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2024.05.10 更新

【医師監修】寝る前にヨーグルトを食べる効果とは?正しい食べ方やポイントも解説

【医師監修】寝る前にヨーグルトを食べる効果とは?正しい食べ方やポイントも解説

「ヨーグルトは健康に良い」と聞いたことはありませんか。

ヨーグルトを食べると、睡眠の質の向上や便秘予防、免疫力向上、筋力低下予防、美肌効果、口臭の予防など、さまざまな良い効果を得られるといわれています。

しかし、闇雲に食べれば良いわけではありません。ヨーグルトを食べる際は、正しい食べ方を理解したうえで取り入れることが大切です。

この記事では、寝る前にヨーグルトを食べる効果や正しい食べ方、食べる時の注意点などを解説します。健康のためにヨーグルトを食べる習慣を取り入れたい方は、ぜひ参考にしてください。

  1. 寝る前にヨーグルトを食べる効果
  2. 睡眠の質の向上
  3. 便秘予防
  4. 免疫力を高める
  5. 筋力低下予防
  6. 美肌効果
  7. 口臭の予防
  8. ヨーグルトの食べ過ぎには注意が必要
  9. ヨーグルトの正しい食べ方
  10. 毎日続けて食べる
  11. 適量は1日100~200g
  12. 食べるタイミングは目的によって異なる
  13. 寝る前にヨーグルトを食べる際のポイント
  14. 就寝2~3時間前に食べる
  15. バナナなどを入れる時は適量を心がける
  16. ヨーグルトを食べたあとに歯を磨く
  17. まとめ

寝る前にヨーグルトを食べる効果

ヨーグルトにはタンパク質や脂質、カルシウムのように豊富な栄養素が含まれているため、健康面にさまざまな良い影響を与えるとされています。主な効果は以下のとおりです。

  • 睡眠の質の向上
  • 便秘予防
  • 免疫力を高める
  • 筋力低下予防
  • 美肌効果
  • 口臭の予防

それぞれの詳しい内容を解説します。

睡眠の質の向上

寝る前にヨーグルトを食べると、睡眠の質の向上が期待できます。

ヨーグルトの代表的な効果は、乳酸菌ビフィズス菌が腸内フローラのバランスを整えることで得られる整腸作用です。

ヨーグルトを食べることで腸内環境が整うと、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌が正常になり、結果的に睡眠の質が上がるとされています。

メラトニンの材料となるセロトニンは、95%が腸で生成されているとの研究結果もあり、腸内環境と睡眠の意外な関係が注目されています。

より良い睡眠のために睡眠の質を上げる方法をより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

睡眠の質を上げる
【医師監修】睡眠の質を上げる方法13選!生活習慣や寝室環境を見直そう

便秘予防

ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌の働きで、腸内環境が整う効果があると先述しました。

お腹の調子を整えるため、便秘などのお腹の症状にお悩みの方は、ヨーグルトを食べることでお腹の調子が改善するかもしれません。

ただし、善玉菌は腸の中に住みつかないとされるため、定期的に摂取し続けることが大切です。

免疫力を高める

腸には体の免疫細胞の約7割が集中し、体の免疫システムで大きな役割を果たしています。そのため、腸内環境を整えてくれるヨーグルトは、免疫力の向上に役立ちます。

腸内環境が悪くなると、便秘だけでなく免疫力の低下も引き起こし、風邪など病気に繋がりやすくなる可能性もあります。

筋力低下予防

ヨーグルトの摂取は筋力低下予防にも繋がります。

筋肉を作るには、バランス良く栄養素を取り入れることが大切ですが、特に「たんぱく質」が重要とされています。たんぱく質というと肉類に多く含まれるイメージがあるかもしれませんが、ヨーグルトにも良質なたんぱく質が豊富に含まれています。

美肌効果

ヨーグルトをはじめとする乳製品には、ビタミンAやビタミンB2などお肌を支える豊富な栄養素を含んでいます。そのため先述したように、腸内環境を改善する乳酸菌とともに、お肌の調子を整える効果が見込めます。

ヨーグルトに含まれるビタミンAやビタミンB2は肌の生まれ変わりに必要な成分で、たんぱく質は皮膚のもとになる成分です。

そして、健康な肌のためには健康な体が必要です。乳酸菌は免疫力を高めて健康な体作りをサポートすることから、美肌だけでなく体全体の健康をサポートできます。

口臭の予防

寝起きの口臭が気になる方にも、寝る前のヨーグルトはおすすめです。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌や善玉菌には殺菌効果があります。ヨーグルトが口内を殺菌することにより、口臭の原因になる細菌が減少して、口臭対策になる仕組みです。

また、ヨーグルトは腸内環境の悪化による口臭にも効果的です。腸内環境が乱れると、腸の運動が正常に働かずに有害物質が溜まりやすくなります。有害物質は血流によって肺にも届いてしまうため、口臭の原因となります。

ヨーグルトの乳酸菌は、腸内で乳糖やブドウ糖を分解すると同時に乳酸を発生させます。乳酸の働きにより腸の運動が促進されると、有害物質を体外に排出しやすくなり、腸内環境が改善して口臭の予防に繋がります。

ヨーグルトの食べ過ぎには注意が必要

基本的には健康に良いとされるヨーグルトですが、食べ過ぎには注意が必要です。

ヨーグルトには糖質・脂質が含まれており、加糖だと糖質はさらに多くなります。そのため、ヨーグルトを食べ過ぎると糖質過剰や発がんの作用のある物質(女性ホルモン、飽和脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸))が増加する可能性があります。

また、日本人はラクターゼという酵素が少ないといわれており、ヨーグルトを食べ過ぎると、ヨーグルトに含まれる乳糖を十分に分解できず、下痢など胃腸の不調に繋がる可能性もあります。そのため、ヨーグルトを食べる際は、適量を心がけましょう。

加糖されているヨーグルトは食べ過ぎるとカロリー過多となり、肥満に繋がってしまいます。しかし、無糖であればかなりカロリーも低く、適量の摂取であればカロリー過多の心配はほとんどありません。

また、ここではヨーグルトの食べ過ぎによるカロリー過剰摂取について解説しましたが、乳酸菌の摂りすぎは特に問題ないといわれています。

ヨーグルトの正しい食べ方

ヨーグルトの正しい食べ方

ヨーグルトが持つ効果を適切に得るためにも、ヨーグルトの正しい食べ方を知りましょう。ヨーグルトを食べる時のポイントは、以下のとおりです。

  • 毎日続けて食べる
  • 適量は1日100~200g
  • 食べるタイミングは目的によって異なる

それぞれ解説します。

毎日続けて食べる

ヨーグルトは、一日に大量に食べるのではなく毎日適量を食べ続けることが大切です。

ヨーグルトを食べると悪玉菌が減少し、善玉菌が増加することがわかっています。しかし、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌は、一定期間が経過すると体内からいなくなります。そのため、ヨーグルトの摂取を止めると、腸内環境は元の状態に戻ってしまうでしょう。

また、一口にヨーグルトといっても、味や栄養成分などが異なる多くの種類が販売されているため、その中から自分に合ったヨーグルトを選ぶことも重要です。

自分に合うヨーグルトがわからない方は、同じヨーグルトを2週間程度食べ続け、体調の変化を観察しておくと良いでしょう。

適量は1日100~200g

ヨーグルトにはいちごやブルーベリーの果実が入ったタイプなど、甘いフレーバーで美味しく作られたものがたくさんあります。

ついたくさん食べてしまうこともあると思いますが、ヨーグルトの食べ過ぎは糖質過剰を引き起こすリスクがあるため、適量を食べるように心がけましょう。

一般的にヨーグルトは1日100~200g程度が適量とされています。小分けになった製品も売られているため、量を調節しながら食べると良いでしょう。

食べるタイミングは目的によって異なる

ヨーグルトを食べるタイミングは、「夜が良い」「朝と夜ともに食べる」など諸説ありますが、一般的には食前と食後で効果が異なるとされています。

食事前にヨーグルトを食べる効果は、血糖値を下げる効果です。一方、食後2~3時間すると胃液や胆汁が少なくなり、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌を摂取しやすくなるため、食後のヨーグルト摂取は腸内環境を整える効果が期待できます。

ダイエット目的であれば、食前がおすすめです。糖質の吸収が抑えられ、食前の摂取で食事量を減らせる効果があります。

腸内環境をよくするのならば、先述したように食事の2~3時間後は胃酸の分泌が減少する時間であるため、ヨーグルトを摂取すると乳酸菌などの善玉菌が胃酸の影響を受けずに腸まで届きます。

寝る前にヨーグルトを食べる際のポイント

寝る前にヨーグルトを食べるポイント

ここでは寝る前にヨーグルトを食べる時のポイントを紹介します。寝る前にヨーグルトを食べる時は以下の点に気をつけましょう。

  • 就寝2~3時間前に食べる
  • バナナなどを入れる時は適量を心がける
  • ヨーグルトを食べたあとに歯を磨く

それぞれ解説します。

就寝2~3時間前に食べる

寝る前にヨーグルトを食べるなら、就寝2~3時間前までに食べ終えるよう心がけましょう。

一般的に、食べ物の消化には2~3時間ほど必要です。そのため、就寝直前にヨーグルトを食べると、体内では消化を優先して眠りが浅くなる可能性があります。

また、糖質を摂取するとインスリンが分泌され、インスリンの影響で糖質が脂肪に変化して脂肪が蓄えられます。ヨーグルトにも糖質が含まれているため、寝る直前に食べると脂肪が増えるうえに、脂肪を分解する活動も抑えられるため、太る原因になるかもしれません。

なお、腸のゴールデンタイム(働きが最も活発になる)は夜の10時から未明の2時まです。この時間帯にあえてヨーグルトを摂取すると、腸内環境がより良くなります。夜10時にヨーグルトを摂取するとなると、7時くらいまでに夕食を済ませ、就寝するのは12時くらいがベストです。

バナナなどを入れる時は適量を心がける

ヨーグルトに、はちみつやバナナなどを入れるとおいしく食べられるため、一緒に食べる方も多いと思います。

しかし、トッピングを入れすぎるとカロリーオーバーに繋がるため注意が必要です。はちみつやバナナのようなトッピングも、ヨーグルト同様に適量を心がけましょう。

なお、寝る前にはちみつを食べる効果は以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。

寝る前にはちみつ
【医師監修】寝る前にはちみつを食べる効果は?注意点やおすすめの食べ方を解説

ヨーグルトを食べたあとに歯を磨く

ヨーグルトに含まれている乳酸菌は口内の悪玉菌にも効果があるため、歯周病の予防に繋がる説もあります。

ただし、ヨーグルトを食べるから歯磨きをしなくて良いわけではありません。特に加糖ヨーグルトでは歯磨きをしなければ口内環境が悪くなるため、寝る前にヨーグルトを食べた後も歯を磨きましょう。

まとめ

ヨーグルトを食べる効果はさまざまあり、特に腸の働きを整える効果は有名です。

また、ヨーグルトによって腸の働きが整えられるとメラトニンの分泌が促され、睡眠の質の改善に繋がる可能性があります。そのほか、口臭の予防やお肌の調子を整えたい方、便秘にお悩みの方、免疫力を上げたい方にもヨーグルトはおすすめです。

なお、ヨーグルトは一般的に健康に良い影響を与えるとされていますが、食べ過ぎには注意が必要です。一度に大量に食べるのではなく、毎日適量を食べ続け、ヨーグルトを食べる習慣を作りましょう。

また、就寝直前に食事をとると、体が消化を優先して睡眠の質が低下する可能性があります。睡眠の質の低下は体に多くの悪影響を及ぼすため、就寝時刻の約2~3時間前にはヨーグルトを食べ終えましょう。

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