反対側の腕を少し浮かせる
- 息を吐き、再び吸いながら浮かせた手足を伸ばして付け根から上げる
- 仰向けで寝てゆっくり息を吐く
- 息を吸いながら腕を頭上に伸ばす
- 息を吐きながら一気に脱力する
6. 眠気を誘うツボを押す
寝付けない時は、眠気を誘うツボ「失眠穴(しつみんけつ)」を押してみると良いでしょう。
失眠穴は足の裏側、かかと中央の凹んだ部分にあるツボで、神経を落ち着かせて眠気を誘う効果があります。失眠穴の押し方は下記のとおりです。
- イスに座って片手で足首を持つ
- 反対側の手で握りこぶしを作る
- 作った握りこぶしで失眠穴を20回程度ゆっくり叩く
7. アロマを焚く
不安やストレスが原因で寝付けない方は、リラックス効果のあるアロマを焚いてみてください。リラックスすることで不安やストレスを緩和できるのはもちろん、呼吸も自然と深くなるため、より眠りやすくなります。
普段アロマを焚かない方は、この機会に自分のお気に入りのアロマを探してみると良いでしょう。
良さそうなアロマが見つからない時は、安眠用として販売されているアロマを試してみることをおすすめします。
8. 長めに入浴する
普段の入浴を短時間で済ませている方は、いつもより少し長めに入浴するよう意識してみましょう。ゆっくり入浴すると心身をリラックスさせる働きを持つ副交感神経が刺激され、より眠りやすくなります。
ただし、お湯の温度が熱すぎたり、入浴時間が長すぎたりすると逆効果なので注意してください。リラックスするために入浴するのなら、38℃のぬるめのお湯に25分~30分程度浸かるのが理想的です。
42℃の熱めのお湯に浸かる場合は5分程度、半身浴の場合は約40℃のお湯に30分程度浸かると、よりリラックスできます。
9. 寝巻きにこだわる
普段ジャージやスウェットなどで寝ている方は、寝巻きにこだわってみることをおすすめします。
ジャージやスウェットは気軽に着られるため部屋着には向いていますが、ザラザラしていたり、吸水性が悪かったりと、寝巻きにはそこまで適していない製品が多いです。
感触の良さなどにこだわり、自分が寝やすいと感じる寝巻きを着れば眠りやすくなります。
部屋着のまま寝ている方は、この機会にパジャマなど睡眠時の使用を前提とした衣類を購入してみると良いでしょう。
10. 寝室の環境を整える
スムーズに入眠するためには、眠りに適した環境を整えることも大切です。
就寝時に使う寝具にこだわったり、寝室を適切な温度に調整したりして、自分が眠りやすいと思える環境を整えましょう。
なお、睡眠に適した温度は夏場だと25℃〜26℃、冬場は22℃〜23℃、湿度は通年50%〜60%が理想的な温度・湿度だとされています。
眠れずに困っている方は眠れなくなる原因を把握しよう
夜眠れずに悩んでいる方は、眠れなくなる原因を把握することも重要です。
原因を把握して改善しない限り、この先も眠れずに悩んでしまいます。原因は人によっても異なりますが、主な原因として挙げられるのは次の5点です。
- ストレス
- 飲酒
- スマホやパソコンの操作
- 刺激物の摂取
- 不眠症
それぞれの原因について、詳しい内容を順番に見ていきましょう。
ストレス
ストレスを溜めすぎると、自律神経の乱れに繋がったり、寝る前に考え事をしてしまったりして眠れなくなる場合があります。
ストレスの感じ方は人それぞれですが、真面目な方や自己肯定感の低い方、他人からの評価を気にしすぎる方などは、比較的ストレスを感じやすいといわれています。
日々のストレスを溜め込みすぎないためにも、運動をしたり、誰かと話をしたりして、適度に発散しましょう。
名倉義人
新宿ホームクリニック 理事長・院長
自立神経は、昼間に活発になる「交感神経」と、夜間などのリラックスした状態に活発になる「副交感神経」があります。
ストレスによって交感神経が長時間続くと、副交感神経とのバランスが崩れることで、自律神経が乱れ、眠れない、気分が落ち込むなどの不調に繋がります。
飲酒
就寝前にお酒を飲んでいる方は、その行為が原因で眠れなくなっている可能性があります。寝る前にお酒を飲むと眠りやすく感じますが、それは最初のうちだけです。
寝酒を続けるとどんどん眠りが浅くなり、すぐ目が覚めるようになってしまいます。
また、アルコールは寝ている間に体から抜けていきますが、その反動で眠りが浅くなります。寝る前の飲酒は控え、代わりにホットミルクなどの温かい飲み物を飲むと良いでしょう。
スマホやパソコンの操作
眠れなくなる原因としてよくあるのが、就寝前のスマホやパソコンの操作です。
寝る前にスマホやパソコンを操作していると、画面から発せられる光によって脳が「昼だ」と錯覚し、睡眠に導くホルモンの分泌量が抑制されてしまいます。
その結果、脳が覚醒し、眠れなくなってしまうのです。
そのため、就寝の2時間前までにはスマホやパソコンの操作をやめ、ストレッチをしたりアロマを焚いたりして体をリラックスした状態に導いてあげましょう。
「つい操作してしまった」という事態を防ぐためにも、就寝時はスマホやパソコンを寝具から遠い位置に置くことをおすすめします。
刺激物の摂取
唐辛子など、刺激が強い食べ物を就寝前に摂取することは避けましょう。
就寝前に刺激が強い食べ物を摂取して体の血行や発熱が促されると、体温が下げられず眠れなくなる可能性があります。
就寝前の刺激物の摂取は我慢して、心身がリラックスした状態を保てるように意識すると良いでしょう。
不眠症
眠れない状態がしばらく続いている方は、不眠症の発症も疑いましょう。
不眠症とは、「熟眠感を得られない」「なかなか入眠できない」などの睡眠障害により、日中に倦怠感や意欲低下、集中力低下などの不調が出る病気のことです。
生活リズムの乱れやストレスなどが不眠症の主な原因とされており、加齢によって増加傾向があるのが特徴です。60歳以上の3人に1人が不眠症に悩んでいるといわれています。
生活リズムの改善、適度なストレス発散などで改善する可能性があるので、不眠症に悩んでいる方は意識してみると良いでしょう。なかなか改善しない場合は、医療機関に相談することをおすすめします。
名倉義人
新宿ホームクリニック 理事長・院長
不眠症は、①入眠障害(寝つきが悪い)、②中途覚醒(眠りが浅く何度も起きる)、③早朝覚醒(早朝に目が覚める)、④熟眠障害(満足した睡眠が得られない)といった4つのタイプに分けられます。
いずれにしても、病気が隠れている場合があるため、まずは一般内科を受診し、どうして眠れないのかを相談しましょう。身体的な異常がなかった場合は、心療内科を受診しましょう。
快眠するには睡眠環境を整えることが重要
眠くなる方法にはさまざまありますが、ぐっすりと眠るためには何よりも睡眠環境を整えることが重要です。
就寝時に自分が「寝にくい」と感じる環境で寝ようと思っても、なかなか寝付くことはできません。
寝室の温度や照明を調整するだけでなく、マットレスや寝具などにもこだわって理想的な睡眠環境を整えましょう。
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まとめ
夜眠れずに悩んでいる方は、眠くなる方法を試したうえで「なぜ眠れないのか」を把握することが大切です。
根本的な原因を取り除くことで、「朝早いのに眠れなくて困っている」という悩みを解決できます。
ただし、眠れない原因が不眠症による場合は、自力で解決するのが難しいケースもあります。「不眠症かもしれない」と思った時は、医療機関へ相談すると良いでしょう。