新しい家で生活を始める際、多くの方が部屋のレイアウトに悩みます。
見栄えの良いレイアウトにしたいものの、具体的にどうすれば良いか分からず困っている方もいるのでしょう。
この記事では、レイアウトを考えるポイントやおすすめのレイアウト例などを紹介します。部屋のレイアウトに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
部屋のレイアウトを考える際のポイント
無計画に家具を設置すると部屋のレイアウトが混沌とし、生活しにくい空間になる可能性があります。
自分が快適に過ごせる部屋にするためにも、レイアウトは下記の4つを意識して考えましょう。
- 部屋に置きたい家具を把握する
- 部屋のなかで一番大きな家具の配置から決める
- 生活動線を意識する
- 家具のテイストを統一する
部屋に置きたい家具を把握する
部屋のレイアウトを考える際は、まず自分が置きたい家具を把握しましょう。無計画に家具を設置すると、スペースの都合上置きたい家具が配置できない可能性があります。
例えば、その場の思いつきで家具を次々と購入・設置した場合、本当に必要な家具を置くためのスペースを確保できないことがあります。
引っ越しなどで一から家具の配置を考える時は、部屋に置きたい家具をメモにリスト化するなどしてまとめておきましょう。
部屋のなかで一番大きな家具の配置から決める
部屋に家具を置く際は、サイズが大きなものから配置を決めることをおすすめします。家具の種類にもよりますが、机や棚、ソファなどのサイズが大きい家具を置くにはある程度のスペースが必要です。
そのため、細かな家具を先に配置すると、サイズが大きい家具を置く際に邪魔になってしまう場合があります。サイズの大きな家具は先に配置を決め、細かな家具の配置はその後に考えましょう。
生活動線を意識する
部屋のレイアウトを考える際は、生活動線を意識することも重要です。
動線を意識せずにレイアウトを決めると、「寝室に移動する際に家具が邪魔になってしまう」「キッチンに移動しにくく家事がしにくい」など、不便を感じる可能性があります。
レイアウトはインテリア性を重視してしまいやすいですが、生活の快適さを考えることも大切です。部屋のレイアウトを決める際は自分が部屋でどんな行動をするかイメージしつつ、効率的に動ける部屋を目指しましょう。
家具のテイストを統一させる
部屋のレイアウトを考えるうえで見栄えの良さを重視する方は、できるだけ家具のテイストを統一すると良いでしょう。色や雰囲気などを統一すると部屋全体がまとまり、よりオシャレな雰囲気を演出できます。
反対に家具のテイストが統一されていないと、部屋に違和感が生まれるので注意してください。家具を購入する際は、利便性だけでなく部屋に設置した時に調和するかどうかもチェックしましょう。
一人暮らしの部屋におすすめのレイアウト
ワンルームなど一人暮らし用の部屋は使える空間に限りがあるため、レイアウトで悩む方も多いでしょう。
下記では、6畳のワンルームと8畳のワンルーム、それぞれの間取りごとにレイアウトのポイントを紹介します。ワンルームで暮らしている方はぜひ参考にしてください。
6畳のワンルーム
6畳のワンルームのレイアウトを決める際は、部屋のスペースをいかに広く保つかが重要です。そのため、ほかの家具と比べてスペースをとりやすいベッドから先に配置を決めると良いでしょう。
ベッドは部屋の奥側の壁際に配置すると、部屋全体のスペースを確保しやすくなります。また、部屋のスペースをできるだけ空けるためにも、ベッドを選ぶ際は収納がついた製品を購入することをおすすめします。
部屋の中央には、テーブル、テレビやパソコンなどを並べて配置することが定番です。スペースに余裕があれば、ソファを置いて寛げる空間を作るのも良いかもしれません。
なお、長方形の部屋の場合は、左右どちらかの壁際にベッドを配置し、そのベッドをソファ代わりに使う前提で家具を配置するとまとまりやすくなります。
8畳のワンルーム
8畳のワンルームでも、レイアウトの基本的な考え方は先述した6畳の場合と同じです。ただし、8畳だと部屋の中央のスペースに余裕が生まれやすいため、配置できる家具の選択肢も広がります。
例えば、収納棚など場所をとりやすい家具を配置することも可能です。部屋での過ごしやすさを重視する場合は、椅子と小さめのダイニングテーブルをセットで置くのも良いでしょう。
また、部屋が縦長の場合は、背が低めの家具を配置すると圧迫感が減り、部屋全体を広く見せやすくなります。
リビングにおすすめのレイアウト
家のなかでも自分が過ごす時間が多くなるリビングは、快適な空間を意識しつつも、動きやすさを重視してレイアウトすることが大切です。
また、レイアウトの自由度は部屋の間取りによっても多少左右されるため、自分の状況に合わせて考えましょう。ここでは、1LDKと2LDK〜3LDKの部屋をレイアウトするコツを紹介します。
1LDK
1LDKはワンルームと違って寝室を別に分けられるので、リビングを広々と使えます。
そのため、好きなように家具を配置しても大きな問題にはなりませんが、配置に悩む場合は定番のレイアウトを参考にすると失敗しにくくなります。
リビングのレイアウトは、部屋の中央にテレビ・テーブル・ソファの配置が定番です。
テレビ・テーブル・ソファは部屋の隅に配置すると、中央のスペースが空いて全体的に広々とした印象になります。
空いているスペースにダイニングテーブルを別に配置すれば、寛げる空間と食事をする空間をリビング内で分けられるため、より過ごしやすくなるでしょう。
また、インテリア性を重視する場合は、リビングを彩る小物を置いてみるのも良いかもしれません。例えば、窓際に観葉植物を置くとより明るい印象の部屋になります。
2LDK〜3LDK
2LDK〜3LDKは家族向けの広い間取りということもあり、高い自由度でレイアウトを決められます。
1LDKの例として紹介したように、部屋の中央か隅にテレビ・テーブル・ソファなどを配置し、空いた空間は家族の好みや意見なども聞いたうえで活用すると良いでしょう。
例としては、「リビングの空いた空間を子供の遊び場にする」「空いたスペースにあえて何も置かず、広々とした印象の部屋にする」などが挙げられます。
子供部屋におすすめのレイアウト
子供部屋は、部屋の間取りによってレイアウトが大きく変わります。
3畳〜4畳
3畳〜4畳のスペースに限りある部屋では、狭い空間をどう有効活用するかを考えてレイアウトしましょう。活用方法はさまざまありますが、悩む場合は2段ベッドの配置がおすすめです。
部屋の隅に2段ベッドを配置し、空いた場所を遊ぶスペースにすると部屋がまとまりやすくなります。
子供が1人で部屋を使う場合は、ロフトベッドの下側を収納代わりにすると、空間を有効に使うことができます。スペースに余裕があるなら、収納家具を配置するのも良いかもしれません。
また、勉強机を置きたい場合は、ロフトベッドの下側に机を設置すると部屋のスペースを圧迫せずに使えます。
5畳〜6畳
5畳〜6畳のやや広めの空間でも、2段ベッドが活躍します。2段ベッドの下側を収納代わりにする、机を置くスペースにするなどすれば、部屋全体の空間を確保しやすくなるでしょう。
また、スペースに余裕がある場合は、テレビや椅子など、過ごしやすさの向上に繋がる家具の配置もおすすめです。ただし、5畳〜6畳あるとはいってもリビングのように広々と使えるわけではないので、家具を置きすぎには注意しましょう。
7畳〜8畳
7畳〜8畳ある部屋なら生活に十分な空間を確保できるため、ワンルームのように家具を配置しても良いでしょう。
例えば、部屋の奥側にベッドを配置し、中央にローテーブル、部屋隅に収納家具や机を配置しても、圧迫感なく過ごせます。スペースに余裕がある場合は、ソファを配置するのも良いかもしれません。
また、子供2人が共同で部屋を使う場合は、隅に2段ベッドを配置して中央を遊ぶスペースにすると、部屋をより広く使えます。
まとめ
最適なレイアウトは、自分の好みや家族の人数にもよって変わってくるため、絶対的な正解はありません。
悩む場合は、自分と似た環境のレイアウトを参考にしつつ、少しずつ決めていくことをおすすめします。
また、今回紹介したレイアウトを考える際のポイントも踏まえて、自分にとって最適な部屋を作ってみましょう。