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2024.10.08 更新

羽毛布団の正しい干し方は?お手入れの注意点や長持ちさせるコツなどを紹介

羽毛布団の正しい干し方は?お手入れの注意点や長持ちさせるコツなどを紹介

軽くて暖かい羽毛布団は、寒い冬に快適に眠るための必須アイテムです。しかし、羽毛布団は定期的に干さないと、湿気で羽毛がへたって暖かさを感じにくくなるほか、ダニやカビが繁殖しやすくなります。

毎日気持ち良く眠るためには、羽毛布団を定期的に干して湿気を取り除くことが大切です。

この記事では、羽毛布団を干すことで得られる効果や正しい干し方をわかりやすく解説します。干す時の注意点や羽毛布団を長持ちさせるコツなど、羽毛布団を使う時に知っておきたいポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

  1. 羽毛布団を定期的に干すことで得られる効果
  2. 除湿して保温性を取り戻せる
  3. ダニやカビの繁殖が防げる
  4. 羽毛の臭い対策ができる
  5. 羽毛布団の正しい干し方
  6. 羽毛布団を干す時に注意するポイント
  7. 外の湿度が低い時に干す
  8. 長時間日光に当てない
  9. 羽毛布団を強く叩かない
  10. 羽毛布団は自分で洗濯できる?
  11. 自宅で洗濯する場合は「洗濯表示」を確認する
  12. クリーニングに出すのも選択肢の一つ
  13. 羽毛布団を長持ちさせるコツ
  14. 朝は湿気を逃がしてから畳む
  15. 羽毛布団はカバーをつけて使用する
  16. 使わない時は乾燥させてから収納する
  17. 羽毛布団から中身の羽毛が吹き出た時の対処法
  18. 羽毛布団は定期的に干して気持ち良く眠ろう

羽毛布団を定期的に干すことで得られる効果

羽毛布団は、定期的に干すことでふんわりとした状態になり、快適に眠ることができます。羽毛布団を干すことで得られる効果は、主に以下の3点です。

  • 除湿して保温性を取り戻せる
  • ダニやカビの繁殖が防げる
  • 羽毛の臭い対策ができる

それぞれ詳しく解説します。

除湿して保温性を取り戻せる

除湿して保温性を取り戻せる

部屋の湿気や寝汗によって羽毛布団に湿気が溜まると、羽毛がへたって膨らみにくくなります。すると羽毛に空気を溜め込めなくなり、本来の保温性を失うことにも繋がります。

「羽毛布団をかけているのに寒い」と感じる場合は、布団に湿気が溜まっている可能性があるので、干して除湿しましょう。

ダニやカビの繁殖が防げる

羽毛布団を定期的に干して除湿することで、ダニカビの繁殖を防ぐ効果があります。

ただし、干すだけでダニやカビを完全に死滅させることはできません。羽毛布団は定期的にクリーニングに出して、清潔に保っておくことが大切です。

羽毛の臭い対策ができる

羽毛のような天然素材の繊維は、人によっては臭いが気になることがあります。羽毛の臭いは湿気が溜まるとより感じやすくなるため、定期的に干して除湿する必要があるでしょう。

羽毛布団の臭いが気になる場合は風通しの良い場所に干し、布団の中の空気を押し出すようにすると、中にこもった臭いを取り除きやすくなります。

羽毛布団の正しい干し方

羽毛布団の正しい干し方

羽毛布団は、正しい干し方をすることできちんと除湿でき、長持ちしやすくなります。普段何となく干していた方は、ぜひこの機会に干し方を見直してください。

羽毛布団は月に1回〜2回、天気が良くて乾燥した日に干しましょう。おすすめの時間帯は、空気が特に乾燥している午前10時〜午後3時ごろです。片面を1時間程度干したら、羽毛布団をひっくり返してもう片面も1時間程度干すと良いでしょう。

なお、外に干せない場合は、室内で陰干しすることをおすすめします。布団干しなどに羽毛布団をかけて、扇風機やサーキュレーターで風を当てると湿気対策ができます。羽毛布団の中の湿った空気が入れ替わるように、しっかりと風を通すことがポイントです。

羽毛布団を干す時に注意するポイント

羽毛布団を干してきちんと除湿するために、注意するポイントは以下の3点です。

  • 外の湿度が低い時に干す
  • 長時間日光に当てすぎない
  • 羽毛布団を強く叩かない

それぞれ詳しく解説するので、羽毛布団を干す時に気をつけましょう。

外の湿度が低い時に干す

外の湿度が低い時に干す

羽毛布団の中までしっかり乾燥させるには、外の湿度が低い時に干すことが大切です。早朝や雨の日の翌日など、湿度が高い時は避けましょう。また、夕方になると湿度が高くなるため、午後3時までには取り込むように気をつけてください。

どうしても外に干せない場合は、先ほど紹介した方法を使って室内で陰干しすると良いでしょう。

長時間日光に当てない

羽毛布団を長時間日光に当てると、生地や羽毛が傷む原因になります。外に干す時はカバーをつけたままにして、羽毛布団に直接日光が当たらないようにしましょう。
カバーをつけることで、羽毛布団に物干し竿の汚れやホコリ、花粉などがつきにくくなるメリットもあります。

羽毛布団の傷みを防ぎながら除湿するには、普段は風通しの良い室内で陰干しして月に2回ほど天日干しするなど、陰干しと天日干しを併用することをおすすめします。

羽毛布団を強く叩かない

ホコリや花粉が気になるからといって羽毛布団を布団叩きで強く叩くと、側生地が傷んで寿命が短くなる可能性があります。中の羽毛が表面に出てきやすくなるため、強く叩かないように注意してください。

外に干して取り込む時は、布団叩きで軽くホコリを払う程度にしましょう。羽毛布団の表面についたホコリや花粉が気になる場合は、掃除機で吸い取ると羽毛布団が傷みにくいです。

また、羽毛布団を干す時にカバーをつけておくと、干している間にホコリや花粉がついても、カバーだけを洗濯すれば清潔に保てます。

羽毛布団は自分で洗濯できる?

羽毛布団は自分でも洗濯ができます。ただし、すべての羽毛布団が該当するわけではないので、以下のポイントを押さえましょう。

  • 自宅で洗濯する場合は「洗濯表示」を確認する
  • クリーニングに出すのも選択肢の一つ

それぞれ解説します。

自宅で洗濯する場合は「洗濯表示」を確認する

羽毛布団を自分で洗濯する時は、まず洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示は羽毛布団のタグなどに記載されており「桶のマーク」に×が書かれていなければ洗濯機または手洗いで洗濯が可能です。

また、桶マークの中に記載された数字は「洗濯機で洗える水温」、手が描かれている場合は「手洗い可能」を意味します。

記号の例洗濯処理
記号の例・水温は50℃を上限とする
・機で通常の洗濯処理ができる
記号の例・水温は40℃を上限とする
・手洗いによる洗濯処理ができる

(※)消費者庁 「洗濯表示(平成 28年12月1日以降)

自分で洗濯をする時は、事前に羽毛布団の汚れやホコリを軽く落とし、布団が破れないように洗濯ネットの使用がおすすめです。

なお、羽毛布団の洗濯後は、十分に乾かす必要があります。羽毛布団を乾かす時の最適な条件は温度が低く晴れた日なので、事前に天気予報を確認して洗濯しましょう。

羽毛布団の洗濯の仕方を詳しく知りたい方は、下記記事もご覧ください。

羽毛布団 洗濯
羽毛布団の洗濯方法は?事前に確認すべきことや3種類の洗い方を紹介

クリーニングに出すのも選択肢の一つ

自宅で羽毛布団の洗濯が難しい場合は、クリーニングに出すのも手段の一つです。

クリーニングに出すと羽毛布団の汚れをキレイに落とせるほか、専門業者ならではの仕上がりが期待でき、ふかふかの羽毛布団で快適な睡眠をとりやすくなります。

羽毛布団をクリーニングに出す頻度と、料金の目安は以下のとおりです。

  • 頻度:半年~1年に1回
  • 料金:1枚あたり3,000円~6,000円程度

羽毛布団は頻繁に洗濯すると痛むため、定期的なお手入れとして考える場合にはクリーニングは半年~1年に1回程度で問題ありません。

なお、クリーニングに出す時も洗濯表示の確認は必須です。そのほか、「ほつれがないか」「キルティング加工されているか」なども確認すると、クリーニング時のトラブルを避けられます。

羽毛布団を長持ちさせるコツ

羽毛布団を長持ちさせるコツ

羽毛布団を長持ちさせるためのコツとして、以下の3点があります。

  • 朝は湿気を逃がしてから畳む
  • 羽毛布団はカバーをつけて使用する
  • 使わない時はしっかり乾燥させてから収納する

それぞれ詳しく解説します。

朝は湿気を逃がしてから畳む

敷布団を使用している場合など、朝起きたら布団を畳むという方は、すぐに畳まないでまずは湿気を逃すことが大切です。

羽毛布団に湿気が残っている状態で畳むと、ダニカビが発生する原因となる可能性があります。朝起きたらまずは羽毛布団をめくり、夜寝ている間にかいた汗や体の熱を逃してから畳みましょう。

マットレス上で掛け布団として使用している場合も、同様に朝起きたら羽毛布団をめくったままにしておくだけで湿気を逃す効果が期待できます。

羽毛布団はカバーをつけて使用する

羽毛布団はそのまま使うと側生地が傷みやすいので、長持ちさせたいならカバーをつけて使用しましょう。側生地が傷んで羽毛布団が破れると、中から羽毛が出てくる可能性があるため注意が必要です。

寝汗や皮脂が羽毛布団についても頻繁には洗濯できませんが、カバーなら簡単に洗濯できるので就寝環境を衛生的に保てます。

なお、羽毛布団は空気を含んで膨らむ性質があり、重いカバーをかけてしまうと羽毛の膨らみの妨げとなる可能性があります。そのため、カバーは軽くて薄い生地がおすすめです。

使わない時は乾燥させてから収納する

羽毛布団を劣化させないためには、使わないシーズンになったら乾燥させてから収納することが大切です。収納する前に風通しの良い場所に干して、羽毛布団の中までしっかり風を通して乾燥させましょう。

また、圧縮袋は羽毛を潰してしまうため、使用すると羽毛布団の寿命が短くなる可能性があります。通気性の良い袋に入れて、湿気が溜まりにくい場所に保管しましょう。

羽毛布団の寿命については、以下の記事で詳しく解説しています。買い替えるサインや長く愛用する方法が気になる方は、ぜひご覧ください。

羽毛 布団 寿命
羽毛布団の寿命は何年?買い替えるサインや長く愛用する方法を紹介

羽毛布団から中身の羽毛が吹き出た時の対処法

羽毛布団は、使用していると中身が吹き出てしまうことがあります。側生地の摩耗や劣化によって中身が吹き出るほか、以下のような使い方や製品自体の品質も原因の一つです。

使い方が悪い例・ホコリを飛ばすために布団をたたく
・布団カバーをつけていない
・布団カバーを使わずに干す
・ほつれを縫って補修した
品質が悪い例・ダウン(羽毛)率が低い
・側生地の組成が粗い
・ダウンプルーフ加工されていない

羽毛布団の中身の吹き出しを防ぐためには、普段から布団カバーを掛けて、やさしく扱うことが大切です。

また、品質の高い羽毛布団を購入するのも防止になるため、ダウン率が高い商品や縫製技術に定評のあるメーカーの商品を選ぶと良いでしょう。

ただし、どんなに気をつけていても羽毛布団の性質上、中身が吹き出ることはあります。中身が吹き出た時は、以下のような方法で対処してください。

  • 穴の場所が特定できるなら補修布を貼る
  • 羽毛布団の打ち直し・リフォームを検討する
  • 羽毛布団を買替える

羽毛布団は定期的に干して気持ち良く眠ろう

冬の間毎日使う羽毛布団は、部屋の湿気や寝汗など湿気が溜まりやすいです。羽毛布団に湿気が溜まると、羽毛が膨らみにくくなって暖かさが減少するだけでなく、ダニカビ、臭いの原因となって快適に眠れなくなる可能性があるため、定期的に洗濯をしましょう。

また、毎日気持ち良く眠るには、月2回程度は風通しの良い場所に干して、羽毛布団に湿気が溜まらないようにすることが大切です。羽毛布団は湿気が少ない時間帯に干し、長持ちさせるためにカバーをつけることをおすすめします。

羽毛布団を正しく干して、ふっくらと暖かい羽毛布団に包まれて気持ち良く眠りましょう。

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