NELL
  1. NELL
  2. WENELL
  3. カビが生えた部屋で寝るとどうなる?健康へのリスクを避けるために予防法を実践しよう
2024.02.09 更新

カビが生えた部屋で寝るとどうなる?健康へのリスクを避けるために予防法を実践しよう

カビが生えた部屋で寝るとどうなる?健康へのリスクを避けるために予防法を実践しよう

湿気が多い梅雨の時期を中心に、部屋に生えるカビが気になる方は多いでしょう。カビを吸い込んでしまうと健康に被害が及ぶこともあるため、カビを発見したら早急に除去することが大切です。

この記事では、カビが生えた部屋で寝るとどうなるのか気になっている方に向けて、カビが健康に与える影響やカビが生えるメカニズムをわかりやすく解説します。

カビの予防法や対処法も解説するので、部屋のカビが気になっている方はぜひチェックしてください。

  1. カビが生えた部屋で寝るとどうなる?健康被害のリスクを解説
  2. カビが生えるメカニズムを解説
  3. カビは胞子をまき散らして増える微生物
  4. カビが生えやすい条件は湿度・温度・汚れの3つ
  5. カビが生えやすい場所
  6. カビを予防できる5つの対策
  7. 定期的に掃除してカビの栄養源を除去する
  8. こまめに換気して風通しを良くする
  9. 布団・マットレスを週1回ほど干す
  10. カビ対策用の除湿アイテムを使う
  11. 通気性が高い寝具を選ぶ
  12. カビが生えた時の対処法
  13. 漂白剤または消毒用アルコールで対処する
  14. ハウスクリーニングを依頼する
  15. 布団の場合はクリーニングを依頼するか、買い替える
  16. まとめ

カビが生えた部屋で寝るとどうなる?健康被害のリスクを解説

カビは胞子を空気中に拡散しながら広がるため、カビが生えた部屋は大量に胞子が漂っている状態です。カビに直接触れなくても、カビを大量に吸い込みやすい状況になっています。

カビが生えた部屋で寝ていると、カビを吸い込んでしまい健康被害に繋がる可能性があるため注意しなくてはなりません。カビを吸い込んだ場合は喘息などのアレルギー疾患や感染症、口にした場合は下痢や嘔吐などの中毒を引き起こすことも考えられます。

健康な方の場合は、少し吸い込んだからといってすぐに病気になるわけではありません。しかし、抵抗力が弱い赤ちゃんや高齢者、免疫力が低下している方は特に注意する必要があります。

そのほかのカビによる主な健康被害の例として、以下のようなものがあります。

  • アレルギー(喘息やアトピー性皮膚炎)
  • 肺真菌症
  • 夏型過敏性肺炎
  • 肺アスペルギルス症
  • シックハウス症候群

健康被害の症状は、咳や鼻水、発熱のような風邪症状と似ている場合もあり、原因がカビだとわかりにくい場合もあります。また、シックハウス症候群では風邪に似た症状以外にも目の痛みや頭痛、吐き気、湿疹のように一人ひとり症状が異なります。

いずれの場合も、日々の生活のカビ予防や早めの除去が重要です。

カビが生えるメカニズムを解説

そもそもカビはなぜ生えるのか、理由をよく知らない方も多いと思います。カビが発生するメカニズムや生える条件を知れば、カビ対策に役立てやすくなるでしょう。

カビがなぜ発生するのか、以下3つのポイントに分けて解説します。

  • カビは胞子をまき散らして増える微生物
  • カビが生えやすい条件は湿度・温度・汚れの3つ
  • カビが生えやすい場所

それぞれの内容を説明するので、カビがなぜ生えるのか気になっている方は参考にしてください。

カビは胞子をまき散らして増える微生物

カビとは糸状菌類の微生物であり、有用なカビと有害なカビを含めて、これまでに約10万種類が確認されているそうです。

カビは成熟すると胞子を作り出し、空気中に飛び散ることで広がっていきます。カビは飛び散った場所で成長してからさらに飛び散っていくため、放置しているとみるみるうちに繁殖してしまいます。

カビが生えやすい条件は湿度・温度・汚れの3つ

カビは、湿度・温度・汚れの3つの条件が揃うと生えやすくなります。

湿度が60%以上になるとカビの活動が始まり、70%以上になるとより繁殖しやすくなるようです。温度は20℃〜30℃で生えやすくなり、特に25℃以上で活発になるといわれています。

また、カビの栄養源となるのは、食品や髪の毛、人の垢やほこりなど、室内に落ちているさまざまな汚れです。

カビが生えやすい場所

カビの生えやすい条件を踏まえると、家の中では水回り・収納・家具の裏側・寝具・畳などがカビの生えやすい場所として挙げられます。

特に、キッチンやお風呂などの水回りは、ほかの場所よりも湿度が高くカビが発生しやすい傾向があるため、風通しの悪い家にお住まいの方やワンルームなどのキッチンと寝室に仕切りがない部屋にお住まいの方は注意しましょう。

また、寝具も寝汗で湿度が高くなりやすいうえに体温で温かくなることから、カビが生えやすい環境にあるため、定期的にお手入れをすることが大切です。

カビを予防できる5つの対策

カビを予防できる5つの対策

カビによる健康被害を防ぐためにも、カビが生えてから対処するのではなく、カビの発生を防ぐための予防に取り組みましょう。カビが生えやすい条件である、湿度・温度・汚れの3つについて対策を行うと、カビの発生を防ぎやすくなります。

具体的なカビ対策として挙げられるのは、以下の5つの方法です。

  • 定期的に掃除してカビの栄養源を除去する
  • こまめに換気して風通しを良くする
  • 布団・マットレスを週1回ほど干す
  • カビ対策用の除湿アイテムを使う
  • 通気性が高い寝具を選ぶ

それぞれの内容について、詳しく解説します。

定期的に掃除してカビの栄養源を除去する

前述のとおり、カビは食品・髪の毛・人の垢・ほこりなどを栄養源として繁殖します。そのため、カビを予防するにはエサになる栄養分をしっかり取り除くことが大切です。

定期的に室内を掃除して、常にきれいな状態を保ちましょう。特にベッド周りは髪の毛・フケ・皮脂・食べかす・ほこりがたまりやすい環境のため、念入りに掃除するよう心がけてください。

こまめに換気して風通しを良くする

室内の温度と湿度を下げるために、こまめに室内を換気しましょう。部屋を閉め切っていると、温度と湿度が高くなりやすいため、カビが生えやすくなります。換気扇を回す、窓を開けるなどして、風通しを良くすることを習慣にしてください。

また、押し入れやクローゼットは湿気がたまりやすいため、室内を換気する際には開けた状態で換気を行うと湿気対策になります。風通しが悪い部屋の場合は、扇風機やエアコンで空気を循環させたり、除湿機を使ったりすると便利です。

布団・マットレスを週1回ほど干す

布団やマットレスは、寝汗による湿気が溜まりやすい傾向にあります。湿気を溜めないためにも、干す頻度は週1回ほどが理想的です。

直射日光にあてると劣化する、重たくて持ち上げられないなどの理由でマットレスが干せない場合は、風通しが良い場所で壁に立てかけておくと良いでしょう。梅雨時期のように雨が続いて布団が干せない時は、布団乾燥機を使用して湿気を飛ばす方法がおすすめです。

また、布団と床が密着していると、湿気が溜まりやすくなります。布団は敷きっぱなしにせず、朝起きたらきちんと畳むことを習慣にすると、湿気が溜まりにくくなるでしょう。

カビ対策用の除湿アイテムを使う

湿気が溜まりやすい場所には、便利な除湿アイテムを使うと日々の負担が減らしやすくなります。

布団やマットレスの湿気対策には、除湿シートの使用がおすすめです。布団やマットレスの下に敷くだけで湿気を吸収してくれるため、ベッドや床に湿気が溜まるのを防ぎやすくなります。

また、湿気が溜まりやすい下駄箱やクローゼットには、除湿剤を置きましょう。置くだけですぐに使えて手軽なうえに、換気しづらく湿気が溜まりやすい場所の対策が簡単に行えます。

通気性が高い寝具を選ぶ

寝室に湿気が溜まりやすく、布団やマットレスにカビが生えやすい場合は、思い切って通気性が高い寝具に買い替えることも検討しましょう。

ベッドフレームや布団・マットレスにはさまざまな種類がありますが、湿気の溜まりやすさは、使われている素材や構造によって異なります。

ベッドフレームに湿気が溜まりやすい場合は、布団やマットレスと接する部分に隙間があり、熱や湿気がこもりにくいすのこベッドがおすすめです。

布団やマットレスの湿気対策には、内部に空間が大きく開いていて通気性が高い、コイルが内蔵された「コイルマットレス」を選びましょう。

また、マットレスや枕に使うカバーは、防カビ対策してあるものや丸洗いできるものを選ぶと手軽にカビ対策ができます。

マットレスにカビが生える原因や除去方法、予防方法についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

マットレス カビ
マットレスにカビが生えるのはなぜ?自宅ですぐできる除去方法や予防策を紹介

カビが生えた時の対処法

カビをそのままにしておくと、先述した健康被害に繋がる可能性が高くなるため、早めに除去することが大切です。

カビが生えた時の対処法には、大きく分けて以下の2つの方法があります。

  • 漂白剤または消毒用アルコールで対処する
  • ハウスクリーニングを依頼する
  • 布団の場合はクリーニングを依頼するか、買い替える

それぞれの方法を詳しく解説します。

漂白剤または消毒用アルコールで対処する

もし部屋にカビが生えたとしても、範囲が狭くてひどくなければ自分で除去できます。

自分で除去する場合は下記のような市販の洗剤を使用しましょう。

  • 中性洗剤
  • 塩素系漂白剤
  • エタノール
  • 重曹
  • 酸素系漂白剤

カビを除去した場所は、再びカビが生えないようにしっかり乾燥させてください。

ハウスクリーニングを依頼する

もしカビが広範囲に広がっている場合や、自分で除去することが難しい場合は、ハウスクリーニング業者に依頼することをおすすめします。業者によってはカビの除去だけでなく、防カビや抗菌コート処理にも対応しているため、今後の繁殖も予防できます。

料金やクリーニング方法は業者によって異なるため、事前に公式サイトやチラシなどから確認しておきましょう。

布団の場合はクリーニングを依頼するか、買い替える

ここまでは部屋にカビが生えた時の対処法を紹介しました。しかし、カビが生えた場所が布団だった場合はクリーニング業者に依頼するか、買い替えを検討しましょう。

クリーニング業者に依頼すれば、水洗いと高温乾燥によって徹底的なカビの除去が可能です。ただし、クリーニング業者によってはカビ取りに対応していない場合もあるため、クリーニングに出す前に、その業者が布団のカビ取りに対応しているかを確認しておくことがおすすめです。

また、クリーニング業者の中には宅配に対応している業者もあります。宅配対応の業者なら重たい布団をわざわざ運ぶ必要がないため、手間を軽減できて便利です。

なお、布団の中綿までカビが生えている場合は、クリーニングでもカビを取り除けない可能性があるため、布団の状態を考慮して買い替えも考えましょう。

まとめ

カビは、胞子を飛ばしながら広がっていく糸状菌類の微生物で、湿度・温度・汚れの3つの条件が揃うと生えやすくなります。カビを放置してしまうと、アレルギーや肺炎、シックハウス症候群のような健康被害を生じる可能性が高くなります。

住宅の中でもキッチンやお風呂などの水回りと寝室のベッドは湿気が溜まりやすく、汚れによってカビが繁殖しやすい環境です。

特に寝室のベッドは睡眠をとるための大切な場所になるため、換気や掃除、マットレスを干すなど、記事内で紹介した予防法を実践して日頃から予防に努めましょう。

また、ベッド周りのカビをしっかり予防したい方は、通気性の高いベッドフレームマットレスを選んでみてください。

しっかり予防してもカビが生えてしまったら、広がる前に早めに除去しましょう。そのまま放置していると、健康被害に繋がることがあります。もしカビがひどくて対応が難しい場合は、専門の業者にクリーニングを依頼するのも選択肢の一つです。

健康のためにも、日頃からカビ予防や対策をしっかり行っていきましょう。

ページのトップへ