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2025.02.10 更新

和室で畳の上にベッドを置きたい!メリットや注意点を紹介

和室で畳の上にベッドを置きたい!メリットや注意点を紹介

和室を寝室とする場合は、寝具として敷布団を使うイメージを持たれやすいですが、ベッドを置いて使う選択肢もあります。部屋の種類にかかわらず、普段から使い慣れているベッドを使いたいと考える方は多いでしょう。

しかし、和室でベッドを使う際は、メリットだけでなく注意点にも目を向けなければいけません。

この記事では、和室でベッドを使うメリットや注意点、ベッドの選び方、畳を傷めない方法などを紹介します。

  1. 和室にベッドを置くメリット
  2. 夏は涼しく、冬は暖かい
  3. 腰や膝の負担を軽減して衝撃を吸収する
  4. 和室で畳の上にベッドを置く際の注意点
  5. 畳の上でベッドを引きずらない
  6. 大きな家具の近くにベッドを置かない
  7. 通気性の良いベッドを使う
  8. 畳のへこみや傷を避けるための対策
  9. ベッドの下にマットを敷く
  10. 設置面の広いベッドを選ぶ
  11. ベッドによって和室の畳が劣化した場合の対処法
  12. ベッドを置いて畳がへこんだ場合
  13. ベッド周りの畳が日焼けした場合
  14. ベッドを置いてへこみや傷ができた畳は寿命?
  15. 和室に合うベッドの選び方
  16. ベッドの種類で選ぶ
  17. 和室のデザインに調和するベッドを選ぶ
  18. ベッドの素材で選ぶ
  19. ベッドに敷くマットレスは通気性の良い製品を選ぼう
  20. まとめ

和室にベッドを置くメリット

和室にベッドを置くメリットはさまざまありますが、特に代表的なメリットは次の2点です。

  • 夏は涼しく、冬は暖かい
  • 腰や膝の負担を軽減して衝撃を吸収する

以下で和室にベッドを置くメリットを詳しく紹介します。

夏は涼しく、冬は暖かい

和室に敷いてある畳は、「い草」と呼ばれる天然の素材を編み込んで作られています。

い草は湿気を吸収・放出する性質を持っている点が特徴です。空気中の水分が多い場合は湿気を吸収し、反対に空気が乾燥している場合は水分を放出します。この働きによって湿度が自然と調整され、夏は涼しく、冬は暖かい理想的な空間を作り出します。

腰や膝の負担を軽減して衝撃を吸収する

一般的な洋室に敷いてあるフローリングに比べると、和室の畳はクッション性が高いです。クッション性が高い分、「ベッドから立ち上がる」「床に座る」動作を行う場合の腰や膝の負担の軽減に期待できます。

また、寝室で転倒した時に畳が衝撃を吸収してくれるため、お年寄りや子供がいる家庭でも安心です。

和室で畳の上にベッドを置く際の注意点

和室で畳の上にベッドを置く際の注意点

和室にベッドを置きたい方は、下記の3点に気をつける必要があります。

  • 畳の上でベッドを引きずらない
  • 大きな家具の近くにベッドを置かない
  • 通気性の良いベッドを使う

それぞれの注意点を、以下で詳しく紹介します。

畳の上でベッドを引きずらない

ベッドはほかの家具と比べて重量が重く、1人で持ち上げるのは困難です。力に自信がある方でない限り、ベッドの片側を引きずる形で移動するケースがほとんどでしょう。

しかし、和室でベッドを引きずると、摩擦で畳に傷がつく可能性があるため注意してください。和室にベッドを置く際は、複数人で運ぶなど引きずらないように工夫しましょう。

どうしてもベッドを引きずる必要がある場合は、床とベッドの間に毛布などの厚手の布を敷いて運ぶ方法がおすすめです。布を敷くことで、畳に対するダメージを減らすことができます。

大きな家具の近くにベッドを置かない

一般的な和室に備わっている収納は、クローゼットではなく押入れです。押入れはクローゼットと違って服を収納しにくいため、別途タンスなどの収納家具を和室に設置しようと考える方もいるでしょう。

この時、収納家具とベッドの位置が近くなりすぎないように注意してください。

収納家具のように大きな家具とベッドの位置が近すぎると、大きな地震が発生して家具が倒れた場合に怪我する可能性があります。そのため、ベッドと家具はできる限り距離を離して設置しましょう。

距離を離せない場合は、家具の位置がベッドの頭側に来ないように設置することをおすすめします。

通気性の良いベッドを使う

和室に敷いてある畳は湿度が高くなると湿気を吸い、低くなると湿気を放出する効果があります。和室の湿度が高すぎる場合は、湿気を吸った畳が原因でベッドにカビが生える可能性があるため注意が必要です。

特に夏の時期は湿度の高い太平洋高気圧が流れ込んでくるため、ジメジメとした気候になりやすいです。湿気によってカビが繁殖するのを防ぐためにも、ベッドやマットレスは通気性の良い製品を選びましょう。

寝具の通気性に不安がある場合は、除湿機を使って対策するのも1つの方法です。

通気性の良いマットレスについては以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひご一読ください。

マットレス 通気性
通気性の良いマットレスとは?種類や選ぶメリットについても詳しく解説
豊田早苗

豊田早苗

とよだクリニック院長

カビが生えた和室やベッドで眠ると、カビによる感染や、カビがアレルゲンとなるアレルギー反応が起こる場合があります。

具体的には、カビの胞子を吸い込んだことで起こる真菌性肺炎や、皮膚に付着したカビが角質層にとどまることで起こる水虫、吸い込んだり、皮膚に触れたカビの胞子がアレルゲンとなって起こる喘息や鼻炎、アトピー性皮膚炎などがあります。

湿度の高い状況下では、カビだけでなく、ダニやノミなどの害虫や細菌も繁殖しやすくなります。ダニやノミに噛まれると、強いかゆみや皮膚湿疹を起こすことがあり、死骸やフンを吸い込むことでアレルギーを起こすこともあります。

また、細菌はカビと同じく、湿度70%以上の環境下では急速に繁殖し、感染症の原因となります。

畳のへこみや傷を避けるための対策

畳のへこみや傷を避けるための対策

和室にベッドを置く際に、気になることが畳のへこみや傷です。畳を傷つけずにベッドを置くためのポイントを紹介します。

ベッドの下にマットを敷く

和室に敷いてある畳は一般的なフローリングと違って柔らかいため、ベッドなどの重い家具を置くと傷む可能性があります。畳へのダメージが不安な方はベッドの重みによる負担を減らせるように、ベッド下にマットを敷いて使うと良いでしょう。

マットにはさまざまな種類がありますが、和室の清潔感を重視するならダニが発生しにくいウッドやコルクを使ったマットがおすすめです。なかでもタイル型のマットは取り外しがしやすく、定期的に換気できるため、ベッド周りをより清潔に保ちやすいです。

また、ベッド下全体に敷くのではなく、脚の接地面に部分的にマットを敷く選択肢もあります。ただし、脚の接地面のみにマットを敷く場合、見た目が少し悪くなるため注意しましょう。

豊田早苗

豊田早苗

とよだクリニック院長

ダニに噛まれると、数時間後からかゆみが起こり、かゆみのため目が覚めたり、眠りが浅くなったりします。

また、ダニの死骸や糞を吸い込むことで、喘息や鼻炎、アトピー性皮膚炎が引き起こされ、息苦しさやかゆみのため、安眠が妨げられる原因となります。

設置面の広いベッドを選ぶ

和室に置くベッドは、できる限り脚が太めの製品を選ぶことをおすすめします。脚が太ければ太いほど接地面が広がり、畳への負担を減らしやすいです。

反対に、ベッドの脚が細い場合は負担が大きくなり、接地面の畳が凹む可能性があるため避けましょう。

また、畳に対するダメージが不安な方は、脚が付いていないタイプのベッドを使うのも1つの方法です。ただし、脚がないタイプのベッドは床とベッドの間に隙間がなく、持ち上げにくい点には注意してください。

ベッドによって和室の畳が劣化した場合の対処法

和室に置くベッドへの対策を行っても、どうしても畳が劣化することがあります。

  • ベッドを置いて畳がへこんだ場合
  • ベッド周りの畳が日焼けした場合

和室にベッドを置いて畳がへこんだ場合や、日焼けした場合の対処法を順番に解説します。

ベッドを置いて畳がへこんだ場合

ベッドの重みで畳がへこんだ場合、アイロンをかけると元に戻る可能性があります。

畳のへこみをアイロンで戻す手順は以下のとおりです。

  1. 霧吹きでへこみの部分を濡らす
  2. 指で水滴を広げて数分程度放置する
  3. へこんだ場所に濡れタオルを敷く
  4. 高温に設定したアイロンを濡れタオルの上に置く
  5. 30秒に1回程度の頻度で畳の状態を確認する

アイロンを当て、濡れタオルが乾いたら改めて濡らしましょう。何度か繰り返すとへこみが復元するので、最後にドライヤーで乾燥させます。

上記の手順を繰り返すと蒸気によって畳が持ち上がり、へこみが元に戻る可能性があるため、試してみましょう。

なお、深いへこみは上記手順で元に戻すことは難しく、畳の張り替えが必要になるケースもあります。

ベッド周りの畳が日焼けした場合

ベッドを畳に長期間置くと、日が当たるベッド周りの畳が日焼けして、日が当たらないベッド下との境目がくっきりわかれることがあります。

日焼けによる変色は時間の経過とともに発生するため避けられませんが、軽度であればお酢を使った対処法で目立たなくなる可能性があるため、試してみましょう。

お酢を使った対処法の手順は以下のとおりです。

  1. 畳の上を掃除する
  2. お酢1に対して、水2の割合で希釈する
  3. 2.で用意した液体を霧吹きに入れる
  4. 日焼けした場所に吹きかける
  5. 乾いた布で水分を拭き取る

なお、畳の素材がい草以外の場合や日焼けがひどい場合は、効果を期待できません。日焼けがひどい場合は畳の張り替えを検討しましょう。

ベッドを置いてへこみや傷ができた畳は寿命?

ベッドを畳に置くと、重みや時間の経過によってへこみや傷など、畳に劣化が発生しやすくなります。

ベッドを置いてへこみや変色、傷などの劣化が見られるようになった畳に対して「寿命を迎えた?」と思うかもしれません。
しかし、畳は適切なメンテナンスを行うことで長く使い続けられます。へこみや変色、傷などが目立つようになったら、「裏返し」を行いましょう。

畳は畳表、畳縁、畳床の3つで構成され、裏返しとは畳表を剥がしてひっくり返し、固定するメンテナンスです。畳表の裏側は日焼けしていないため、新品に近い状態を取り戻せます。

なお、裏返しには専門道具・技術が必要であり、素人が行うのは難しいため、新しい畳を設置してから3~5年程度を目安に、専門業者へ裏返しを依頼しましょう。

また、畳には裏返し以外に、古くなった畳表と畳縁を剥がして新しく張り替える「表替え」があります。

購入してから3~5年が経過して裏返しを行い、さらに4~7年後に表替えを行うと、畳は合計で20年以上使用できる可能性もあるため、大切に使い続けましょう。

和室に合うベッドの選び方

和室に合うベッドの選び方

これから新しくベッドを購入する方は、デザインや機能性が和室に合っている製品を選ぶと良いでしょう。ベッドには多種多様な製品がありますが、下記の3つに注目して選ぶと和室に合うベッドを見つけやすくなります。

  • ベッドの種類で選ぶ
  • 和室のデザインに調和するベッドを選ぶ
  • ベッドの素材で選ぶ

それぞれの項目を、以下で詳しい内容を順番に解説します。

ベッドの種類で選ぶ

ベッドには数多くの種類がありますが、和室で使う場合はすのこベッドや折りたたみベッドがおすすめです。すのこベッドや折りたたみベッドは通気性が良い製品が多く、和室や寝具のカビ対策に繋がります。

軽量で持ち運びやすい製品が多いため、ベッドの移動時に畳を傷つける心配もありません。

また、畳ならではの寝心地が好きな方は、畳ベッドを使うのも良いでしょう。ベッドの床板に畳が使われている畳ベッドであれば、畳の上に敷布団を敷いている感覚で眠ることができます。

和室のデザインに調和するベッドを選ぶ

一般的なベッドの多くは洋室向けに作られているため、考えなしに製品を選んで和室に置くとデザイン性の違いによる違和感が生まれます。

そのため、和室に置くベッドは壁や畳など和室ならではのデザインに合っている製品を選びましょう。

例えば、和室の壁や柱に使われている木材に合わせて茶色のベッドを選ぶと、和の雰囲気を損ねる心配がありません。また、畳ベッドも和室との相性が良く、和室のデザインに自然と溶け込みます。

ベッドの素材で選ぶ

木製やスチールなど、ベッドは各製品で使われている素材が異なります。素材によって使い勝手やデザインも変わってくるため、自分に合ったものを選びましょう。

なお、数あるベッドの中でも和室に合わせやすいのは木製のベッドです。和室に置いても違和感がなく、デザイン性を高められます。

ベッドに敷くマットレスは通気性の良い製品を選ぼう

和室で使うベッドに敷くマットレスは、通気性の良い製品を選ぶと良いでしょう。ベッドとマットレス、どちらも通気性に優れた製品を使っていれば、カビの繁殖をさらに防ぎやすくなります。

通気性に優れたマットレスを探している方には、NELLマットレスがおすすめです。NELLマットレスは、薄いウレタンと不織布を交互に重ねた独自の13層構造になっています。この構造によって高い通気性を維持できるため、ジメジメしやすい季節でも快適に眠ることができます。

また、寝返りの打ちやすさもNELLマットレスの大きな特徴の1つです。NELLマットレスは主な素材としてポケットコイルを採用しており、各コイルは寝返りの打ちやすさに特化して配列されています。

この配列が背中と腰部分の反発力を高め、マットレスが背中を押してくれるような感覚で自然でストレスのない寝返りをサポートします。

適度に寝返りを打てていると血液の流れが阻害されず、腰痛や肩こりなどの体の不調が起こりにくくなります。通気性の良さと快適な寝心地を求める方は、ぜひお試しください。

<NELLマットレスを実際に使用した方のレビュー>

ブルー

ふみさち 様(青)★5

「高級ホテル以上!」

新築を機に前から気になっていたNELLを購入させて頂きました! 引っ越し初日から熟睡できるか正直少し不安でした…。 でも、まるで高級ホテルのベッドで寝ているかのようで、それが自宅というだけあって届いたその日から朝までぐっすりでした。たしかに寝返りもしやすいです。 ちなみに今まではいわゆる床に布団で寝ていたので、味わったことのない気持ち良さでした。

まとめ

和室にベッドを置くことは可能ですが、畳に傷やへこみがつかないように対策することが大切です。

畳がへこんだ場合は蒸気で、変色した場合は水に混ぜたお酢である程度は元に戻せますが、時間の経過とともに劣化は進むため、タイミングを見計らって畳の裏返しや表替えを行うと良いでしょう。
また、木製のベッドや畳ベッドなど、和室に合いやすいベッドは数多くあります。製品によってデザインは異なるため、自宅の和室にマッチするかどうかを考えて選んでください。

また、新しくベッドを購入する際は、そのベッドに適したマットレスも購入する必要があります。マットレス選びに悩む場合は、通気性が良く寝返りが打ちやすいNELLマットレスをぜひご検討ください。

この記事の監修者
豊田早苗
豊田早苗とよだクリニック院長
鳥取大学卒業後、JA厚生連に勤務し、総合診療医として医療機関の少ない過疎地等に暮らす住民の健康をサポート。2005年とよだクリニックを開業し院長に。患者さんに寄り添い、じっくりと話を聞きながら、患者さん1人1人に合わせた診療を行っている。

※医師が特定の商品を推奨しているわけではありません

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