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2022.12.21 更新

【医師監修】肋間神経痛で眠れない時の対処法は?痛みの原因や対処法などを分かりやすく解説

【医師監修】肋間神経痛で眠れない時の対処法は?痛みの原因や対処法などを分かりやすく解説

肋間神経痛は人によって痛む箇所や程度は異なり、場合によっては眠れなくなるぐらい痛む場合があります。

この記事では、肋間神経痛の原因や、痛みによって眠れない場合の対処法を分かりやすく解説します。肋間神経痛で眠れない方は、参考にしてください。

  1. 肋間神経痛とは
  2. 肋間神経痛の原因
  3. 症候性肋間神経痛の原因
  4. 特発性肋間神経痛の原因
  5. 肋間神経痛を和らげて寝る方法
  6. ストレスを解消する
  7. ストレッチなどの適度な運動
  8. 身体を温める
  9. 日頃から姿勢を正す
  10. 睡眠環境を整える
  11. 肋間神経痛が生じた場合に推奨できないこと
  12. 痛みを放置する
  13. 自己判断で薬を服用する
  14. 肋間神経痛が続く場合は医療機関の受診も検討する
  15. まとめ

肋間神経痛とは

肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)とは、肋骨のに沿って走る「肋間神経」が刺激されて、上半身に痛みが出る症状のことです。

特定の肋間神経に生じる痛みのため、範囲が限られていることが特徴です。また、電気が走るような急激な痛みやじくじくした痛みが、胸の前面から背中、あるいはわき腹に生じるなど、痛み方や強さ、痛む場所などが人によって異なります。

痛みが発生するタイミングも人によって異なり、次のような動作をしていると痛む傾向があります。

  • 咳をする
  • 深く息をする
  • 身体を動かす

肋間神経痛の共通した特徴は、上半身の左右片方に痛みが起こることです。そのため、左右同時に痛みが起こることはあまりありません。

來村昌紀

來村昌紀

らいむらクリニック院長

眠る姿勢や寝返りを打つ際に肋間神経が刺激され痛みが増強したり、あるいは呼吸に伴う胸郭の動きによって痛みが増悪するため、十分な呼吸ができず息苦しさで熟睡できなくなる場合があります。

肋間神経痛の原因

肋間神経痛は、肋間神経を刺激する原因が明確な場合を症候性肋間神経痛と呼び、原因が不明な場合を特発性肋間神経痛と呼びます。

症候性肋間神経痛と特発性肋間神経痛を順番に解説します。

症候性肋間神経痛の原因

症候性肋間神経痛は、次のような症状が原因により肋間神経が刺激されることで、痛みが起きます。

  • 変形性脊椎症
  • 胸椎椎間板ヘルニア
  • 脊椎腫瘍
  • 肋骨骨折や肋骨の腫瘍
  • 帯状疱疹

変形性脊椎症や胸椎椎間板ヘルニア、脊椎腫瘍など脊椎に問題がある場合や、肋骨の骨折や腫瘍などのように肋骨自体に問題があると、肋間神経が刺激されます。

例えば、身体を動かした時や上半身を前後左右に曲げた時に痛みを強く感じたり、息ができないほど痛む場合は、症候性肋間神経痛の可能性が高いです。

また、脊椎や肋骨に原因がない場合は帯状疱疹が原因で症候性肋間神経痛が起きている可能性があります。帯状疱疹はウイルスが神経の中を通って皮膚に発疹を起こす疾患で、胸部に発症すると肋間神経を刺激します。

特発性肋間神経痛の原因

特発性肋間神経痛は、症候性肋間神経と違って、明確な原因が不明な痛みです。脊椎や肋骨などに問題が無いにも関わらず、肋間神経の異常興奮により発生するとされています。特発性肋間神経痛は次のような原因が考えられます。

  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 疲労
  • 姿勢が悪いなど

特発性肋間神経痛は片側の肋骨に沿って、針で刺すような鋭い痛みが発作的に繰り返す痛み方が特徴です。

肋間神経痛を和らげて寝る方法

肋間神経痛を和らげて寝る方法

肋間神経痛の痛みで眠れない方は、下記の方法を知っておくと良いでしょう。

  • ストレスを解消する
  • ストレッチなどの適度な運動
  • 身体を温める
  • 日頃から姿勢を正す
  • 睡眠環境を整える

肋間神経痛を和らげて寝る方法を順番に解説します。

ただし、今回紹介する方法は明確な原因が不明な特発性肋間神経痛を和らげて寝る方法です。肋間神経を刺激する明確な原因が分かっている症候性肋間神経痛で試すと、原因部分を傷める恐れがあるので、症候性肋間神経の方は原因の治療を優先しましょう。

ストレスを解消する

特発性肋間神経痛は症状が出るタイミングが不特定であることが多いです。過労や睡眠不足、季節の変わり目などでストレスを受けたり、溜め込んだりしていると発症しやすくなります。

そのため、下記のようなストレス解消方法を実践し、生活リズムを整えることで、痛みが和らぐ可能性はあります。

  • バランスの良い食事を摂取する
  • 気分転換をする
  • 睡眠の質を高める

ストレスを受けると交感神経が働き、食欲の低下や肥満などを招きます。食生活の乱れによって体重の増減や睡眠リズムを乱さないように、毎日きちんと規則正しい食事を心がけましょう。

また、心配事が頭から離れずストレスが溜まっている場合は、気分転換がおすすめです。自分に合った趣味やスポーツに励むことで、ストレス解消に繋がります。

ほかにも、睡眠の質を高めるために就寝前のスマホ操作を控える、思い切って環境を変えるなどの方法を試して、ストレスを解消しましょう。

ストレッチなどの適度な運動

肋間神経痛の原因には、パソコン作業やデスクワークなどで、長時間にわたり同じ姿勢で過ごしたことで身体の血流が滞り、筋肉が緊張して神経痛を招いていることも挙げられます。

そのため、ウォーキングや次のような軽いストレッチなどの適度な運動を行って筋肉の緊張をほぐすと、肋間神経痛の痛みが和らぐ可能性があります。

パソコン作業やデスクワークで長時間同じ姿勢でいる方は、無理のない範囲で運動しましょう。

身体を温める

寒くなると血管が収縮して血液の循環が悪くなり、筋肉が縮こまります。筋肉が縮こまると肋間神経痛を招きやすくなるため、冬になると痛みだす方は珍しくありません。

寒い時期は入浴やシャワーなどで身体を温めて血液循環を良くすると、痛みが和らぎ、肋間神経痛の軽減や予防に繋がります。ただし、温め過ぎると痛みが増すことがあるので、注意しましょう。

日頃から姿勢を正す

寒さで身体が縮こまると猫背になりやすいですが、猫背や悪い姿勢は神経痛を悪化させます。

肋間神経痛を和らげるためには、胸や背中に負担をかけないように正しい立ち姿勢や座り姿勢を意識し、長時間座り続けることも避けましょう。

睡眠環境を整える

寒さで身体が縮こまらないように、睡眠環境を整えることも意識しましょう。睡眠の質を高めることにも繋がるので、ストレス解消の効果も期待できます。

身体を冷やさないよう睡眠環境を整える方法は以下のとおりです。

  • 寝室の温度と湿度を調整
  • 寝床内環境を整える
  • 暖かい寝巻きにするなど

上記の方法で睡眠環境を整えて、身体をしっかりと休めましょう。

肋間神経痛が生じた場合に推奨できないこと

肋間神経痛が生じた場合に推奨できないことは以下のとおりです。

  • 痛みを放置する
  • 自己判断で薬を服用する

肋間神経痛が生じた場合に推奨できないことを順番に解説します。

痛みを放置する

痛みを自覚したら、放置せずに医療機関への受診をおすすめします。

肋間神経痛が起きる原因は幾つも考えられますが、原因となっている疾患を調べて治療をすることが大切です。放置していると病気が悪化する恐れがあるので、早めに対処しましょう。

來村昌紀

來村昌紀

らいむらクリニック院長

痛みの部分に発疹がある場合には帯状疱疹の可能性があります。また胸部の痛み以外に息苦しさや足の痺れなど他の症状を伴う場合には肺の病気や脊髄の病気の可能性もあり早い目の受診が必要です。

自己判断で薬を服用する

肋間神経痛に対して、自己判断で薬を服用することは避けましょう。

肋間神経痛は原因が様々であるため、原因に合った薬でないと効果が見られない場合があります。また、薬は飲み合わせによっては思わぬ副作用を招くリスクもあるので、過去に処方された薬を自己判断で服用したり、市販の薬を服用したりするのは止めましょう。

肋間神経痛が続く場合は医療機関の受診も検討する

肋間神経痛は、肋骨や脊椎などの症状により肋間神経を刺激していると原因が明確なケースもあれば、肋間神経を刺激する原因がはっきりしないケースもあるため、自己特定が困難な症状です。

また、肋間神経痛に似た別の病気の可能性もあるので、まずは医師に診断してもらうことが重要です。
上半身の痛みで眠れない方は医療機関を受診して、肋間神経痛が起きる原因を特定し治療を受けましょう。

來村昌紀

來村昌紀

らいむらクリニック院長

肋間神経痛がひどく脊髄の病気を疑う場合には整形外科、肺など胸の病気を疑う場合には呼吸器外科、発疹があり帯状疱疹を疑う場合には皮膚科の受診になります。

それらの科の受診で問題ない場合で痛みがひどい場合には麻酔科のペインクリニックなどの受診が必要な場合もあります。

まとめ

肋間神経痛とは、脊髄から肋骨の間にある肋間神経が刺激されて起きる痛みです。肋間神経が刺激される原因が分かっている肋間神経痛を症候性肋間神経痛、不明な場合を特発性肋間神経痛と呼びます。

特発性肋間神経痛はストレスによって身体が緊張していると起きる傾向があるため、肋間神経痛で眠れない場合は、ストレス解消や軽いストレッチなどで筋肉をほぐしましょう。

今回紹介した方法を試しても痛みが治まらない時場合は、医療機関に相談してください。

この記事の監修者
來村昌紀
來村昌紀らいむらクリニック院長
らいむらクリニック院長。和歌山県出身。和歌山県立医科大学、千葉大学大学院卒業。医薬学博士、脳神経外科専門医、頭痛専門医・指導医、漢方専門医・指導医。脳神経外科医をへて、漢方医学を学び、2014年千葉市に「らいむらクリニック」を開設。内科、外科、漢方内科、頭痛外来を専門とし、クリニックの理念は「東洋医学と西洋医学を融合し、みんなを美しく、元気で、笑顔に!!」です。LINE、インスタグラム、YouTubeなどSNSも積極活用し、患者さんの満足度を向上している。著書に「漢方専門医の脳外科医が書いた漢方の本・入門編」「頭痛専門医・漢方専門医の脳外科医が書いた頭痛の本」「究極の疲れない脳」「がんばらない小さなクリニックの経営戦略」。
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