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2025.02.10 更新

【医師監修】ピアスつけっぱなしで寝るリスクとは?つけたままにする際の注意点も解説

【医師監修】ピアスつけっぱなしで寝るリスクとは?つけたままにする際の注意点も解説

「ピアスの付け外しが面倒なので、つけっぱなしで就寝したい」と考える方がいるかもしれません。しかし、さまざまなトラブルが起こる可能性があるため、つけっぱなしで寝ることは避けたほうが良いです。

この記事では、ピアスをつけたまま寝るリスクを解説したうえで、どうしてもピアスをつけたまま寝る場合に気を付けるポイントも紹介します。これからピアスを開ける予定の方や、すでに開けている方は、トラブルを避けるためにぜひ参考にしてください。

  1. 寝る時はピアスを外すことが基本
  2. つけっぱなしのほうが良いピアスもある
  3. ファーストピアス
  4. セカンドピアス
  5. ピアスをつけっぱなしにしたまま寝るリスク
  6. ピアスが皮膚に押し込められて埋没する
  7. ピアスが顔面や首周辺に当たってケガをする
  8. ピアスホールから細菌に感染する
  9. 嫌な匂いの原因となる
  10. 寝具などにピアスが引っかかって耳が裂ける
  11. 肌に触れる時間が長くなると金属アレルギーなどでかぶれが生じやすくなる
  12. 表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)が形成される可能性がある
  13. ピアスケロイドになる場合がある
  14. 寝る時につけっぱなしにするならボディピアスがおすすめ
  15. ラブレットスタッド
  16. キャプティブビーズリング(CBR)
  17. セグメントリング
  18. ピアスをつけっぱなしで寝る際の注意点
  19. 毎日洗浄して清潔に保つ
  20. 肌に優しい素材を選ぶ
  21. 寝具などに引っかかりにくいデザインを選ぶ
  22. 寝姿勢に気をつける
  23. ピアスをつけっぱなしにして違和感を覚えた場合の対処法
  24. まとめ

寝る時はピアスを外すことが基本

基本的に寝る時はピアスを外しましょう。つけたまま寝ると、ピアスがピアスホールの中に埋まってしまったり、寝返りの際に寝具にひっかかって傷がつき、細菌感染を引き起こしたりとさまざまなトラブルが発生する恐れがあります。

大きいピアスや耳の後ろのポストが飛び出ているピアスなど、寝具に引っかかりやすいデザインのピアスは、特にトラブルが発生しやすくなるため注意しましょう。

つけっぱなしのほうが良いピアスもある

寝る時はピアスを外すことが基本ですが、例外があります。

  • ファーストピアス
  • セカンドピアス

この2種類について、つけっぱなしにする必要がある理由をそれぞれ解説します。

ファーストピアス

寝る時はピアスを外すことが基本ですが、例外としてファーストピアスの場合は寝る時もつけっぱなしにする必要があります。

ファーストピアスとは、初めてピアスホールを開けてから安定するまでの期間につけ続けるピアスです。ピアスホールが完成するまで約1ヶ月以上つけたままにする必要があり、金属アレルギーのリスクが少ない24金メッキやチタンなどが用いられています。

ファーストピアスは消毒のしやすさや安全性を守るためのデザインが主流で、寝る時もつけっぱなしにできる構造になっています。

ピアスを開けた直後のピアスホールは、まだ傷ついた状態です。ファーストピアスはピアスホールの傷が癒え、ピアスホールを安定させるために用いるものです。

ピアスホールの傷が癒える前にピアスを頻繁に取り外すと、細菌感染などのトラブルが生じる可能性があるため、ファーストピアスはつけっぱなしにすることが推奨されます。

しかし、清潔を保つことや寝姿勢など注意しなければならないこともあります。ファーストピアスとはいえ、ピアスをつけっぱなしで寝る際は、後述する注意点をよく理解することが大切です。

セカンドピアス

初めてピアスを開けてから1ヶ月ほど経つと、セカンドピアスに付け替えられます。

ただし、セカンドピアスの時期はまだ皮膚が薄く、体を守る力が弱いため、金属アレルギーになりやすいといわれています。そのため、セカンドピアスの時期も、最低1ヶ月はつけっぱなしにして過ごしましょう。

ピアスホールの皮膚が厚くなるまでは、お風呂や就寝中もつけっぱなしで過ごします。

セカンドピアスをつけて1ヶ月ほど経ったら、セカンドピアスを抜き差しして痛みをチェックしましょう。ピアスホールの状態を確認しながら、セカンドピアスを外す時間を徐々に増やしていき、ピアスホールの状態が安定した時が、就寝時にピアスを外す目安です。

ピアスホールが安定していないのにセカンドピアスを外すと、ピアスホールが小さくなる可能性があるため、焦らないように注意しましょう。

ピアスをつけっぱなしにしたまま寝るリスク

ピアスをつけっぱなしにしたまま寝るリスク

以下は、ピアスをつけたまま寝ることのリスクの例です。

  • ピアスが皮膚に押し込められて埋没する
  • ピアスが顔面や首周辺に当たってケガをする
  • ピアスホールから細菌に感染する
  • 嫌な匂いの原因になる
  • 寝具などにピアスが引っかかって耳が裂ける
  • 金属アレルギーなどでかぶれが生じる
  • 表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)が形成される可能性がある
  • ピアスケロイドになる場合がある

それぞれ詳しく説明します。

ピアスが皮膚に押し込められて埋没する

横向きの姿勢で寝ると、耳たぶが圧迫されてピアスが皮膚に押し込められ、埋没するケースがあります。

埋没して取り出せなくなった場合、局所麻酔をしたうえでピアスホールの一部を切開し、ピアスを取り出す処置が必要になる可能性があるため注意してください。

特に耳たぶが厚い方は、軸の短すぎるピアスを無理に装着すると埋没するリスクが高まると覚えておきましょう。

ピアスが顔面や首周辺に当たってケガをする

ピアスの形状や大きさによっては、寝ている間にピアスの一部が顔や首などに当たってケガをする場合があります。特にサイズが大きめのピアスは、寝返りを打った際に当たる可能性が高いです。

また、横向きの姿勢で寝ている際に、キャッチ(ピアス後部の留め具)から飛び出している部分が、耳の裏側や首の周辺に刺さる可能性があることにも注意しましょう。

ピアスホールから細菌に感染する

ピアスホールが安定していても、寝返りを打った際にピアスホール内部に微細な傷ができ、そこから細菌に感染して炎症を起こす可能性があります。

なお、上述のとおり、ファーストピアスは1ヶ月以上就寝時も外せません。安定するまでは生傷の状態なので、1日1回はピアスホールの前後の部位を消毒したうえで、寝具も清潔なものを使用し、感染リスクを低減させて寝ることをおすすめします。

嫌な匂いの原因となる

寝る時もピアスをつけっぱなしにすると、皮脂や垢がたまり、嫌な匂いの原因となります。

皮膚の表面にある角質が新陳代謝ではがれたものが垢です。ピアスをつけっぱなしにすると穴に垢がたまったままになり、雑菌が繁殖しますが、この菌が老廃物を分解した時に強い匂いを発します。

寝る時だけでなく、お風呂でもつけっぱなしの場合は要注意です。汚れを落とせないだけでなく、洗いのこしや石鹸、シャンプーのすすぎ残しでより雑菌が繁殖しやすくなります。

寝具などにピアスが引っかかって耳が裂ける

ピアスを装着した状態で寝ると、寝具などに引っかかって耳たぶが裂けるケースもあります。

特に、耳たぶの端っこにホールを開けたり、重いピアスを装着していたりすると裂けやすいです。なお、耳たぶが裂けた場合、手術をしなければ治りません。

肌に触れる時間が長くなると金属アレルギーなどでかぶれが生じやすくなる

ピアスの素材によっては、金属アレルギーなどによる「かぶれ」が生じる場合があります。特に、ニッケルやコバルト、クロムなどの金属はアレルギーを起こしやすい素材です。

また、もともとアレルギーを持っていなくても、あとから発症する事例が多数存在します。寝ている時もピアスを装着していると、肌に触れる時間が長くなり、その分かぶれる可能性も高くなります。

表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)が形成される可能性がある

表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)とは、周囲が壁で覆われた袋状の構造物です。嚢腫の壁は表皮と同じ細胞によって形成されており、内部に膿が溜まることもあります。

ピアスをつけっぱなしにして寝ると、表皮細胞が何らかの原因で皮下組織に入り込み、表皮嚢腫が形成される場合があると認識しましょう。

村松英之

村松英之

医療法人社団CRS きずときずあとのクリニック豊洲院理事長兼院長

表皮嚢腫ができた場合、状況にもよりますが手術でないと取り除くことは不可能です、局所麻酔を用いてその部分を切除して縫合します。粉瘤は放置して細菌感染などを起こしたりすれば後述するケロイドに繋がることもあります。

ピアスケロイドになる場合がある

ピアスホールの状態が悪いままつけっぱなしで長期間寝起きしていると、炎症によってケロイド状態(皮膚が赤くなって硬く盛り上がる)になるケースがあります。ケロイドが発生しやすい体質の方は、特に注意が必要です。 

初期の状態なら、圧迫療法や塗り薬、テープ、注射などが有効な場合がありますが、ピアスをつけっぱなしにしているとケロイド状態になっていることに気が付かず、悪化する可能性があります。

村松英之

村松英之

医療法人社団CRS きずときずあとのクリニック豊洲院理事長兼院長

ピアスケロイドができた場合、初期であればステロイドのテープや注射などで対応することも可能ですが、半年以上時間が経ってしまった場合は治療効果が出にくくなり、その場合は手術が必要になります。また再発予防のため放射線を当てる場合もあります。

寝る時につけっぱなしにするならボディピアスがおすすめ

寝る時にもピアスをつけっぱなしにしたい場合は、ボディピアスの使用がおすすめです。ボディピアスとは、耳たぶ以外にも使用できるピアスを指し、つけっぱなし前提の設計になっています。

ボディピアスの特徴は以下のとおりです。

  • 耐久性が高い 
  • キャッチが刺さりにくい構造になっている 
  • タオルやシーツに引っかかりにくい 

ボディピアスのキャッチはフラットやボール型の形状になっており、睡眠中に刺さったり引っかかったりするリスクを減らせます。さらに、ネジ式など外れにくい構造をしているのも特徴で、睡眠中に外れにくいのもメリットです。

続いて、寝る時つけっぱなしにしたい場合におすすめのボディピアスを紹介します。ぜひピアス選びの参考にしてください。

ラブレットスタッド

通常のピアスは裏側にキャッチがあり、そのまま寝ると引っかかったり痛みが出たりする場合があります。その点、ラブレットスタッドは耳の裏側がフラットなデザインのため、寝る時つけっぱなしにしても邪魔になりません。

ラブレットスタッドは、耳の裏側から通して前側でキャッチを止める構造です。キャッチが耳の裏にないため、寝ている時につけていても違和感なく快適に過ごせます。

キャプティブビーズリング(CBR)

キャプティブビーズリングはリング形状のピアスで、丸いボールのキャッチをリングで挟み、固定する構造です。キャッチの形状はボール以外に、星やハートなどさまざまな種類がありますが、寝る時はシンプルなキャッチを選ぶと引っかかりにくいでしょう。

キャッチ部分が気になる場合は、続いて紹介するセグメントリングもおすすめです。

セグメントリング

セグメントリングは、キャッチがついていないリングタイプのピアスです。リングの一部が外れる構造で、ワンタッチで装着できるためピアスに慣れていない方でもつけ外ししやすいです。

キャッチがないため引っかからず、寝る時につけっぱなしにしても快適に過ごせます。細めのものや、小さめのリングを選ぶとより気にならず着用できるでしょう。

ピアスをつけっぱなしで寝る際の注意点

ピアスをつけっぱなしで寝る際の注意点

「ピアスを開けた直後でピアスホールが安定していない」など、どうしてもピアスをつけっぱなしにしたまま寝る必要がある場合は、以下の方法によって、リスクを低減しましょう。

  • 毎日洗浄して清潔に保つ
  • 肌に優しい素材を選ぶ
  • 寝具などに引っかかりにくいデザインを選ぶ
  • 寝姿勢に気をつける

各方法を詳しく説明します。

毎日洗浄して清潔に保つ

トラブルを回避するために大切なのは、ピアスホールを清潔に保つことです。ピアスホールが安定するまでの1ヶ月〜半年程度は、毎日石鹸や洗顔フォームを使用して、優しく洗うことが必要です。

なお、消毒薬はかぶれる場合があるため、清潔に保つだけで良いでしょう。

肌に優しい素材を選ぶ

ピアスの素材によって、トラブルの起こりやすさが異なります。つけっぱなしにする場合は、チタンやセラミック、シリコンなどのアレルギー反応を起こしにくい素材がおすすめです。

また、素材選びで失敗しないために、必要に応じて事前に金属アレルギーの検査を受けるのも選択肢の1つです。

寝具などに引っかかりにくいデザインを選ぶ

服や布団などに引っかかりにくいデザインを選ぶことも大切です。複雑な形状のピアスを装着していると、寝具などに引っかかり耳たぶがちぎれる場合があるため注意してください。

シンプルなデザインのピアスを選ぶほうが、寝ている時だけでなく、日中に服を着脱する際にも引っかかりにくいため安心できます。

寝姿勢に気をつける

寝る時は、ピアスが圧迫されにくい姿勢で寝ましょう。ピアスホールがこすれて出血するなどのトラブルを防ぐため、例えば左耳にピアスをつけている場合右向きで寝るなど、寝姿勢に気をつけてください。

なお、ピアスによるトラブル防止のためにピアスを圧迫しない姿勢で寝るのも大切ですが、睡眠の質を考えた場合には、理想とされる寝姿勢も存在します。ピアストラブル防止と睡眠の質向上を両立できるよう、ぜひ以下の記事も併せてご覧ください。

睡眠 姿勢
睡眠時の理想的な寝姿勢は?朝起きたら体が痛くなる原因や体への影響も解説

ピアスをつけっぱなしにして違和感を覚えた場合の対処法

ピアスをつけっぱなしにして違和感を覚えた場合の対処法

ピアスをつけっぱなしにしたまま寝て痛みや痒みなどの違和感を覚えた場合、まずは痛みが引くまで患部を冷やしましょう。タオルに包んだ保冷剤を当てると程よく冷やすことができ、痛みが和らぐ可能性があります。

痛みの感じ方には個人差があり、2時間程度ジンジンとした痛みを感じる方もいれば、数日間違和感が残る方もいます。ただし、この対処法はあくまでも応急処置のため、痛みが続く場合や何らかの違和感を覚えた場合にはすみやかに医療機関を受診しましょう。

トラブルが起こるのはピアスをつけっぱなしにした場合だけでなく、就寝中にはピアスを外していた場合でも、何らかの問題が発生することがあります。自己判断で誤った処理をすると、症状が長引いたり悪化したりする可能性があるため、早めに医師にご相談ください。

まとめ

ピアスをつけたまま寝ると、表皮嚢腫やケロイドなどのトラブルが発生する可能性があります。トラブルを未然に防止するため、寝る時にはピアスを外すことを心がけましょう。

ただし、ファーストピアスを装着する期間(ピアスホールが完成するまで)は、基本的に外すことができません。

清潔を保つ、寝具に引っかかりにくいデザインのものを選ぶ、寝姿勢に気をつけるなどの対策を行い、トラブルを防ぎましょう。

なお、ピアスを装着している部位に違和感を覚えた場合は、自己判断で処置をするのではなく、医療機関を受診し医師に相談することをおすすめします。

この記事の監修者
村松英之
村松英之医療法人社団CRS きずときずあとのクリニック豊洲院理事長兼院長
医療法人社団CRS きずときずあとのクリニック豊洲院理事長兼院長。昭和大学医学部を卒業後、昭和大学医学部形成外科に入局。前橋赤十字病院形成外科をはじめ、国内外の形成外科で診療実績を積む。2017年きずときずあとのクリニック豊洲院を開業。2020年には医療法人社団CRSを設立し、理事長に就任。 日本形成外科学会専門医、日本熱傷学会専門医、日本創傷外科学会専門医、皮膚腫瘍外科分野指導医、小児形成外科分野指導医、形成外科領域指導医。
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