疲れを癒し、心と身体を休めるための寝室は、室内のレイアウトにこだわって心地よい空間にしたいところです。理想的なレイアウトが完成すると寝室での過ごしやすさが向上し、生活がより快適になるでしょう。
この記事では、寝室のレイアウトの例を4畳・6畳・8畳の部屋の広さにわけて紹介します。
寝室のレイアウトを決めるうえで重要な生活動線、インテリア選びのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
【部屋の広さ別】寝室レイアウトの注意点
寝室のレイアウトは、部屋の広さに合わせて考えることが大切です。
例えば、8畳の部屋にマッチするレイアウトが、違う広さの部屋にも最適だとは限りません。8畳の部屋と同じレイアウトを4〜6畳の部屋に取り入れる場合は、狭さや圧迫感が気になってしまうこともあるでしょう。
そのほか、部屋の広さにベッドのサイズが合っているかどうかもチェックしたいポイントです。ベッドが丁度良いサイズなら問題ありませんが、ベッドが部屋の広さに対して大きすぎる場合は、レイアウトにこだわっても窮屈で違和感のある空間になってしまいます。
そのため、まずは部屋の広さ・ベッドのサイズをチェックしたうえで、具体的なレイアウトを決めていきましょう。以下では4畳・6畳・8畳ごとに、マッチするベッドのサイズやレイアウトの注意点を紹介します。
【4畳】寝室レイアウトの注意点
▲4畳の寝室にシングルサイズのNELLマットレスを置いたイメージ
4畳の寝室には、シングルからセミダブルサイズのベッドがおすすめです。
セミダブル以下のサイズなら空間に余裕ができやすく、小型〜中型サイズの家具を無理なく設置できます。壁際にベッドを配置すれば、目覚まし時計などの小物を置くサイドテーブルの設置スペースも確保できるでしょう。
ただし、机や棚など大きめの家具を設置する場合は、狭さを感じる可能性が高いので注意してください。
スペースに余裕がない部屋のレイアウトを決める時は、背が低く、大きすぎない家具を選ぶのがポイントです。背が低い家具を取り入れると部屋の見通しが良くなり、4畳の部屋でも広く感じられるようになります。
【6畳】寝室レイアウトの注意点
▲6畳の寝室にセミダブルサイズのNELLマットレスを置いたイメージ
6畳の寝室には、シングルからダブルサイズのベッドが丁度良いです。ダブルサイズ以下のベッドなら、スペースに余裕を持って設置できます。また、6畳ある部屋なら机や棚など大きめの家具が置きやすく、レイアウト次第では勉強部屋や仕事部屋を兼ねることも可能です。
寝室のみとして使用するのであれば、クイーンサイズのベッドを置くことも可能です。ただし、クイーンサイズのベッドを選ぶ場合は、大きめの家具の設置を避けるようにしましょう。寝室に置けないこともありませんが、部屋に圧迫感が生まれてしまうほか、生活動線も確保しにくくなってしまいます。
どうしてもクイーンサイズのベッドを置いている寝室に大きい家具を置きたい場合は、ベッド下の空間を広く使えるロフトベッドを選ぶのも一つの方法です。ベッドの下部分を収納場所とすることで、部屋全体のスペースを確保しやすくなります。
【8畳】寝室レイアウトの注意点
▲8畳の寝室にキングサイズのNELLマットレスを置いたイメージ
8畳の寝室はスペースが広いため、ベッドサイズの選択肢も自由度が高いといえます。
シングルサイズやダブルサイズはもちろん、クイーンサイズやキングサイズを置く選択肢もあります。
また、寝室の雰囲気をおしゃれにしたい場合は、ベッドを部屋の中央に配置するのがおすすめです。広い部屋の中央にベッドを配置すると、ホテルのような高級感ある雰囲気を演出できます。
なお、部屋が広いからといって、多くの家具を設置することはおすすめしません。家具を置きすぎると圧迫感が生まれてしまい、窮屈で過ごしにくい寝室になってしまう可能性があります。
寝室のベッド選びについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
寝室のレイアウトを決める時は生活動線を意識しよう
生活動線とは、家の中を移動するルートを線で示したものです。
生活動線を意識せずにレイアウトを決めると、移動がしにくい空間になってしまうので気をつけましょう。以下では、生活動線を確保するうえで気をつけたいポイントをいくつか紹介します。
ベッドからドアまでの生活動線は優先的に確保する
寝室の生活動線は「ベッドからクローゼット」「ベッドからベランダ」などさまざまありますが、特に優先したいのは「ベッドからドア」の生活動線です。
ベッドからドアのルートは毎日必ず通るため、家具が多い部屋でも余裕のある生活動線を確保したいところです。ベッドからドアのルートが通りにくいと、毎日起きてリビングに行く時、寝室に向かう時にストレスを感じてしまいます。
人が余裕を持ってルートを通るためには、最低でも幅60cmのスペースが必要だといわれています。家具の設置場所は、よく通る生活動線に60cmのスペースを確保したうえで決めましょう。
ドアの開閉に問題がないか確認しておく
生活動線を確保して家具を置く時は、ドアの開閉がスムーズにできるかどうかも確認しましょう。
家具の置き場所によっては、ドアを開けた時にぶつかってしまい、寝室からリビングの移動がしにくくなる可能性があります。また、ドアに傷がつく原因にもなるので、家具の設置場所には注意が必要です。
収納家具は生活動線に沿って設置する
ラックや棚などの収納家具は、生活動線に沿って設置することをおすすめします。
収納家具が生活動線から離れていると、家具に収納しているアイテムの出し入れに手間がかかりやすくなってしまいます。場合によっては出し入れが面倒になってしまい、出したアイテムを収納しない癖がつく可能性もあります。
収納しない癖がつくと、当然ながら寝室は散らかってしまいます。寝室をきれいな状態に保つためにも、収納家具は生活動線からすぐ手が届く位置に配置しましょう。
寝室に設置するインテリアを選ぶポイント
おしゃれで過ごしやすい雰囲気の寝室を目指すなら、インテリア選びも重要なポイントです。ここからは、寝室に設置するインテリアを選ぶポイントを3つ紹介します。
リラックスした雰囲気を演出できる照明を選ぶ
照明にはさまざまな種類がありますが、寝室に設置するなら落ち着いた雰囲気でリラックスできるものを選びましょう。
特におすすめなのは暖色の照明です。暖色の照明は、自律神経を整えて気持ちをリラックスさせてくれる効果があります。リラックスして心身の緊張が解ければ、睡眠の質をより高めやすくなります。
昼白色の照明を使いたい場合は、暖色と切り替えられるアイテムを選ぶのがおすすめです。
「作業や勉強に集中したい時は昼白色」「リラックスしたい時は暖色」というように使い分けることで、生活のオン・オフを切り替えやすくなります。
家具のカラーを合わせる
寝室に設置する家具のカラーは、できるだけ同じ系統に合わせましょう。カラーの系統を合わせることで寝室に統一感が生まれ、おしゃれな雰囲気を演出できます。
また、寝室の家具は主張の少ないカラーを選ぶのがポイントです。ホワイト、グレー、ブラウンなどの落ち着いたカラーを選ぶと、よりリラックスできる空間を作れます。
なお、家具のカラーがバラバラで寝室がカラフルになりすぎると、落ち着かない空間になってしまいやすいので注意してください。
自然の素材を使ったインテリアを取り入れる
リラックス効果を高めたいなら、自然の素材を使ったインテリアを選ぶのがおすすめです。木材やリネンなど自然の素材を使ったインテリアは、柔らかでリラックスしやすい雰囲気を演出してくれます。
また、観葉植物などの緑を置くと癒し効果がさらにアップします。ただし、寝室の日当たりが悪い場合は、観葉植物にカビが生えてしまう可能性があるので気をつけましょう。
寝室のレイアウトにこだわって過ごしやすい部屋を作ろう
寝室のレイアウトを決める時は、ベッドのサイズや生活動線、インテリア選びにこだわることが大切です。これからベッドや家具を配置する方は、まず理想の寝室をイメージし、それをもとにレイアウトを決めていくと良いでしょう。