シーツにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。また、使用している寝具(マットレスや敷布団など)によっても向き不向きがあります。そのため、シーツの種類と特徴を把握しておくことが大切です。
また、同じ種類のシーツでも、素材や機能性などは異なり、選択する商品によって寝心地に大きな違いが生じます。快適な睡眠を求めるのであれば枕やマットレスといった寝具だけではなく、シーツにもこだわることが重要です。
この記事ではシーツの種類と特徴を紹介するほか、選び方も解説します。シーツの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
【一覧表】種類別にベッド用シーツの特徴を紹介
ベッド用シーツにはさまざまな種類のものが販売されています。
以下、代表的なシーツの種類について、形状・対象・特徴を一覧表にまとめました。
| 種類 | 形状 | 対象 | 特徴 | 
|---|---|---|---|
| フラットシーツ | 一枚の布 | マットレス、敷布団 | 一枚の布を被せ、余り部分を下に挟み込んで使用する | 
| ボックスシーツ | ふち部分にゴムが通っており上から被せる | マットレス、敷布団 | ゴムを引っ掛けるようにして包み込む | 
| ワンタッチシーツ | ふち部分にゴムが通っており上から被せる | 敷布団 | ボックスシーツと同様の使い方だが、マチがないため敷布団に使われることが多い | 
| ファスナーシーツ | ファスナーが付いた布 | 敷布団 | 布団を包み込んでファスナーで閉じる | 
| ポケットシーツ | 端がポケット状になっている布 | 敷布団 | シーツの端っこがポケットのようになっており、敷布団を入れ込むように装着する | 
それぞれのシーツについて、以下で詳しく紹介します。
フラットシーツ
フラットシーツは一枚の布で作られたシーツのことです。一般的には、一枚のシーツでマットレスや敷布団を包み込み、はみ出る部分をマットレスや敷布団の下に挟み込んで使います。
一枚の布なので自宅でも簡単に洗濯ができて、アイロンもかけやすいです。
しかし、マットレスや敷布団にフィットさせるためのゴムなどは入っていないため、ベッドメイキングを行う際に少し手間がかかると感じるかもしれません。
また、余った布はマットレスや敷布団の下に挟み込んで固定しているだけなので、寝返りを打った際にずれやすい傾向があります。
ボックスシーツ
ボックスシーツは、入口の周辺にゴムが入っているタイプのシーツです。マットレスや敷布団に装着する際には、端から引っ掛けるようにして被せて使います。
伸縮するゴムがマットレスや敷布団にフィットするので、ベッドメイキングが簡単なところがメリットです。ゴムによって固定される構造から、寝返り時にずれる心配も比較的少ないでしょう。
付け外しがしやすいため、頻繫に洗濯して衛生的に使いたい方にも向いています。
ワンタッチシーツ
ワンタッチシーツは、ボックスシーツのように入口の周辺にゴムが入ったタイプのシーツです。
似た構造をしているワンタッチシーツとボックスシーツの大きな違いは、布団の厚みをカバーする「マチ」の有無です。ワンタッチシーツはマットレスを包めるだけのマチがないことから、主に敷布団に使われます。
ワンタッチシーツもゴムが入っている構造なので布団への脱着がしやすく、お手入れが簡単です。さらに、寝返りを打った時にシーツがずれにくくなっています。
ファスナーシーツ
ファスナーシーツは、布団を包んでファスナーで閉じるタイプのシーツです。布団をくるっと包む形で被せて、ファスナーで閉めて使用します。
枕カバーにも多いタイプで、ファスナーを閉めて使うので極端にずれることがありません。敷布団や掛布団に使用されることが一般的ですが、大きさによってはマットレスにも使用できます。
しかし、マットレスを持ち上げてファスナーシーツで包む必要があり、重さがあるマットレスだと脱着が難しい傾向があります。
ポケットシーツ
ポケットシーツは、端がポケット(袋状)になっており、敷布団の端をポケットに入れ込むように装着するシーツです。敷布団の端をポケットに入れ込むだけで簡単に装着できます。
また、ポケットに入れている部分が固定されて、ずれにくい点が長所です。
一方で、ポケットシーツの構造は独特のため、やや畳みにくかったり、アイロンをかけることが大変だったりと、洗濯後の管理が手間に感じてしまうかもしれません。
なお、ポケットシーツの構造上、一般的に敷布団用の製品が多いため、マットレスへの使用は不向きです。
シーツはマットレスカバーや敷きパッドと何が違うの?
寝具について調べていると、シーツ以外にも「マットレスカバー」や「敷きパッド」といったアイテムを目にしたことがあるかもしれません。
それぞれの大まかな違いを紹介すると下記のとおりです。
| 種類 | 使い方 | 使う目的 | 
|---|---|---|
| マットレスカバー | ファスナーなどで全体を覆って使う | ・汚れを防ぐ | 
| 敷きパッド | シーツの上に敷いて使う | ・温度・湿度調整 ・汗の吸収 | 
| マットレストッパー | マットレスの上に載せて使う | ・寝心地の調整 | 
一般的に「カバー」という名称は、全体を覆って使う商品に使用されることが多く、「シーツ」という名称は、上にかぶせて使う商品に使用する傾向があります。
マットレスカバーは、シーツと同じようにマットレスの汚れを防ぐことが役割です。
敷きパッドは、少し厚みがあるものが多く、シーツの上に敷いて使います。冷感効果や保温効果がある商品も販売されているので、それぞれの性能によって季節に応じて使い分けて使うことが可能です。
マットレストッパーは、マットレスの上に重ねて使うことが多いアイテムで、経年劣化などによってマットレスにへたりが出てきた時に、寝心地を調整するために使われます。
これらのアイテムは必ずしもすべて使うべきものではなく、状況に合わせて使い分けることがおすすめです。
例えば、マットレスを衛生的に使いたい場合にはシーツやマットレスカバー、寝心地を調整したいのであれば敷きパッドやマットレストッパーなど、求める機能に応じて選択しましょう。
肌触りが好みなアイテムを使用すれば、睡眠時にリラックスしやすくなり睡眠の質が高まることが期待できるため、実際に触りながらいろいろと試してみてください。
シーツのおすすめの選び方
マットレスにかぶせて使うシーツを選ぶ際には、以下のポイントに注目して選ぶことをおすすめします。
- お手入れのしやすさで選ぶ
- シーツのサイズで選ぶ
- シーツの素材で選ぶ
- シーツの色やデザインで選ぶ
- シーツの機能性で選ぶ
それぞれについて以下で詳しく紹介します。
お手入れのしやすさで選ぶ
人は就寝中にコップ約1杯分の寝汗をかくとされており、さらに髪の毛からフケが落ちることもあるため、マットレスは意外と汚れやすいものです。就寝中に生じる汚れを防ぐためにも、マットレスにはシーツをかぶせて定期的にお手入れを行いましょう。
お手入れのしやすさでいうと、ふち部分にゴムが入っているボックスシーツは脱着がしやすくおすすめです。一枚布のフラットシーツも洗濯は簡単ですが、その後ベッドメイキングをするのに時間がかかるため、頻繁なお手入れが面倒に感じるかもしれません。
シーツのサイズで選ぶ
マットレスに使うシーツを選ぶ場合、縦と横のサイズだけでなく厚みに応じた「マチ」があるかも確認しましょう。例えば、マットレスの厚みが30cmあるのにマチが20cmしかないシーツを選んでは、厚みが入らず使えません。
敷布団に使う場合には、縦と横のサイズを確認すれば良く、ともに敷布団の寸法+5cmほどの余裕があれば問題なく使用できます。
掛布団に使うシーツを選ぶ際には、サイズの表記を確認してください。例えば、「掛布団の表記がシングルならばシーツもシングル」といったように、同じサイズのものを選べば問題ありません。
マットレスや敷布団に使うシーツも、基本的には同じサイズ表記のものを購入すれば使えますが、メーカーや商品によって多少の誤差がある点には注意が必要です。
使っているマットレスと同じメーカーのシーツがある場合は、揃えて購入するとよいでしょう。
また、シングル・ダブルサイズは流通量が多いため、寝具とシーツも豊富な種類が販売されていますが、セミダブル・クイーン・キングは流通量が少ない傾向にあり、シーツのバリエーションも少なくなっています。
パートナーと2人でクイーンやキングサイズのベッドに寝たいけど、マットレスやシーツのデザインにもこだわりたいという方は、シングルサイズのマットレスを2つ購入し連結して使う方法も検討すると良いでしょう。
なお、敷布団やマットレスに最適なシーツのサイズについて詳しく知りたい方は、下記記事もご覧ください。
シーツの素材で選ぶ
シーツは生地に使用されている素材によって、性能や肌触りなどの特徴が異なります。
シーツに使われる主な素材と、その特徴は以下のとおりです。
| 素材 | 特徴 | 
|---|---|
| 綿(コットン) | ・さらさらした肌触り ・吸水性に優れている | 
| 麻(リネン) | ・さらさらした肌触り ・吸湿性・放湿性に優れている | 
| 絹(シルク) | ・ツルツルした肌触り ・吸湿性・保温性に優れている | 
| 羊毛(ウール) | ・断熱性が高い ・保温性に優れている | 
| ポリエステル | ・シワになりにくい ・洗濯後の乾きが早い | 
| アクリル | ・ウールに似た性質の合成繊維 ・耐久性が高い | 
| レーヨン | ・ひんやりした涼感がある ・吸湿性に優れている | 
それぞれの素材について、以下で詳しく紹介するので、選ぶ際の参考にしてください。
綿(コットン)
綿(コットン)は、代表的なシーツの素材で流通量も多いため、幅広いカラーやデザイン、価格帯の商品が発売されています。
さらさらとした肌触りで吸湿性に優れているので、一年を通して使用しやすいところも特徴です。
ただし、肌触りは使用されている綿の品質によっても異なるため、肌触りにこだわる方は、購入の際に品種や産地をチェックすると良いでしょう。
麻(リネンなど)
麻には複数の種類があり、なかでも代表的なリネンは吸放湿性に優れた素材です。リネンには温度を制御する機能もあり、ひんやりした触り心地なので、寝苦しい夏場などに使用するのに向いています。
耐久性があって汚れが落ちやすく、洗濯できるものが多いため、衛生面を重視する方にもおすすめです。
絹(シルク)
絹(シルク)は、ツルツルとした肌触りで保温性に優れているため、冬場のような寒い時期に使用するのに向いています。
ただし、洗濯できないものが多くお手入れが難しいため、長期的な使用にはあまり向いていません。どうしても絹素材のものを使いたいのであれば、シーツよりも汚れにくい掛布団カバーに使うと良いでしょう。
羊毛(ウール)
羊毛(ウール)は、弾力性・保温性・断熱性に優れており、温めた空気を逃さない構造なので、冬場の使用におすすめの素材です。
100%ウール素材のものほど保温力や肌触り、吸放湿性に優れていますが、その分、価格も高額になる傾向があります。ウールの配合率や品質と予算との兼ね合いを考えつつ、ちょうど良いと感じる商品を選びましょう。
ポリエステル
ポリエステルとは、化学的に合成された原料から生成された繊維で、さらさらした手触りと洗濯後の乾きやすさが特徴の素材です。
吸湿性が低いため、寝汗のベタつきによって寝苦しさを感じることもありますが、なかには「冷感」「保温」といった加工が施されたタイプも発売されています。季節に応じた種類のものを選ぶことで、快適な使用感に繋がりやすくなるでしょう。
アクリル
アクリルは石油を原料とする合成繊維で、ふっくらとした触り心地で暖かさがある素材です。虫やカビに強いため劣化しにくく、安価なものが多いので手に入れやすい傾向があります。
しかし、吸水・吸湿性が低く、寝汗によってベタつきを感じやすいところは注意点です。
レーヨン
レーヨンは、木材パルプまたは綿セルロースから作られる再生繊維です。吸湿性に優れておりひんやりとした涼感があるので、夏場に使うのに向いています。
一方、水に濡れると縮んで耐久性が落ちるほか、摩擦に弱く毛玉ができやすい素材です。デリケートな繊維なので、お手入れは基本的にクリーニングとなることも覚えておきましょう。
シーツの色やデザインで選ぶ
基本的にシーツはマットレスや敷布団にかぶせて使うので、視覚的に見える部分となります。部屋の雰囲気にこだわりがある方は、シーツの色やデザインがインテリアとマッチするものを選んでください。
特にマットレスにシーツをかぶせて使う場合、敷布団とは違って常に部屋のなかに設置することとなるため、インテリアとしての要素が大きくなります。
色やデザインを部屋の雰囲気と統一することで、おしゃれな空間を演出しやすくなるでしょう。
シーツの機能性で選ぶ
シーツを選ぶ際には、清潔に保ちやすい機能が備わっているものを選ぶと良いでしょう。
マットレスや敷布団は通年で使うものなので、カビや汚れによって不衛生な状態では、肌への影響やアレルギーなど健康面での心配もあります。
衛生的に使い続けるためには、防臭・防ダニ・抗菌加工が施されたものや、吸放湿性に優れた商品がおすすめです。
また、季節に応じてシーツを使い分けても良いでしょう。例えば、夏には冷感タイプ、冬には保温タイプという形で使い分ければ、気温に合わせて温度調節が行いやすくなるため、快適な睡眠に繋がるかもしれません。
シーツと一緒にマットレス選びにもこだわるべき理由
快適な睡眠をとるためにはシーツの性能も大切ですが、体を支えるマットレスにもこだわることをおすすめします。
シーツだけ肌触りや機能性に優れていても、マットレスが体に合っていなければ快適な睡眠には繋がらないかもしれません。
快適な睡眠のためには、スムーズに寝返りが打てるマットレスであることが重要です。
就寝中には、体の重さによる圧力がかかり続けた状態となりますが、その体圧をマットレスに上手く分散させるためには、適度な回数の寝返りを打たなくてはなりません。
体圧分散性に優れており適度な反発力があるマットレスであれば、体が押されるようにして寝返りを打ちやすくなり、体にかかる負担が軽減できる可能性があります。
現在使っているマットレスだと寝づらいと感じるのであれば、シーツの買い替えと同時にマットレスの見直しも検討してみてください。
寝返りに特化したNELLマットレスで快適に眠ろう
シーツと同時にマットレスの買い替えも検討している方には、寝返りの打ちやすさを追求して開発されたNELLマットレスと、専用のNELLボックスシーツをおすすめします。
人は就寝中に寝汗をかくので、基本的にはどのようなマットレスであっても定期的なお手入れは必要です。
マットレスを清潔に使い続けるためにも通気性は重要な要素ですが、NELLマットレスは独立したコイルが内蔵されたポケットコイルマットレスなので、内部に空気が通りやすく通気性にも優れています。
通気性を阻害する分厚いウレタンは使用せず、薄いウレタンと不織布を交互に重ねた独自の13層構造となっているところもポイントです。
さらに、消臭効果・防ダニ・抗菌・防臭機能を兼ね備えた高機能な綿生地「TEIJIN MIGHTYTOP® Ⅱ」を使用しているため、毎日清潔に使用しやすくなっています。
NELLマットレスの料金などの詳細は、以下のとおりです。
| 値段(税込) | 79,900円/シングル 94,900円/セミダブル 109,900円/ダブル 134,900円/クイーン 154,900円/キング | 
|---|---|
| コイル数 | 1,173個/シングル 1,479個/セミダブル 1,734個/ダブル 1,989個/クイーン 2,397個/キング | 
| 送料 | 無料 (沖縄県本島を除く) | 
| 返品(※) | 返品・全額返金可能 (商品到着後14日以降120日以内) | 
| 保証期間 | 10年間 | 
(※)最低14日間の試用が必要です
専用のNELLボックスシーツと合わせればさらに快適に
NELLボックスシーツは、寝返りに特化した厚みのあるNELLマットレスにぴったりはまる、シンデレラフィットシーツです。
NELLマットレスの通気性の良さと合わせて、NELLボックスシーツは衛生面でも睡眠の質をサポートします。こだわりの生地は制菌加工が施され、汗臭や生乾き臭の原因菌※の増殖を99.9%以上抑えてくれます。
さらに、伸縮性にも優れており、マットレスへの取り付けを限りなく簡単にしました。シワやヨレができても、シーツをひとつまみ「ぴんっ!」と張るだけで、1秒ベッドメイキングが完了します。
※汗臭の原因菌と言われる「黄色ブドウ球菌」と生乾き臭の原因菌と言われる「モラクセラ菌」
睡眠の質アップを目指すなら、NELLボックスシーツとNELLマットレスをぜひ合わせてチェックしてみてください。
寝心地を試してみたい方は、NELLの「120日間のフリートライアル」をぜひご活用ください。 NELLマットレスおよびNELLボックスシーツは商品到着後120日以内であれば、返品・全額返金の対応を受け付けています。
シーツとマットレスを組み合わせた使用感をぜひ確かめてみてください。
120日間のフリートライアルを始めましょう
NELL 公式サイト
最適なシーツを選んで睡眠の質を高めよう
ひと口にシーツといってもさまざまな種類があり、それぞれ特徴や使い方は異なります。
フラットシーツやボックスシーツのように、敷布団とマットレスの両方で使用できるシーツもあれば、ポケットシーツのようにマットレスには不向きなシーツもあるので、特徴や使い方を把握しておくことが大切です。
また、使われている素材によって肌触りにも差が出るため、自分が何を重視して商品を選びたいのかを明確にしておきましょう。
シーツは体に直接触れるものなので、特に通気性や吸放湿性に注目して選ぶことをおすすめします。清潔な寝具で眠りたいのであれば、シーツだけでなくマットレスも通気性に優れているものを選んでください。
NELLマットレスは、内蔵されたコイルが独立している構造の「ポケットコイルマットレス」です。空気が通りやすい構造なので通気性に優れており、防ダニ・抗菌などの機能を持つ綿生地を使っていることからも、清潔さを保ちやすくなっています。
衛生的で寝心地抜群な寝室を目指したい方は、NELLマットレスとNELLボックスシーツを合わせてチェックしてみてください。
NELLマットレスの詳細を確認しましょう
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