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2024.05.10 更新

【医師監修】寝る時の髪の毛のダメージ対策・ケア方法7選を紹介!

【医師監修】寝る時の髪の毛のダメージ対策・ケア方法7選を紹介!

髪の毛をキレイに保ちたいという方は多いと思いますが、特に寝る時の髪の毛については、「結び方」や「ケア方法」など、さまざまな悩みを抱える方もいるでしょう。

髪の毛は寝ている間にダメージを受けるため、正しくケアしてから寝ることが大切です。

この記事では、寝ている時に髪の毛がダメージを受ける理由や寝る前にできる髪の毛のダメージ対策・ケア方法を紹介します。就寝時の髪の毛のケアに悩みのある方は、ぜひ参考にしてください。

  1. 寝る時に髪の毛がダメージを受ける理由
  2. 寝る時に髪の毛が濡れていることの影響
  3. 寝る前にできる髪の毛のダメージ対策・ケア方法7選
  4. 髪をきちんと乾かす
  5. 夜用のヘアオイル・ヘアケアアイテムを活用する
  6. 丁寧にブラッシングしてから寝る
  7. 髪の毛を結んで寝る
  8. ナイトキャップを使う
  9. 低反発枕を使う
  10. 寝具の素材にこだわる
  11. まとめ

寝る時に髪の毛がダメージを受ける理由

就寝中に髪の毛がダメージを受けるのは、一晩に20回~30回ほど繰り返す寝返りによる髪の毛の絡まりや、髪の毛と寝具の摩擦による影響とされています。

また、就寝前に入浴して髪をきちんと乾かしていないことも原因の一つです。髪の毛が濡れていると、髪の毛を守る役割があるキューティクルが開いた状態となり、髪の毛の内部もダメージを受けやすくなります。

横山歩依里

横山歩依里

エルムクリニック麻布院 院長

キューティクルは髪の一番表層にあり、外界の刺激から髪を守る働きをしています。

キューティクルが開いていると、その内部の柔らかいコルテックスという組織がむき出しになり、外からのダメージを直接受けて、ハリやコシ、引っ張る力に対する強さを失ってしまいます。

また、キューティクルは髪の内部の脂質や水分を保つ役割も果たしているため、キューティクルが開くとそういった役割も削がれてしまいます。

寝る時に髪の毛が濡れていることの影響

就寝中に髪の毛が濡れてキューティクルがはがれやすい状態になっていると、髪の毛がダメージを受けやすくなります。

また、髪の毛が濡れていると、頭皮や寝具に雑菌が繁殖しやすくなる点にも注意しなくてはなりません。ニキビができたり、頭がにおったりする可能性があります。

就寝中のケアはもちろん、就寝前のケアにも取り組むことで、髪の毛や頭皮に生じるリスクを軽減しやすくなるでしょう。

横山歩依里

横山歩依里

エルムクリニック麻布院 院長

髪の毛が濡れていると、マラセチア菌が繁殖しやすくなります。マラセチア菌による影響としては、皮膚への刺激、肌の乾燥、かゆみ、角質の剥離(フケ)が考えられます。

寝る前にできる髪の毛のダメージ対策・ケア方法7選

寝る前にできる髪の毛のダメージ対策・ケア方法7選

寝る時の髪の毛のダメージを軽減するためには、寝る前にダメージ対策・ケアを行うことが大切です。寝る前にできる髪の毛のダメージ対策・ケアには、下記のような方法があります。

  • 髪をきちんと乾かす
  • 夜用のヘアオイル・ヘアケアアイテムを活用する
  • 丁寧にブラッシングしてから寝る
  • 髪の毛を結んで寝る
  • ナイトキャップを使う
  • 低反発枕を使う
  • 寝具の素材にこだわる

それぞれ解説します。

髪をきちんと乾かす

寝る時に髪の毛をきちんと乾かすことは、キューティクルの保護や雑菌の繁殖予防に繋がります。髪の毛への負担を軽減する乾かし方は、以下の手順です。

  1. タオルで水気をしっかり取る
  2. 温風(強)で根本から乾かす
  3. 温風(弱)で乾かす
  4. 冷風で仕上げる

髪の毛や頭皮への負担を考えると、ドライヤーはできるだけ短時間の使用が望ましいため、あらかじめタオルで髪の毛の根本を抑えるようにして、水分を吸収しておきましょう。

ある程度乾いた後はドライヤーを使用して髪の毛を乾かしますが、ドライヤーを頭に近づけすぎると髪の毛が傷みやすくなるため、10cm程度離して使用します。 最後は冷風を使って、乾き具合を確認しながら仕上げましょう。

夜用のヘアオイル・ヘアケアアイテムを活用する

ヘアオイルは、髪の毛の保湿や乾燥を防ぐことができるアイテムです。基本的には濡れたままの髪の毛に使いますが、商品によって使用方法は異なるため、ご自分が使う商品の使い方を確認しましょう。

ヘアオイルによって髪の毛がコーティングされると、ドライヤーの熱から髪の毛が守られるうえに、絡まりや摩擦を抑えられて髪の毛へのダメージを軽減しやすくなります。

また、ヘアケアアイテムにはさまざまな種類がありますが、寝る前に使うのなら夜用のアイテムがおすすめです。夜用のヘアケアアイテムは寝る前に使うことを想定して開発されているため、寝起きや就寝中のヘアダメージ対策に役立つ効果に期待できる商品が多いです。

代表的な効果の例としては、「朝の寝ぐせがつきにくい」「寝ている間の摩擦から髪を守ってくれる」アイテムなどが挙げられます。期待できる効果は商品によって異なるので、自分の目的に合わせて選ぶと良いでしょう。

横山歩依里

横山歩依里

エルムクリニック麻布院 院長

肌が弱い方、敏感肌の方がヘアオイルを使用する場合は、肌に刺激となる合成香料や合成着色料、防腐剤に気をつけましょう。

丁寧にブラッシングしてから寝る

髪の毛同士が擦れてダメージを受けるのを防ぐために、丁寧にブラッシングしてから眠りましょう。ブラッシングで髪の毛の絡まりを取ることができると、就寝中の摩擦も軽減しやすくなります。

加えて、髪の毛を結んだりまとめたりする際の絡まりも抑えられるほか、ヘアオイルのようなケア用品も満遍なく付けやすくなります。

髪の毛を結んで寝る

寝る時は髪の毛の結び方を工夫することで、寝具との摩擦から受けるダメージを軽減できる可能性があります。髪の毛を結ぶ時は、頭皮が引っ張られないように緩く結びましょう。

髪の毛に結んだ跡が付くことが気になる場合は、細いヘアゴムではなくシュシュなどのゆるく結べるアイテムを使うことをおすすめします。

なお、髪の毛の長さによっておすすめの結び方は変わるため、髪の毛の長さ別に詳細を紹介します。

ミディアムヘアーにおすすめの結び方

就寝中は、寝具と頭の間にできるだけ髪の毛を挟まないことが望ましいです。

ミディアムヘアーの場合は、ツインテールやサイドテール、三つ編みなど、髪の毛が後頭部と寝具に挟まりづらい結び方をしましょう。

ツインテールは髪の毛を2つにわけて両耳の下で結び、サイドテールはどちらか片方の耳の下で一つに結びます。横になった時に、邪魔にならない位置に結びましょう。

三つ編みにする場合は、ゆるく三つ編みにすると翌朝髪の毛にゆるくウエーブがかかっています。

結ぶのが面倒な場合は、シュシュやヘアバンドを活用するのもおすすめです。

ロングヘアーにおすすめの結び方

ロングヘアーの場合も、基本的にはミディアムヘアーと同様に、髪の毛を寝具と頭の間に挟まないような結び方を心がけましょう。

ロングヘアーの方は髪の毛の長さに余裕があるため、頭頂部付近で軽く結んだお団子を作るのもおすすめです。頭頂部付近のお団子なら、寝返りを打った時に髪の毛を下敷きにするリスクが軽減できます。

ナイトキャップを使う

就寝時には、ナイトキャップを使用するのも選択肢の一つです。

ナイトキャップを被ると髪の毛が全て覆われるため、寝具と髪の毛の摩擦を軽減できるうえに、頭皮や髪の毛の乾燥を防ぎやすくなります。シルク素材のような滑りの良い商品だと、より髪の毛へのダメージを軽減しやすくなるでしょう。

ナイトキャップの使い方は簡単で、寝る前に髪の毛の分け目をセットした状態で頭にかぶせるだけです。ロングヘアーの方は、後ろ側にお団子を作ってからかぶると髪の毛をしまいやすくなります。

ナイトキャップは髪が短くて結べない場合でも手軽に使用できるので、女性に限らず男性にも髪の毛をダメージから守る方法としておすすめです。

低反発枕を使う

起きた時の寝ぐせが気になる場合は、低反発枕を使うことをおすすめします。

面で頭を支えるタイプの低反発枕を使うと、正しい寝姿勢を維持しやすくなります。寝姿勢が崩れない分、髪の毛の寝癖もつきにくくなるでしょう。

寝具の素材にこだわる

就寝時に髪の毛を守るためには、通気性や肌触りなど、寝具のカバーの素材にこだわるのもおすすめです。寝具のカバーにおすすめ素材と特徴を、以下の表にまとめました。

素材特徴
シルク肌ざわりが良く、摩擦を軽減しやすい素材
リネン吸水性が高く、最も涼しい天然素材といわれている
天然コットン吸水性が高く、洗いやすいため清潔な環境を維持できる

汗による菌を繁殖させないためには通気性が特に重要です。通気性にこだわるなら枕やマットレスのカバーだけでなく、寝具本体の通気性にも注目すると良いでしょう。

また、肌触りや通気性のほか、頭にフィットしやすい枕を使用するのも効果的です。頭にかかる圧力を分散させることで、髪の毛への負担を軽減しやすくなります。

枕カバーの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。サイズや素材などにこだわって選びたい方は、ぜひ参考にしてください。

枕カバー
枕カバーの選び方を徹底解説!サイズや素材など注目すべきポイントを紹介

まとめ

まとめ

就寝中の髪の毛は、髪の毛同士の絡まりや寝具との摩擦によるダメージを受けています。髪の毛を結んだり、ケアアイテムを使用したりすることで、就寝中のダメージを軽減しやすくなります。

ただし、髪の毛が濡れたまま寝てしまうと雑菌が繁殖する可能性があるため、しっかりと髪の毛を乾かしてから寝るようにしましょう。

また、寝る時に髪の毛が受けるダメージを軽減するには、髪の毛のケアだけではなく寝具にもこだわることをおすすめします。肌触りが良い寝具のカバーを使用して、寝具本体の通気性にも気を配りましょう。

髪の毛を良好な状態に保てるよう、まずはできることから始めてみてはいかがでしょうか。

この記事の監修者
横山歩依里
横山歩依里エルムクリニック麻布院 院長
広島大学医学部医学科卒業。JCHO東京新宿メディカルセンター及び関連病院(国立国際医療研究センター病院、東京山手メディカルセンター)にて勤務。2022年7月からエルムクリニック麻布院にて院長を務める。 美容皮膚科学会所属/ジュビダームビスタ認定医/ボトックスビスタ認定医/日本化粧品検定1級取得
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