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2023.12.28 更新

電気毛布の電気代は高い?メリットや暖房器具との比較、消費電力を抑えるコツも紹介

電気毛布の電気代は高い?メリットや暖房器具との比較、消費電力を抑えるコツも紹介

電気毛布は、寒い冬に布団を温かくして心地良い眠りに誘ってくれる便利なアイテムです。しかし、使い続けることによる電気代が気になる方は多いのではないでしょうか。

この記事では、電気毛布を使用した1時間あたりの電気代の目安を、エアコンやホットカーペットなど、ほかの暖房器具と比較して紹介します。

また電気毛布のメリットやデメリット、なるべく電気代を抑えるコツも紹介するのでぜひ参考にしてください。

  1. 電気毛布にかかる電気代の目安
  2. 電気毛布で電気代がかかる原因
  3. つけっぱなしにしている
  4. 古い電気毛布を使っている
  5. 電気毛布とほかの電化製品の電気代との比較
  6. 電気ストーブ
  7. こたつ
  8. エアコン
  9. ホットカーペット
  10. 石油ストーブ
  11. 電気毛布を使うメリット
  12. 電気代が安い
  13. 温めたい場所をピンポイントに温められる
  14. 簡単に持ち運びができる
  15. 比較的安く購入できる
  16. 電気毛布を使うデメリット
  17. 部屋全体を暖めることはできない
  18. 低温やけどを起こすリスクがある
  19. 就寝時の使い方に注意が必要
  20. 電気毛布の消費電力を抑えて電気代を節約するコツ
  21. 消費電力の少ないものを選ぶ
  22. 温度設定機能を活用する
  23. タイマーを設定して電源の切り忘れを防ぐ
  24. 電気代が安く使い勝手抜群の電気毛布で寒い冬を乗り越えよう

電気毛布にかかる電気代の目安

電気毛布とは、電熱線が内部に通っている毛布です。腰回りや足元などを直接温められるため、すぐに暖かさを感じられる点が魅力です。

また、消費電力は比較的少なく電気代が安いという特徴もある一方、部屋全体を暖める効果はないため、使い方によって向き不向きがあります。

電気毛布の電気代を計算する際は、下記の計算方法を参考にしてください。電気毛布だけでなく、さまざまな電化製品でも適用できる計算方法です。

1時間あたりの消費電力量(kWh)×電力料金単価(円/kWh)×使用時間(h)

なお、電気料金単価は、公益社団法人全国家庭電気製品構成取引協議会の電気代目安単価31円/kWh(税込)を参考にしています。

電気毛布の1時間あたりの消費電力量を75Whとして計算すると、1時間使ったときの電気代は約2.3円となります(※1)。

(※1)75Wh=0.075kWh
     75Whの場合の計算式  0.075kWh×31円/kWh×1h=2.325円

電気毛布で電気代がかかる原因

さまざまな暖房器具の中でも比較的電気代が安い電気毛布ですが、以下のような場合は電気代がかかってしまうこともあります。

つけっぱなしにしている

どんな電化製品にもいえますが、長時間使うほど電気代は高くなります。電気毛布は1時間使っても約2.3円と比較的安いものの、つけっぱなしにしているとその時間分の電気代がかかります。

使わない時は、こまめに電源を切るなどの対策をしましょう。

古い電気毛布を使っている

電気毛布に限らず、古い家電を使い続けることで余分にコストがかかっている可能性もあります。

暖房器具を含め、近年の電化製品は省エネ化が進んでおり、古い電化製品は現在の電化製品に比べ消費電力が高い場合があるためです。

電気毛布とほかの電化製品の電気代との比較

ここでは、電気毛布とほかの電化製品の特徴や電気代を比較して解説します。なお、消費電力は製品によっても異なるため、あくまで目安として参考にしてください。

1時間あたりの
電気代の目安
主な特徴
電気毛布約2.3円・電気代が安い
・足元などをピンポイントで温められる
電気ストーブ24.8~31円・コストがかかる
・空気は汚れない
こたつ弱…3.1円
強…6.2~9.3円
・すぐに温められる
・乾燥しない
エアコン約13.9円(6畳用)・部屋全体が温まるが寒冷地には不向き
・空気が乾燥する
ホットカーペット約23.5~31円(3畳用)・足元が温まる
・コンパクトサイズが便利
石油ストーブ約1.9~3.9円・部屋全体が温まる
・灯油代もかかる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

電気ストーブ

電気ストーブは、電気ヒーターの放熱を反射板などで利用する暖房器具です。スイッチを入れるとすぐに暖まり、電気を直接熱に変えるため空気が汚れない点が魅力です。

しかし、石油やガスを使う暖房器具に比べて電気代がかかるため、必要な時に電源を入れて短時間での利用や、コンパクトな電気ストーブを小さい部屋に移動して補助的に使用する場合により適しています。

電気ストーブの消費電力量の目安は800~1000Whであるため、1時間あたりの電気代の目安は24.8円~31円となります(※2)。

(※2)800Wh=0.8kWh、1000Wh=1kWhと換算
     800Whの場合の計算式 0.8kWh×31円/kWh×1h=24.8円
     1000Whの場合の計算式 1kWh×31円/kWh×1h=31円

こたつ

こたつの消費電力は比較的少なく、コストパフォーマンスが高い暖房器具の一つです。

部屋全体を暖めることはできないものの、電源を入れたらすぐに暖まる点や部屋が乾燥しにくい点が魅力です。寒い日に外から帰宅してエアコンが効くまでの間に使用するという使い方もできます。

こたつの消費電力量の目安は600Whですが、これは寒いこたつ内の温度を一気に上げる際の電力なので、保温の際はこれほど高くはありません。具体的には弱で100Wh程度、強で200~300Wh程度となります。

そのため、1時間あたりの電気代の目安は、弱で3.1円、強で6.2円~9.3円となります(※3)。

(※3)100Wh=0.1kWh、200Wh=0.2kWh、300Wh=0.3kWhと換算
     100Whの場合の計算式 0.1kWh×31円/kWh×1h=3.1円
     200Whの場合の計算式 0.2kWh×31円/kWh×1h=6.2円
     300Whの場合の計算式 0.3kWh×31円/kWh×1h=9.3円

エアコン

エアコンは、エネルギー消費効率が良いことと、部屋全体を暖めることができ温度調整がしやすいことが特徴です。

ただし、室外機を冷やすことで室内を温めているため、寒冷地では暖房効率が悪くなります。室内が乾燥しやすいというデメリットもあります。

エアコンの消費電力量の目安は室内の広さによりが異なりますが、6畳用のエアコンで450Whです。そのため、1時間あたりの電気代の目安は約13.9円となります(※4)。

なお、睡眠中のエアコンの使用については下記記事で具体的に解説しています。ぜひ、ご一読ください

寝る時 エアコン
【医師監修】寝る時はエアコンを使ったほうが良いの?冷房・暖房を使う際のポイントも解説

(※4)450Wh=0.45kWhと換算
     450Whの場合の計算式 0.45kWh×31円/kWh×1h=13.95円

ホットカーペット

ホットカーペットの魅力は、足元をピンポイントで温められる点です。また、石油や灯油を利用する暖房器具は水蒸気が発生し結露などの原因となりますが、ホットカーペットの場合は水蒸気が生じないため、湿気は発生しません。

1畳用などコンパクトなサイズのものもあるため、用途に応じて柔軟に選ぶことができます。

ホットカーペットの消費電力量の目安は3畳用で760~1000Wh、1時間あたりの電気代の目安は約23.5円~31円となります(※5)。

電気毛布と比較すると、約10~15倍の電気代がかかることがわかります。ただし、上記の計算は3畳用のホットカーペットの場合なので、1人分の1畳用(200Wh程度)であればそこまでかからないでしょう。

(※5)760Wh=0.76kWh、1000Wh=1kWhと換算
     760Whの場合の計算式 0.76kWh×31円/kWh×1h=23.56円
     1000Whの場合の計算式 1kWh×31円/kWh×1h=31円

石油ストーブ

石油ストーブは、石油を燃焼させた熱をファンに送り出す仕組みの暖房器具です。点火する際に電気を使用するため、電気代と灯油代がかかります。強力な温風がでてくるため、早く部屋全体が暖まる点が魅力です。

石油ストーブの消費電力量の目安は62~129Wh(点火時約610Wh)で、1時間あたりの電気代の目安は約1.9円~3.9円です(※6)。

(※6)62Wh=0.062kWh、129Wh=0.129kWhと換算
     62Whの場合の計算式 0.062kWh×31円/kWh×1h=1.922円
     129Whの場合の計算式 0.129kWh×31円/kWh×1h=3.999円

電気毛布を使うメリット

電気毛布を使うメリット

電気毛布を使う主なメリットをほかの暖房器具とも比較しながら4つ紹介します。

電気代が安い

前述での比較でもわかるように、電気毛布は比較的安い電気代で使用できる暖房器具です。電気代を節約しながらも短時間で温まることができるため、効率良く使用できます。

温めたい場所をピンポイントに温められる

一人暮らしの方や、家族が出かけていて1人でリビングにいる際など、常に部屋全体を暖める必要がない場合に重宝します。
 
「自分だけ暖まれば十分」という場面で使用すると、エアコンやストーブを使うよりも省エネで無駄なく使うことができます。

簡単に持ち運びができる

電気毛布や少しサイズが小さい電気ひざ掛けは、家の中でどこにでも持ち運びができる点もメリットです。

また、ひざ掛けとして以外にも「肩から掛ける」「腰に巻く」「床に敷く」など、さまざまな使い方があります。種類によっては洗濯機で洗えるものもあり、衛生的でお手入れもしやすい点も魅力です。

比較的安く購入できる

電気毛布にはさまざまなサイズがあり、大きいサイズのものでも1万円以内で購入できることもあるため、石油ストーブやエアコンなどほかの暖房器具と比較しても値段は安いです。

また、工事も必要ないため、設置費用もかかりません。

電気毛布を使うデメリット

比較的安く購入できて電気代も安いなどメリットが豊富な電気毛布ですが、デメリットもあります。電気毛布をすでに使っている方は注意してください。

また、これから電気毛布を使おうか検討している方は、以下で紹介するデメリットを考慮したうえで検討しましょう。

部屋全体を暖めることはできない

エアコンやストーブのように部屋全体を暖めることはできないため、リビングに複数人でいる場合などには向きません。

ほかの暖房器具と併用する必要もあるため、結果的に電気代が高くなってしまう可能性もあります。

低温やけどを起こすリスクがある

低温やけどは、比較的温度が低くても長時間直接皮膚に接触することで起こります。心地良いと感じる温度ではあるものの、同じ皮膚の場所に長時間直接当てないように注意する必要があります。

電気毛布を折ったり丸めたりして使用すると、必要以上の熱量になる場合もあり危険なため避けましょう。

電気毛布は就寝時に使用する場面もありますが、布団に入る前に暖めておくために利用し、暖まったら布団から出して電源を切っておくことが重要です。

就寝時の使い方に注意が必要

布団の中をあらかじめ暖めておくために使用する際は、つけたまま就寝しないように注意が必要です。前述のとおり低温やけどの恐れがあるほか、かえって眠りが浅くなる場合もあります。

就寝中は深部体温(体の内部の温度)が下がるといわれますが、電気毛布をつけたまま寝てしまうと就寝中の体温よりも高い温度の中で眠ることになります。すると、深部体温が下がりにくくなり眠りが浅くなってしまいます。

そのため、就寝前には忘れずに電源を切りましょう。

電気毛布の消費電力を抑えて電気代を節約するコツ

電気毛布の電気代をなるべく安く抑えるコツを紹介します。

消費電力の少ないものを選ぶ

家電は消費電力が多いほど電気代がかかります。そのため、暖房器具として消費電力が比較的少ない電気毛布を選ぶことは、電気代の節約にもなります。

購入時には使う際の状況をイメージして、大きすぎない適切なサイズのものを購入しましょう。大きいサイズほど消費電力が多く電気代がかかります。

温度設定機能を活用する

電気毛布には弱~強、低~高と温度調節機能がついていることが多くあります。強または高にするほど消費電力は大きくなり電気代は高くなるため、温度設定機能がある場合はなるべく弱または低を選ぶようにしましょう。

例えば、冷たい布団を暖め始める際は「強」または「高」、ある程度暖まったら「弱」または「低」に設定し直します。

タイマーを設定して電源の切り忘れを防ぐ

タイマー機能がある電気毛布の場合は、有効に活用しましょう。前述のとおり、電気毛布をつけたまま就寝してしまうと、眠りが浅くなったり低温やけどをしたりするリスクが高まります。

タイマー機能を使って消し忘れを防止することで、これらのリスクを減らせるだけでなく電気代の節約にもなります。

電気代が安く使い勝手抜群の電気毛布で寒い冬を乗り越えよう

電気毛布は、数ある暖房器具の中でも比較的電気代が安く、すぐに必要な部分だけ暖めることができる点や、持ち運びがしやすい点なども使い勝手が良く魅力といえます。

ただし、就寝中につけっぱなしにすると脱水や低温やけどを起こす可能性が高まることには注意が必要です。

温度調節機能やタイマー機能がついている電気毛布を選び、さらなる電気代の節約や安全を図りましょう。

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