睡眠中にうなされ、熟眠感を得られずに困っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
睡眠中の出来事なので改善が難しいと思われがちですが、うなされる原因を把握したうえで安眠できるように工夫をすれば、熟眠感を取り戻せる可能性があります。
この記事では、睡眠中にうなされる主な原因や安眠する方法について紹介します。
夜にうなされて困っている方は、ぜひ参考にしてください。
「睡眠中にうなされる」とはどんな状態?
「睡眠中にうなされる」とは、睡眠時に不快感を伴い、声が出たり、苦悶の表情を浮かべたりする状態を指します。苦しそうにうなり声を出す状態をイメージする方は多いかと思いますが、この現象はレム睡眠時に起きやすいと言われています。
睡眠時に不快感を伴いうなされていると、熟睡できずに疲れが取れない可能性があります。
頻繁にうなされる方は、原因を把握し、改善していきましょう。
睡眠中にうなされる主な原因
睡眠中にうなされる原因として考えられるのは次の3つです。
- 悪夢
- 精神疾患
- 日常のストレスや不安
それぞれの原因について、順番に紹介します。
悪夢
うなされる原因の一つとして挙げられるのが「悪夢」です。
危険な目にあったり、誰かに追いかけられたりなど、夢の中で恐ろしい体験をした時は睡眠中にうなされる可能性があります。
悪夢を見る原因はさまざまですが、主に考えられるのは下記の3つです。
- ストレス
- 睡眠不足
- アルコール摂取など
眠りの浅いレム睡眠時は、特に悪夢を見やすいといわれています。
また、悪夢により日常生活に支障が出ている状態を医学会では「悪夢障害」と呼んでおり、睡眠障害の一種として扱っています。
精神疾患
下記の精神疾患を抱えている方は、その疾患が原因で悪夢を見たり、うなされたりする可能性があります。
- レム睡眠行動障害
- うつ病
- 心的外傷後ストレス障害など
うなされる原因が精神疾患による場合は、医療機関での治療が必要です。
日常のストレスや不安
日常のストレスや不安もうなされる原因の一つです。
前述したように、ストレスは悪夢を見る原因となります。多くの不安を抱えている場合は、その不安がストレスに繋がり、悪夢を見る原因となるでしょう。
また、ストレスを溜め続けていると、自律神経の乱れから不眠症を引き起こす場合もあります。
普段の生活で受けるストレスが多い方は、適度な発散が必要です。
安眠するための5つの方法
睡眠中にうなされて熟睡できていないと、日中のパフォーマンスが下がり、ストレスも溜まりやすくなります。
健康的な生活を送るためにも、まずは安眠できるように工夫しましょう。安眠をする方法としては、下記の5つが挙げられます。
- 生活習慣を改善する
- ストレスを溜めないように心がける
- 医療機関で診察や治療を受ける
- 睡眠時の環境を整える
- 体に合った寝具に変える
各項目について、詳しい内容を見ていきましょう。
1 生活習慣を改善する
朝起きる時間や寝る時間がバラバラなど、生活習慣が乱れている方は改善してみましょう。
体の体内時計が調整されていれば、規則正しい睡眠習慣が身に付き、ぐっすり眠りやすくなります。
生活習慣に乱れを感じている方は、起床時間や就寝時間を決め、規則正しい生活習慣を送るように心がけてください。
2 ストレスを溜めないように心がける
うなされる根本的な原因は、精神的なストレスによるものが多いです。
ストレスは悪夢を見る原因となり、悪夢によってうなされてしまうと安眠できません。
安眠をするためには、自分の趣味や楽しみを増やすなどして、ストレスを溜めないように意識することが大切です。自分に合ったストレス発散方法を探してみましょう。
なお、ストレス発散方法にはさまざまありますが、なかなか思いつかない方は「部屋に観葉植物を置く」「自然の音を聴く」など、自然に触れてみることをおすすめします。
自然に触れると心身をリラックスさせる副交感神経が活性化し、ストレスを軽減できる可能性があります。
3 医療機関で診察や治療を受ける
睡眠中にうなされて安眠することができず、日常生活にも支障が出ている場合は医療機関に相談してみましょう。うつ病など、精神疾患を発症している可能性も考えられます。
精神疾患が原因でうなされている場合は、適切な治療を受けると改善する可能性があります。早めに安眠を取り戻すためにも、精神科、精神神経科などで診察を受けましょう。
4 睡眠時の環境を整える
安眠をするためには、自分がより寝やすい環境を作ることが大切です。
遮光カーテンを取り付けたり、寝やすい温度や湿度に調整したりして、より良い睡眠環境を整えましょう。
なお、寝室の温度は夏場だと25℃~26℃、冬場は22℃~23℃、湿度は通年50%~60%が理想的だとされています。
5 体に合った寝具に変える
普段使っている寝具で寝づらさを感じる場合は、体に合った製品に変えてみると良いでしょう。
自分に合った寝具を使えば、睡眠の質がより高まりやすくなります。
「硬い寝心地が好き」「柔らかい寝心地が好き」など、自分の好みに合った寝具を探してみてください。
まとめ
睡眠中にうなされるとスッキリと寝た気がせず、体のだるさを感じる場合もあります。
まずはうなされる原因を知り、意識的にストレス発散をするなどして対処しましょう。
また、ぐっすり眠るためには「使っている寝具を見直す」「寝室の温度を調整する」など、より寝やすい環境を整えることも大切です。
よく眠れていない方は、自分の理想的な睡眠環境を作るように工夫してみてください。