寒い時期になると、湯たんぽの活用を検討されている方もいるでしょう。
長時間布団の中などを温められる冬の定番アイテムですが、「やけどの心配はないか」「どんな種類があるのか」など疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、湯たんぽの基本的な使い方や種類、湯たんぽの選び方を解説します。湯たんぽを使う時の注意点も併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。
湯たんぽの基本的な使い方
湯たんぽの正しい使い方を知ることで、やけどなどを防げます。まずは、基本的な湯たんぽの使い方を把握しましょう。
湯たんぽは以下のような使い方ができます。
- 布団の中に入れておいて温める
- テレワークなどの作業中足元に置く
- お腹の上に乗せて温める
湯たんぽにはさまざまな種類がありますが、専用カバーやタオルなどで包んで使うものが多いです。同じ場所に長く当たると、低温やけどの恐れがあるため注意してください。
湯たんぽを使用するメリット
湯たんぽには、以下のようなメリットがあります。
- 長時間温かさを保てる
- 環境にやさしく経済的
- 空気や肌が乾燥しにくい
それぞれ詳しく解説します。
長時間温かさを保てる
湯たんぽを活用すれば、長時間温かさを保てます。就寝前に布団の中に入れて温める定番の使い方のほか、作業中の足元に置いて使用することも可能です。温かさが持続するため、長時間の作業でも快適に過ごせるでしょう。
温かさが持続する時間は素材や湯たんぽの種類によって異なりますが、4時間以上のものが多く、長いものだと8時間前後温かさが持続するものもあります。
環境にやさしく経済的
湯たんぽは、ストーブやエアコンなどの暖房器具に比べて消費電力が少なく経済的で、環境にもやさしいアイテムです。本体を繰り返し長く使えるため、エコや暖房代の節約にも繋がります。
暖房器具よりも安く手に入りやすい点もメリットの一つです。また、お湯があれば使用できるため、いざという時や災害時にも役立ちます。
空気や肌が乾燥しにくい
湯たんぽを活用すれば部屋を乾燥させずに温められるため、肌荒れや喉の乾燥が気になる方でも使いやすいでしょう。暖房器具による乾燥が苦手で不調になりやすい方にもおすすめです。
湯たんぽを使って部屋全体を温めることは難しいものの、足元やお腹など温めたいところをピンポイントでしっかりと温められます。
湯たんぽの種類
湯たんぽにはいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。
- 金属製の湯たんぽ
- プラスチック製の湯たんぽ
- ゴムやシリコン製の湯たんぽ
- 陶器製の湯たんぽ
それぞれ詳しく解説します。
金属製の湯たんぽ
トタン・ステンレス・銅などを使用した金属製の湯たんぽは熱伝導に優れており、すぐに本体を温めることが可能です。
直火加熱ができる製品も多いため、お湯を入れ替えなくても使えて便利です。中には、コンロだけでなくIHに対応した商品もあります。ただし、金属製でも直火やIHに対応していない製品もあるため、加熱する際は取扱説明書を事前に確認しておくと良いでしょう。
熱伝導に優れた金属製湯たんぽを使う時は、本体が熱くなりすぎないように、カバーをかけるなどの対策を行いましょう。お湯を入れる際や湯たんぽを運ぶ時には、やけどしないよう注意してください。
注意点として、金属製の湯たんぽは錆びやすいため、使い終わったら必ず乾燥させて保管しましょう。
プラスチック製の湯たんぽ
軽くて使いやすいものがお好みなら、プラスチック製の湯たんぽがおすすめです。プラスチック製は価格が安いものも多いため、湯たんぽをお試しで使いたい方や、あまりコストをかけたくない方にも向いています。
ただし、ほかの素材と比べて保温性はやや低めなものが多い傾向にあります。高温に弱く、熱湯が使用不可の場合もあるため、使用前にはしっかりと説明書をチェックしてください。
ゴムやシリコン製の湯たんぽ
柔らかいゴムやシリコンで作られた湯たんぽは、体にフィットしやすい点が魅力です。水を抜けば薄くなるため、外出先にも持ち運びやすいサイズになります。
ゴムやシリコン製の湯たんぽは、本体の3分の2程度お湯を入れて、空気をしっかりと抜いて使用します。製品によってはゴム素材の匂いが気になる場合もあるため、匂いに敏感な方は注意が必要です。
また、温冷どちらにも対応している商品なら氷枕のようにも使えるため、季節を問わず活用できます。
陶器製の湯たんぽ
見た目がおしゃれな陶器製の湯たんぽは、温かさもしっかりと持続します。
ただし、本体の重さがあり、割れてしまう可能性がある点には注意が必要です。重いものを持つことに慣れていない方には扱いにくい可能性があるため、購入前に重さを確認しておくと良いでしょう。
湯たんぽを選ぶ際のポイント
続いて、湯たんぽを選ぶ際にチェックしたいポイントを解説します。
- 湯たんぽの加熱方法で選ぶ
- 湯たんぽの大きさで選ぶ
- カバーがついた湯たんぽを選ぶ
それぞれのポイントを押さえて、自分に合った湯たんぽを選びましょう。
湯たんぽの加熱方法で選ぶ
湯たんぽによって、お湯を入れるタイプ・充電式のタイプ・電子レンジで加熱するタイプなど、さまざまな加熱方法があります。定番のお湯を入れるタイプは、やかんなどでお湯を沸かして、湯たんぽの中に注いで使います。
充電式の湯たんぽは、外出先やデスクでも使用しやすい魅力がありますが、使いたい時に充電が切れていると不便なこともあるでしょう。
電子レンジで加熱できる湯たんぽは、お湯を沸かす手間を省けるため、面倒な作業を避けたい方に向いています。ただし、使い方を誤ると破裂や過剰加熱の可能性があるため、説明書に書かれた加熱方法を必ず守りましょう。
加熱方法ごとにメリット・デメリットがあるため、使いやすいものを選んでください。
湯たんぽの大きさで選ぶ
大きいサイズの湯たんぽは、広範囲を温めたい時に便利ですが、持ち運びにはあまり向いていません。大きめでフラットなデザインの湯たんぽは安定して置きやすいため、大きさと合わせて形状にも注目しましょう。
小さなサイズは持ち運びやすく、職場など外出先でも使いやすいですが、温められる範囲には限界があります。お腹や足元など、ピンポイントに温めたい箇所がある際に役立つでしょう。
使用する目的に合わせて大きさを選ぶことが大切です。
カバーがついた湯たんぽを選ぶ
湯たんぽが直接肌に触れ続けると低温やけどを起こす可能性があるため、カバーをつけることが推奨されています。
専用カバー以外に厚手の布やタオルを巻いても良いですが、専用カバーがあるとより安全に使えるため、カバーがついた湯たんぽを選ぶことがおすすめします。
専用カバーなら大きさがフィットするうえに、温かさを保ったまま使用できます。さまざまなデザインのカバー付き湯たんぽが販売されているため、好みに合ったものを選ぶと良いでしょう。
湯たんぽを使う時の注意点
湯たんぽを使う時の注意点を解説します。
- 長時間体に接触しないようにする
- 加熱時間を守る
- お湯を入れる際のやけどに注意する
注意点を守り、安全に湯たんぽを使用しましょう。
長時間体に接触しないようにする
長時間湯たんぽが体に接触していると、低温やけどを起こす可能性があります。低温やけどとは、高温ではなく心地よさを感じる程度の温かさであっても、長時間同じ部位に接触していることで起こるやけどのことです。
就寝時に使用する場合は、就寝前に湯たんぽを入れておいて、就寝時には湯たんぽを外に出すように決めておくと良いでしょう。
直接体に触れさせる際には、カバーや厚手の布などを巻いて使ってください。皮膚に異常がないか、使っている時は都度確認しましょう。
以下の記事では、就寝時に手軽にできる寒さ対策を紹介しています。寝室の寒さが気になる方は、ぜひ参考にしてください。
加熱時間を守る
直接火にかけられる湯たんぽや、電子レンジに対応した湯たんぽは加熱時間が決められています。決まった加熱時間以上に温めると、やけどや本体の破裂などに繋がるため注意が必要です。
また、コンロやIHに対応していない湯たんぽは、絶対に直接加熱しないでください。変形や破裂の原因となります。
お湯を入れる際のやけどに注意する
お湯を入れて使用する湯たんぽの場合、熱いお湯を本体へ注ぐ必要があります。やかんなどからお湯を移す際、やけどしないよう注意してください。
なお、注水口が広く設計されたものを選ぶと、こぼしにくくお湯を入れやすいためおすすめです。
効果的な湯たんぽの使い方をマスターして暖かく過ごそう
湯たんぽは経済的に使えて、長時間温かさを保てる冬の定番アイテムです。夜寝る前に布団に入れておけば温かい布団で眠れるため、冷えが気になる方にも向いています。
金属製・プラスチック製・陶器製など、湯たんぽの素材にはいくつかの種類があり、この記事で紹介したようにそれぞれ特徴が異なります。自分にぴったりな湯たんぽを選び、効果的な使い方をマスターして冬を快適に過ごしましょう。