マットレスの中には、柔らかい寝心地が特徴のピロートップ仕様が施されている製品も存在します。しかし、ピロートップがついているマットレスは人によって向き不向きがあるため、購入するかどうかはメリット・デメリットをしっかり把握したうえで検討したいところです。
この記事では、ピロートップのマットレスを使うメリット・デメリットや、製品を選ぶ際にチェックしておきたいポイントを解説します。ピロートップのマットレスを購入するか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ピロートップとは
ピロートップとは、マットレスの表面に元々付いているベッドパッドのようなクッション部分のことです。マットレスのみの場合と比べて、より柔らかな寝心地を得ることができます。
ピロートップのマットレスは、その寝心地の良さから高級ホテルのベッドにも採用されています。個人向けにも販売されており、自宅にいながらホテルのような寝心地が期待できます。
ユーロトップとの違い
ユーロトップ(ボックストップ)とは、マットレスにクッション層を重ねて縁を縫い付けることで一体化したものです。
ピロートップはマットレスの表面に別縫製のクッションが付いているのに対して、ユーロトップは、マットレスとクッション層が重なった状態で縁を縫い付けており、構造に若干の違いがあります。
どちらにするか悩んでいる方は実物を確認し、寝心地を確かめたうえで購入すると良いでしょう。
ピロートップのマットレスを使うメリット
ピロートップのマットレスを使うメリットとしては、主に下記の2つが挙げられます。
- 包み込まれるような寝心地を得られる
- マットレスに厚みが出てホテルのような雰囲気を演出できる
包み込まれるような寝心地を得られる
ピロートップのマットレスは表面のクッション層が厚いため、程良く体にフィットします。
このフィット感が、まるで体がマットレスに包み込まれているような感覚を与えてくれるほか、体圧分散性が高くなり、就寝時に体圧がかかりやすい腰への負担も軽減してくれます。
また、寝ている時にマットレスのコイルが体にあたって気になる方もいると思いますが、ピロートップのマットレスであれば、コイルのゴツゴツ感が気にならなくなるため、横向き寝もしやすくなるでしょう。
マットレスに厚みが出てホテルのような雰囲気を演出できる
ピロートップのマットレスは、ピロートップ部分の分だけマットレスに厚みが出るため、ホテルのような雰囲気を演出することも可能です。そのため、寝室を豪華な印象へと変化させることができます。
より高級感のある寝室を目指したい方は、ベッドフレームにこだわるのもおすすめです。上質な木材・レザーを使用したものや、ヘッド部分・フットボードなどにデザイン性のあるものを選ぶと、個性的でラグジュアリーな寝室に仕上がります。
ピロートップのマットレスを使うデメリット
続いて、ピロートップのマットレスを使うデメリットを見ていきましょう。主なデメリットは下記のとおりです。
- 夏は暑さを感じる可能性がある
- 寝返りが打ちにくくなる
- 耐久性に優れない可能性がある
それぞれ解説します。
夏は暑さを感じる可能性がある
ピロートップのマットレスは、体とマットレスの接地面が多いという特徴もあります。接地面が多いと寝具が蒸れやすくなるため、夏の時期は蒸れからくる暑さや、寝苦しさを感じるかもしれません。
また、寝具が蒸れやすいと、寝具内に湿気がこもってカビが発生しやすくなります。そのため、ピロートップのマットレスを使用するのであれば、できるだけ通気性の高いものを選ぶことがおすすめです。
寝返りが打ちにくくなる
ピロートップのマットレスは、寝返りが打ちにくくなる点もデメリットの一つです。寝返りは体の一部に負担が偏ることを防ぐために起こる生理現象で、大人は就寝中に20〜40回ほどの寝返りを無意識のうちに打っています。
しかし、ピロートップのマットレスは柔らかいため、人によっては体が沈み込みすぎてしまい、寝返りが打ちにくくなる可能性があります。適切に寝返りが打てていないと、体にかかる負担が偏ってしまい、朝起きた時の体のだるさや肩こりに繋がってしまいます。
耐久性に優れない可能性がある
ピロートップのマットレスは、一般的なマットレスに比べて耐久性が劣る傾向があります。
ピロートップは取り外しができないため、マットレス自体の耐久性が高くても、先にピロートップのクッション素材がへたる可能性があるためです。ピロートップがへたってしまうと、マットレスごと買い替えをしなければいけません。
また、ピロートップは洗濯ができないため、清潔な環境を保つためには、ベッドパッドなどの寝具を併用する必要もあります。
ピロートップが向いている人・向いていない人の特徴
ピロートップのマットレスはクッション層がプラスされている分、マットレスのみの場合と比べて、より柔らかな寝心地を得ることができます。そのため、柔らかい寝心地が好きな方に向いています。
一方で、硬めの寝心地が好きな方には不向きです。ピロートップのマットレスは柔らかな寝心地が特徴なので、硬めの寝心地が好きな方は違和感を覚える可能性があります。
また、ピロートップのマットレスは厚みがあり、寝具に熱がこもりやすくなる傾向にあります。夏場は寝具の熱によって寝苦しさを感じる可能性があるので、暑さが苦手な方には向かないでしょう。
ピロートップマットレスの選び方
ピロートップのマットレスを購入する際は、下記の5つに注目して選ぶことをおすすめします。
- 厚み
- 通気性の良さ
- 両面仕様・片面仕様
- 取り外しできるかどうか
- 抗菌・防臭効果
これらのポイントをチェックしておけば、より使い勝手の良い製品を選ぶことができます。以下で各ポイントの内容を詳しく解説します。
厚み
ピロートップのマットレスは、表面に追加する形でピロートップがついているため、マットレス全体が厚くなります。
厚みのあるマットレスはホテルのような雰囲気を演出してくれるメリットがありますが、一方でデメリットもあるので注意しましょう。
例えば、移動のしにくさは厚みのあるマットレスならではのデメリットです。厚みがあるほど重量が重くなるため、引っ越しや模様替えの際に、マットレスの移動が難しくなります。
また、マットレスの重量が増す分、ベッドフレームの耐久性も求められるので注意が必要です。耐荷重に余裕がない場合、無理にピロートップのマットレスを置くとベッドフレームが破損する可能性も考えられます。
ピロートップのマットレスは「移動しやすいかどうか」「今使っているベッドフレームのままでも問題ないか」など、使い勝手も考慮したうえで選びましょう。
通気性の良さ
先述したように、ピロートップのマットレスは熱がこもりやすいという特徴があります。寝具にこもった熱による暑苦しさが心配な場合は、ピロートップのマットレスの中でも通気性の良いものを選ぶと良いでしょう。
一般的に、ポケットコイルマットレスやボンネルコイルマットレス、ファイバーマットレスは通気性の良い製品が多い傾向にあります。ピロートップのマットレスで通気性を重視するなら、これらの種類を中心に選ぶことをおすすめします。
一方、ウレタンマットレスやラテックスタイプマットレスは、通気性の面で優れていない製品が多い傾向にあります。そのため、寝具の蒸れ感が気になりやすい方は、避けたほうが良いかもしれません。
両面仕様・片面仕様
ピロートップの仕様は、両面と片面のものがあります。
片面仕様であれば、ピロートップとそうでない面を入れ変えることができます。そのため、ピロートップの寝心地を試して気に入らない場合に裏面に変えて使用し続けることが可能です。
初めてピロートップを使う方は、まずは片面仕様で取り入れると良いでしょう。
取り外しできるかどうか
ピロートップのマットレスの多くは、ピロートップをマットレス表面に縫い付けることで一体化していますが、一部のメーカーではピロートップの取り外しが可能なマットレスを取り扱っています。
ピロートップを取り外しできるタイプのマットレスは寝具が汚れた際にお手入れしやすく、衛生的に使用できます。ペットと一緒に寝ている場合など、寝具が汚れやすい環境では取り外しできるタイプのほうが便利といえるでしょう。
抗菌・防臭効果
ピロートップのマットレスは体との接地面が多いため、汗や皮脂が付着しやすいです。
マットレスに付着した汗や皮脂は、菌の繁殖や嫌な臭いの原因になる可能性があります。そのため、衛生面を重視する方は、抗菌・防臭効果が施されているかもチェックしておきましょう。
なお、一般的なマットレスの選び方は、別記事で詳しく解説しています。マットレスの選び方を知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
後付けタイプのピロートップも販売されている
ピロートップは、マットレスと一体型ではなく後付けタイプのものも販売されています。後付けタイプのピロートップであれば取り外して洗濯ができるほか、クッション部分がへたってもピロートップのみを買い替えることが可能です。
ピロートップのマットレスを購入するよりコスト的にも負担が少ないため、ピロートップの寝心地や使用感を試したい方は、購入を検討するのもおすすめです。
ピロートップにこだわらない方には「NELLマットレス」がおすすめ
ピロートップのマットレスにこだわりがない方や、ピロートップ特有の柔らかい寝心地が好みでない方は、ぜひNELLマットレスをご検討ください。
NELLマットレスは腰〜背中部分は硬め、それ以外の部分は柔らかめのセンターハード構造を採用したポケットコイルマットレスです。しっかりと体を支えてくれる硬いマットレスと、程良いフィット感を得られる柔らかいマットレス、それぞれの良い部分を1台のマットレスで体感できます。
また、背中と腰部分の反発力を高めるようにコイルを配列しているため、寝返りが打ちやすい点もポイントです。適度に寝返りを打つことで血液の流れが阻害されず、肩こりをはじめとした体の不調を軽減できます。
なお、サイズやコイル数の詳細は下記のとおりです。
| 値段(税込) | 79,900円/シングル 94,900円/セミダブル 109,900円/ダブル 134,900円/クイーン 154,900円/キング | 
|---|---|
| コイル数 | 1,173個/シングル 1,479個/セミダブル 1,734個/ダブル 1,989個/クイーン 2,397個/キング | 
| 送料 | 無料(沖縄県本島を除く) | 
| 返品(※) | 返品・全額返金可能(商品到着後14日以降120日以内) | 
| 保証期間 | 10年間 | 
(※)最低14日間の試用が必要です。
上記のとおり商品到着後14日以降、120日以内であれば返品・全額返金が可能なので、お気軽にお試しいただけます。マットレス選びに迷っている方は、ぜひNELLマットレスをご検討ください。
まとめ
ピロートップのマットレスは人の好みによって合う・合わないが異なるため、一概に「ピロートップがついているほうが良い」とはいえません。購入するか悩む場合は、メリット・デメリットをそれぞれ把握したうえで検討すると良いでしょう。
また、ピロートップの寝心地や使用感を試したい方は、後付けタイプのピロートップを購入するのも手段の一つです。現在使用中のマットレスに載せるだけで、手軽にピロートップを試すことができます。
なお、ピロートップのマットレスが合わないと感じる方には、各コイルがしっかりと体を支えてくれるNELLマットレスがおすすめです。詳しい商品内容は、以下の公式サイトからご確認ください。
NELLマットレスの詳細を確認しましょう
NELL公式サイト
